FINAL FANTASY VII BEFORE CRISIS

第4章 『傷だらけの存在証明』
   コスタ・デル・ソル [υ]-εγλ 0001/3/16

コスタ・デル・ソル
  [υ]-εγλ 0001/3/16

散弾銃 :
  (ここが・・・)
 (『クラブ・デュエル』ね)

観客 :
  いいぞ!キング!

観客 :
  負けんなー!

観客 :
  やっちまえー!!

観客 :
  キング!キング!

観客 :
  キング!キング!

キング :
  もっと骨のある奴はいないのか?

散弾銃 :
  想像以上の強さだわ!

あらくれ :
  おい、勝手に入るな
 ここがどこだか分かってんのか?

散弾銃 :
  当然よ だから来たの
 仕事だからどいてちょうだい

観客 :
  うそだろ

観客 :
  あいつをたった一撃で!?

キング :
  グハハハハ
 おもしろそうな奴が来たな

散弾銃 :
  あなたがキングね?

キング :
  そうだ 俺がキングだ
  ここではもっとも強い奴がそう呼ばれる・・・
  そして俺はずっとここでそう呼ばれている
  お前は誰だ?

散弾銃 :
  それは秘密よ

キング :
  ここに何の用だ?

散弾銃 :
  ここにいる全員に宣告よ!
  ソルジャー候補として
  私といっしょに来てもらうわ!!

キング :
  いやだ、と言ったら?

散弾銃 :
  残念だったわね
 あなたたちに拒否権はないの!

[υ]-εγλ 0001/3/16 PM 03:00
コスタ・デル・ソル :

ソルジャーとなる人材を捜し求めて
世界各地を巡航してきたタークスは
最後の探索地コスタ・デル・ソルに寄港していた

--船内 甲板--

レノ :
  お仕事終了~、と
 候補者がだいぶ集まった

ルード :
  あとは散弾銃が戻るのを待つだけだ

レノ :
  散弾銃は『クラブ・デュエル』か

ルード :
  新人のくせにいいカンしてる

レノ :
  だな
 あそこなら大量のソルジャー候補を一網打尽だぞ、と

ルード :
  ・・・その分リスクも大きいが

レノ :
  確かに
 あそこの連中はタチ悪いからな

ルード :
  ・・・仕事だ
 きっちりやってもらわなくては困る

レノ :
 そりゃそうだ
 ここは散弾銃のお手並み拝見だな、と

ルード :
 ところで、レノ
 あのソルジャーの様子はどうだ?

レノ :
  やっと落ち着いた
  でも相変わらず目だけはギラついてるぞ、と
  あれじゃいつまた暴れだすか分かったもんじゃない
  はやいとこ帰ろうぜ

ルード :
  散弾銃が戻ったら出港だ

--船内 牢屋--

ソルジャー候補者 :
  あいつでけぇぇ・・・
 しかもなんだか目つきが危ねえぞ!

ソルジャー候補者 :
  しっ!
 あいつに聞こえちまう

ソルジャー候補者 :
  あいつには関わらん方がいい

--クラブ・デュエル--

あらくれ :
  全員連れていくだと?
 ふざけるな!
 お前の好きにはさせねえぞ!

散弾銃 :
  ケダモノ!
 いきなり攻撃だなんて!
 戦いにも作法ってものがあるんじゃない?

キング :
  グハハハハハ
 驚いたか?
 ここのルールは単純明快
 もっとも強い者が全てを決める
 つまり!
 この俺がルールだ

散弾銃 :
  あら
 ずいぶんと簡単な話ね
 早速私と勝負よ
 あなたを倒してキングの座を奪取する!

あらくれ :
  キングとやるだと?
 お前はここのルールも知らねえのか?

あらくれ :
  キングと戦う方法はただひとつ!
 このクラブ最強の4人に勝ち抜くことだけだ!!

散弾銃 :
  分かったわ
 じれったいから4人同時にかかってらっしゃい!

あらくれ :
  それは無理だ!
 そしてお前はキングにはなれない
 今ここで負けるからな!

--あらくれと戦闘--

散弾銃 :
  さぁ!次は誰かしら?

あらくれ :
  調子にのるな!
 次は俺が相手だ!

散弾銃 :
  あなたなのね?

