FINAL FANTASY VII BEFORE CRISIS
第3章 『夕影に交わる刃』
ジュノン [υ]-εγλ 0001/2/30
[υ]-εγλ 0001/2/30 PM3:30
ジュノン
アバランチが魔晄キャノンを占拠
その照準は神羅本社ビルにある
ミッドガルに定められた
魔晄キャノンを巡った
神羅とアバランチの戦いの火蓋が
切って落とされようとしていた
レノ :
ひゃ~
壮観だな、こりゃ
おまえたち
準備はいいな?
この敵陣を正面突破するぞ、と
アバランチ :
誰ひとりここを通すな
魔晄キャノン発射までここを守り抜く
レノ :
これだけはよーく覚えとけ
あれがぶっ放されたらミッドガルはなくなっちまう
だから、なんとしても魔晄キャノンを取り返す!
アバランチ :
勝利は目前!行くぞ!
神羅に裁きを!!
レノ :
さーて
乗り込む
ぞ!と
散弾銃 :
地下道に着いたわよ
ツォン :
よし、散弾銃
状況を説明しておく
アバランチが社長を襲撃した
奴らはさらに魔晄キャノンまでも占拠している
このためセキュリティレベルがAからSへ移行した
散弾銃 :
神羅の厳戒態勢ね
ツォン :
そういうことだ
もちろんキャノンの警備システムも
最高レベルになった
これでキャノンへの
アバランチの援軍はシャットアウトできる
散弾銃 :
ステキだわ
ツォン :
ヴェルド主任は社長の護衛にあたる
居場所特定を防ぐため
主任との情報連携は一切遮断される
この間は私が現場の指揮を取る
散弾銃 :
分かりました
それで私は何をすればいいのかしら?
ツォン :
レノたちの本隊が正面突入している
散弾銃はそのスキに地下から制御室へ向かえ
魔晄キャノンの発射を阻止しろ
散弾銃 :
了解しました
私がキャノンを奪還してみせる!
??? :
ギャーッ!
散弾銃 :
!?
散弾銃 :
壮絶
恐るべき警備システムの威力ね
超ド級の警備ロボットだわ
これが相手だなんてアバランチもお気の毒ね
警備システム :
シンニュウシャハッケン
警備システム :
ハイジョシマス
散弾銃 :
もしかして私なの?
ちょっとちょっとストーップ!
散弾銃 :
狂っちゃってるの!?
だったら私がスクラップにしてあげる!
--警備ロボットと戦闘--
散弾銃 :
どういうこと!?
なんで私が襲われるの!?
ツォン :
散弾銃
無事か?
散弾銃 :
ええ、なんとか
でも私はどんな困難も乗り越えるわ
ツォン :
落ち着いて聞け 散弾銃
警備システムの緊急封鎖プログラムが発動した
散弾銃 :
何ですか?それは
ツォン :
警備システムが不正に解除されると発動する
ビルを完全に封鎖して
中にいる者すべてを排除するシステムだ
散弾銃 :
中にいる者は全員排除ってことね?
もちろんこの私も
ツォン :
そういうことになる
キャノンの制御室に行って封鎖を解除しろ
ただし覚悟しておけ
世界一強固な警備システムが待ち受けている
散弾銃行けるか?
散弾銃 :
もちろんです
むしろ相手が強いほど燃えてくるわ
警備システム :
シンニュウシャハッケン
散弾銃 :
何なの!?これ
こんなところに長居してられないわ
私がスクラップにされる前に
壁を壊して活路を開く!
--警備システムと戦闘--
散弾銃 :
おそるべし神羅の警備システム
危うくぺしゃんこになるとこだったわ
さぁ次はいったい何かしら!?
ツォン :
いいか散弾銃
よく聞け
サーチライトに見つからないように進むんだ
散弾銃 :
見つかるとどうなるのかしら?
ツォン :
お前を排除しようと攻撃をしかけてくるぞ
散弾銃 :
分かったわ
サーチライトをさけて進めばいいのね
ツォン :
その通りだ
注意していけよ
散弾銃 :
了解しました
散弾銃 :
落し穴?!じれったいわ
出口はどこなのかしら?
警備システム :
シンニュウシャハッケン
ハイジョシマス
散弾銃 :
所詮ロボットなのね
敵と味方の区別もつかないなんて
私が鉄くずにしてあげるわ
散弾銃 :
また行き止まりだわ
警備システム :
シンニュウシャハッケン
スキャンカイシ
散弾銃 :
さぁお次は何かしら!?
警備システム :
スキャン 20%
スキャン 40%
散弾銃 :
もう!なんなの?
この光線?!
警備システム :
スキャン 80%
スキャン 99%
スキャンカンリョウ
マテリアニデータテンソウカイシ
マテリアニデータテンソウカンリョウ
散弾銃 :
マテリア!?
ナ、ナ、ナ、ナニが始まろうとしているの?
衝撃!!私だわ!?
こんなマテリアがあるなんて
でも手加減はしないわよ
クローン :
シンニュウシャハッケン
ハイジョシマス
--クローンと戦闘--
散弾銃 :
私は世界で唯一無二の存在よ
ツォンさん
定時報告です
悪趣味なクローンを始末したわ
ツォン :
散弾銃よくやった
この先が制御室だ
散弾銃 :
了解しました
それなら一気に攻め込むわ
ツォン :
散弾銃 くれぐれも慎重にな
ツォン :
(レノの連絡はまだか・・・?)
レノ :
ハァ、ハァ
まだこんなにいるのかよ、と
アバランチ :
魔晄キャノンの発射準備が整った
アバランチ :
今日がミッドガル最後の日だ
アバランチ :
ついにこの日が来たか・・・
散弾銃 :
残念ね!