あらくれ :
  そうだ
 最後まで立っていられると思うなよ

散弾銃 :
  電光石火で勝負をつけるわ

あらくれ :
  望みどおり・・・
 すぐ終わらせてやる!

--あらくれと戦闘--

観客 :
  うそだろ!?

観客 :
  あいつが倒れるの初めて見たぞ

観客 :
  あいついったい何者なんだ?

散弾銃 :
  次がいるなら早く出てきなさい

あらくれ :
  いきがっているのも今のうちだ

あらくれ :
  楽しみだな
 久しぶりに血がたぎる

キング :
  これは珍しい
  この男の本気を見るのは何年ぶりか
  見ものだな!

散弾銃 :
  それは楽しみね
 次はどんな戦いが待ってるのかしら

--あらくれと戦闘--

散弾銃 :
  さぁ!キングの出番よ!!

キング :
  やはりただ者ではないな
 単身で乗り込んできただけのことはある

散弾銃 :
  いよいよ・・・

散弾銃 :
  キング!!やっと勝負できるわね

キング :
  それでは始めるとしよう
  楽しませてくれよ

散弾銃 :
  あなた、私に倒されるなんて果報者よ!

--キングと戦闘開始--

散弾銃 :
  キングの座、獲得!

キング :
  な・・・にぃ・・・
 この俺が負けただと・・・?

--キングと戦闘終了--

観客 :
  キングが負けたぞ!

観客 :
  キング交代だ!

観客 :
  あいつ・・・
 すげぇ

散弾銃 :
  文句があるなら出てらっしゃい
 相手してあげる!

散弾銃 :
  承認ね?
 じゃあ全員私についてきて

--船内 牢屋--

散弾銃 :
  あなたはここに入って
  ここは元・キングにお似合いの場所よ
  集めた候補者のなかで
  とびきり凶暴なのが集まってるわ

元・キング :
  ・・・

散弾銃 :
  壁に触らない方が身のためよ
  変な好奇心はお捨てなさい

ソルジャー候補者 :
  出しやがれ!
 壁に電流なんか流すんじゃねえ!

散弾銃 :
  すぐミッドガルよ
  そこで魔晄を浴びれば
  あなたたちもソルジャーの一員よ!

--船内 甲板--

ルード :
  散弾銃 上出来だ
  予想以上の人数を集めてきた

レノ :
  俺たちレベルには程遠いけどな
 まぁつまり、アレだ
 早く俺たちを超えてみろよ、と

散弾銃 :
  もちろんよ
  レノさんとルードさんは
  既に射程内に捕らえているわ

レノ :
  たいした自信だ
 散弾銃らしいな

レノ :
  さてと・・・
  んじゃ ミッドガル到着まで寝てるとするか
  涼しいお部屋でお休みだから起こすなよ、と

ルード :
  ・・・後は任せろ

ルード :
  今回の仕事はどうだった?

散弾銃 :
  刺激的
 あの集め方は過激だったわ

ルード :
  多少の強引さは仕方ない

散弾銃 :
  なぜかしら?
  今までもルードさんたちが
  大量に候補者を集めたのよね?
  それなのに、ソルジャーはほとんど増えてないわ

ルード :
  ソルジャーには適性が必要なんだ
 今回集めた奴らでソルジャーになるのは一握りだ

散弾銃 :
  貴重な人材なのね

ルード :
  その上強い
 気をつけろよ

??? :
  やめろ!

??? :
  ぐわぁーーー!

散弾銃 :
  騒々しいわね
 見てくるわ!

ルード :
  おい!待て!!

散弾銃 :
  はい?

ルード :
  気をつけろ
 特に、今回はひとりやばいのが混じってる

散弾銃 :
  心得ておくわ!

--船内 牢屋--
--ソルジャー候補者達が全員床に倒れている--

散弾銃 :
  なんなの!?この惨状は
 悪魔?悪魔の仕業なの!?

元・キング :
 うっ・・・

散弾銃 :
 凶悪
 あなたが犯人ね?

散弾銃 :
  ちょっと!なんなの!?
 いきなり失礼よ!!

???(アスール) :
  貴様も我と戦え!

散弾銃 :
  凄まじい殺気ね
 でも私はそんなことには屈しないわよ!

???(アスール) :
  我は戦いの中でしか生きた心地がせぬのだ

散弾銃 :
  あなたの思考回路には興味ないわ
  とにかくこれ以上騒ぎを起さないで

???(アスール) :
  ふははははは
  我に指図するか
  我を従えることができるのは我よりも強い者のみ
  我を従えたくば我に勝つことだな

散弾銃 :
  いいわ、勝負しましょ!
  私が勝ってあなたを黙らせるわ

???(アスール) :
  我が名はアスール
  さぁ 我と殺し合おうぞ

散弾銃 :
  さっきの屈辱も晴らしてみせる

--アスールと戦闘--

アスール :
  なかなかやるな・・・
  しかし!
  最後に倒れるのは貴様だ

散弾銃 :
  いいえ 違うわ!!
  この私があなたを倒す

散弾銃 :
  その強さ・・・
  前人未到の領域ね!

アスール :
  どうした?もう終わりか?

散弾銃 :
  まだまだよ・・・
  これからが私の真骨頂なんだから

アスール :
  楽しませてもらったがこれで終わりとしよう
  ひとたび戦いに身を投じれば、
  全力を尽くすのが我が流儀だ

散弾銃 :
  偶然ね 私もそうなの
 行くわよ!

ルード :
  散弾銃 どけ!

アスール :
  うっ
 またしても貴様か・・・

ルード :
  大人しくしていろ

散弾銃 :
  痛快!
 さすがルードさんね

ルード :
  散弾銃 行くぞ

散弾銃 :
  えぇ

散弾銃 :
  アスール!
 命拾いしたわね
 勝負はおあずけよ

アスール :
 こしゃくな・・・
 さらに強くならねばならぬ・・・

--船内 甲板--

散弾銃 :
  痛恨の極み・・・
  ルードさんがもう少し遅かったら、
  決着がついてたはずよ

ルード :
  散弾銃・・・
 オレたちの任務は候補者集めだ

散弾銃 :
  分かってるわ

ルード :
  オレたちはタークスだ
 ケンカしにきてるわけじゃない・・・

散弾銃 :
  ・・・・・
 でも、ルードさんにもあるでしょ?
 自分の中にある譲れない聖域みたいなもの

ルード :
  ・・・・・・・・

--ツォンからルードに電話--

ツォン :
  ツォンだ
 アバランチが港に向かっているという情報が入った
 奴らを船に近づけるな

ルード :
  はい

ルード :
  散弾銃
 アバランチがこっちに向かっている

散弾銃 :
  何ですって!?
 あの一件以来ね
 攻撃再開ってところかしら

ルード :
  俺が船を出す
 散弾銃はアバランチを排除しろ

散弾銃 :
  了解しました

--コスタ・デル・ソル港--

シアーズ :
  狙うは神羅の運搬船だ
  まずは船内に侵入しろ
  続いて、収容されたソルジャー候補を解放する
  今後の活動のため
  ソルジャー増員だけはなんとしても阻む!

アバランチ :
  はっ

散弾銃 :
  !!
 シアーズもいるわ
 ちょっと厄介ね
 でも船だけは守り抜くわ

アバランチ :
  船内の侵入を最優先に目指す!
  桟橋は左右と中央の3つある
  それぞれの桟橋に散らばって船内に侵入するんだ
  タークスとの戦闘が極力さけろよ
  行くぞ!!

--アバランチの侵入阻止--

散弾銃 :
  これで最後ね・・・・

散弾銃 :
  増援部隊ですって!?
 おびただしい人ね
 でも防ぐしかない!

アバランチ :
  作戦は第二段階に移行する
 護衛のタークスを集中攻撃しろ

散弾銃 :
  これは・・・
 ちょっと窮地ね

散弾銃 :
  ルードさん!

ルード :
  散弾銃
 船内にも数人侵入されていたぞ

散弾銃 :
  これ以上は中に入れないわ!!

ルード :
  もちろんだ
 行くぞ!

ルード :
  集中しろ・・・
 ほら、来るぞ!

散弾銃 :
  のぞむところだわ

ルード :
  散弾銃大丈夫か?

散弾銃 :
  問題ないわ
 ルードさんこそ少々ひるんでるんじゃなくて?