アバランチ :
タークス!?
アバランチ :
地下を突破してきたのか!?
アバランチ :
しかもたったひとりで!?
散弾銃 :
そうよ
それが、何か?
アバランチ :
たったひとりでこの人数相手にどう戦うつもりだ
無駄足だったな
ククク・・・
散弾銃 :
あいにくひとりの方が好きなの
ミッドガルを救うのはこの私よ!
アバランチ :
始末しろ!
--アバランチと戦闘--
アバランチ :
こ、こいつ
よくも・・・
散弾銃 :
おどきなさい
誰も私を止められないわよ
アバランチ :
始末しろ!
--アバランチと戦闘--
ツォン :
散弾銃!散弾銃!
散弾銃 :
ツォンさん
落ち着いて!
ツォン :
大変だ
キャノンの発射スイッチが押された!
散弾銃 :
何ですって!?
もう終わりなの!?
ツォン :
制御室に行って発射を止めろ!
散弾銃 :
はい
発射までの時間は!?
ツォン :
【 1分 】 だ!
制御室は奥にある
急げ!
散弾銃 :
了解しました!
ミッドガルの運命は今、私の手の中!
散弾銃 :
悪いけどあなたたちに
構ってる暇はないわ
彗星のように駆け抜ける!
アバランチ :
来たぞ!つかまえろ!
散弾銃 :
お願い 間に合って!!
--血まみれのアバランチの死体の山--
散弾銃 :
これは・・・
・・・驚異的
壊滅状態ね
ハリケーンが通り抜けたみたい
なにが起こったのかしら・・・
この先に事態の真相があるわ
行くしかない
散弾銃 :
(誰もいないわ・・・)
ツォン :
散弾銃
よくやった
散弾銃 :
え?
ツォン :
キャノン発射を止めたんだろ?
散弾銃 :
どういう意味かしら?
今着いたからこれから止めるのよ
ツォン :
これから・・・!?
散弾銃じゃなかったのか!?
いったい誰が・・・!?
散弾銃 :
そういえば・・・
通路がアバランチの死体で埋まってたわ
ツォン :
(まさか・・・彼が!?)
(いや、ありえない いくらなんでも早すぎる)
散弾銃 :
とんでもない何かがここに来てるわね
ツォン :
(やはり彼なのか・・・)
散弾銃 :
(あれがスイッチね)
???(エルフェ):
神羅・・・
許さん!!
散弾銃 :
・・・
発射は止まっているわ
???(エルフェ):
貴様の仕業か
散弾銃 :
アバランチ!
・・・よね?
???(エルフェ):
その通りだ
散弾銃 :
(女性なの?)
???(エルフェ):
貴様の死が仲間への弔いだ!
散弾銃 :
誤解してるようだけど相手ならするわ!
散弾銃 :
(どういうこと?)
(攻撃がまったく通じてないわ)
???(エルフェ):
貴様の攻撃など私には通じない
神羅よ、散れ!
散弾銃 :
(敗北!?)
???(エルフェ):
見苦しい
散弾銃 :
!!
???(エルフェ):
観念するがいい
散弾銃 :
(絶体絶命だわ・・・)
???(エルフェ):
神羅に裁きを!
???(セフィロス):
そこまでだ
???(エルフェ):
まさか、貴様は・・・
???(セフィロス):
ほぅ
受け止めたか
???(エルフェ):
うぅ
やはり貴様は・・・
『白銀のソルジャー』
セフィロス!
セフィロス :
名は?
???(エルフェ):
我が名はエルフェ
アバランチのリーダーだ
散弾銃 :
(この人がリーダー!?)
エルフェ :
セフィロス
貴様なぜ戦う?
セフィロス :
・・・・・・
エルフェ :
我々には戦う理由がある
よって勝利のためにここは退く
散弾銃 :
(サバイバルできた・・・)
セフィロス :
おい、おまえ
散弾銃 :
!?
セフィロス :
奴には特別な力を感じる
甘く見るなと上の連中に言っておけ
セフィロス :
・・・・・・
戦う理由、だと
・・・・・・
散弾銃 :
(セフィロス・・・)
(エルフェ・・・)
(2人とも人間とは思えないわ・・・)
レノ :
これで全員か・・・
・・・
生き残ったのは、と
俺だけ・・・
(帰るか・・・、と)
ヴェルド :
皆 よく戻った
今回の件はご苦労だった
社長は命を取り留め
ミッドガルも守られた
散弾銃 :
悔しいけれどセフィロスの働きよ
ヴェルド :
セフィロスは社長がお呼びになったんだ
それほど事態は深刻だったということだ
レノ :
ソルジャー1stは別格だな、と
それにしてもこれから先どうするんですか?
アバランチの攻撃はまだまだ続くはずです、と
ヴェルド :
その件なら役員会が対策を検討中だ
お前たちは次の任務のために休んでおけ
ここジュノンでの事件以来
神羅カンパニーは
エルフェ率いるアバランチを
警戒すべき対象と認識した
プレジデント神羅はアバランチ対策として
タークスに新たな指令を下した
--数日後--
ヴェルド :
任務だ
アバランチ対策としてソルジャー増員が決まった
各地のソルジャー候補を集めてこい
レノ
ルード
この任務はお前たちに一任する
ルード :
はっ
・・・・・・・・・
フン
また、レノと仕事か
レノ :
なんだよその言い方は、と
ホントはうれしいくせによ
ルード :
・・・・・・・・・
仕事だ・・・
きっちりやるさ
レノ :
そりゃそうだな
さっそく準備でも始めるか!と
ルード :
散弾銃
お前もだ
散弾銃 :
了解しました