ルード :
  フン
 相変わらず余裕だな
 油断するなよ

散弾銃 :
  了解しました

アバランチ :
  さすがにタークスふたりは厳しいか!?
 だがなんとしても倒すぞ!

散弾銃 :
  掃討終了
 でも、おかしいわ
 シアーズはどこ!?

ルード :
  !!
 散弾銃 それは確かか?

散弾銃 :
  ええ

ルード :
  中に戻るぞ
 急げ!

--船内 牢屋--

シアーズ :
  俺はアバランチのシアーズだ
 今、ここを解放する
 諸君がまともな人間のままでいたいなら早く逃げろ

ソルジャー候補者 :
  ありがてぇ
 早く出してくれ

シアーズ :
  ここにこのままいると魔晄を浴びせられる
  しかし、そのためにおそろしい副作用が起きる
  こんな危険な行為を神羅カンパニーは繰り返している
  諸君もあやうくその被害にあうところだった
  もしも、神羅に憤りを覚えたならば俺たちの船に来い!
  諸君を待っている
  ともに戦おう!

--船内 牢屋前--

散弾銃 :
  ルードさん!!
 あれ候補者よ!!

ルード :
  くっ・・・・・

散弾銃 :
  逃げられたわ!
 (アスールがいなかったわ・・・)

シアーズ :
  もう戻ってきたか

散弾銃 :
  シアーズ!!

シアーズ :
  ちょうどいい
 こちらから出向く手間が省けた
 ここでお前たちを亡き者にする

ルード :
  こいつが・・・シアーズ

散弾銃 :
  (シアーズ・・・)
 (この人には勝てる気がしない)

ルード :
  散弾銃
 お前は候補者を追え!

散弾銃 :
  ダメよ
 レノさんですらシアーズには負けているわ
 ひとりなんて無茶

ルード :
  待て!
 どこに行く?

散弾銃 :
  レノさんを呼んでくる!

ルード :
  レノはいい・・・
 寝かしておけ

散弾銃 :
  ひとりじゃ危険すぎる!

ルード :
  ・・・・・
 こいつは俺に任せろ
 お前は逃げた候補者を追え!
 それが今のお前の仕事だ・・・

散弾銃 :
  ルードさん・・・
 分かったわ
 追跡は任せて

散弾銃 :
  すぐ戻るから!

ルード :
  ・・・・・

シアーズ :
  無謀だな
 ひとりで立ち向かうとは
 お前ひとりで何ができる?

ルード :
  レノから話は聞いている

シアーズ :
  フッハハハハハ
 あの赤毛だろ
 かっこばかりつけて口ほどにもなかった
 タークスがあれなら俺たちが
 すべき警戒はソルジャーだけだな

ルード :
  黙れ・・・

シアーズ :
  どうした?
 赤毛のカタキ討ちでも始める気か?

ルード :
  黙れと言っている!

シアーズ :
  ルード
 タークスNO.1のパワーを持つ男

ルード :
  ・・・・・・

シアーズ :
  だが、そのパワー 俺の前では一切無意味

ルード :
  そんなこと・・・
 試してみなきゃ分からない

シアーズ :
  やはり同じタークスだな
 赤毛も同じ事を吐いてたぞ
 そして今度の結果も同じだ!

ルード :
  つ、強い・・・

シアーズ :
  遊びは終わりだ
 死ぬがいい

シアーズ :
  レノもルードもこの程度か
 俺が出るまでもなかったな
 まぁエルフェにはいい土産ができた


 

レノ :
  騒がしいぞ、と
 こうやかましくちゃ眠れやしない・・・

レノ :
  おい!どうした?

ルード :
  ・・・なんでもない

レノ :
  見るからにやばいだろ?

ルード :
  それより・・・
 すまない・・・
 アバランチが 候補者を・・・逃がした・・・

レノ :
  !?
 なるほど 奴ら動き出したか

ルード :
  候補者を・・・
 追ってくれ・・・
 オレも・・・
 すぐ行く・・・

レノ :
  わかった・・・ぞ、と

レノ :
  なぁ、ルード
 誰にやられた?

ルード :
  ・・・・・・

レノ :
  フン
 強情っぱりめ
 さぁて お仕事、お仕事、と

--コスタ・デル・ソル港--

ソルジャー候補者 :
  おい、お前逃げないのかよ?

アスール :
  逃げる訳にはいかぬ
 我にはやりのこした事がある

ソルジャー候補者 :
  勝手にしろっ!

--コスタ・デル・ソル市街--

散弾銃 :
  まったく・・・
 どこに逃げたのかしら
 こうなったら片っ端から探すしかないわね

ソルジャー候補者 :
  こんなに早く追ってくるとは・・
 仕方ねえ
 強行突破だ

散弾銃 :
  他の候補者はどこかしら!?

ソルジャー候補者 :
 

知らねえよ
 俺はひとりで逃げたんだ

散弾銃 :
  仕方ないわね

--候補者が店の中へ入って行くところを目撃--

散弾銃 :
  あれは・・・
 候補者だわ・・・

ソルジャー候補者 :
  見つかったか・・・

散弾銃 :
  船に戻りなさい

ソルジャー候補者 :
  素直に従うわけねぇだろ!

散弾銃 :
  他の候補者はどこかしら?

ソルジャー候補者 :
  知るわけねぇだろ

散弾銃 :
  そう・・・じゃあ・・・
 仕方ないわね!

ソルジャー候補者 :
  待ってくれ・・・
 教える・・・

散弾銃 :
  残りの候補者はどこにいるの?

ソルジャー候補者 :
  アバランチの船に乗ろうとしてた
 今は、港に向っているはずだ

散弾銃 :
  分かったわ

--コスタ・デル・ソル港--

ソルジャー候補者 :
  げ!!
 タークスが来ちまったぞ

ソルジャー候補者 :
  くそっ
 アバランチの船はどこなんだ!?

散弾銃 :
  あなたたち船に戻りなさい

ソルジャー候補者 :
  あいつ・・・
 他の候補者にやられてたザコだ

ソルジャー候補者 :
  束になれば勝てるぞ!

--ソルジャー候補者と戦闘終了後、ルードから電話--

ルード :
  散弾銃
 いったん船まで戻って来い

散弾銃 :
  ルードさん!!
 無事だったのね

ルード :
  まぁな
 急いでくれ

散弾銃 :
  了解しました

ルード :
  戻ったか・・・
 候補者はほとんど回収できた

散弾銃 :
  ところでレノさんは?

ルード :
  回収に出てまだ戻っていない

--ツォンからルードに電話--

ツォン :
  アバランチの動きがわかったぞ
 アバランチの船はビーチに停泊中だ
 シアーズもそこにいる

ルード :
  わかりました

散弾銃 :
  ルードさん
 ツォンさんですか?

ルード :
  アバランチの船はビーチにいるらしい

散弾銃 :
  ビーチに行けば候補者もいるはずね
 ビーチへ急ぎましょう!

ルード :
  ・・・・・
 散弾銃
 すまん

--散弾銃に一撃を与える--

散弾銃 :
  ルードさん・・・
 なぜ・・・

ルード :
  急所ははずしてある
 ここに残ってろ

散弾銃 :
  ルードさん・・・

ルード :
  オレたちは・・・
 ケンカしにきてるわけじゃない
 だが、シアーズには借りがある
  なにを差しおいても譲れない聖域が・・・
 オレにもあるんだ

--コスタ・デル・ソル市街--

レノ :
  ひとりで行く気か?

ルード :
  ・・・・・・

レノ :
  ビーチだろ?

ルード :
  ・・・・・・

レノ :
  奇遇だな、と
 俺もビーチに行くところだ

ルード :
  ・・・・・・
 勝手にしろ

--コスタ・デル・ソル港--

散弾銃 :
  さすがルードさん
 あの一瞬で正確に急所を外しているわ

散弾銃 :
  アスール

アスール :
  街で噂を聞いた
 それでソルジャーとやらに興味が涌いた
 今より強くなり 戦いの中に身を置けるのだろ

散弾銃 :
  ・・・・・

アスール :
  それこそまさに我が求める生き様

散弾銃 :
  あなたは船に戻りなさい

アスール :
  その前にやらねばならぬことがある
 先刻の続きだ

散弾銃 :
  もちろん受けて立つわ
 私も決着をつけたかったところよ

--アスールと戦闘--

散弾銃 :
  価値ある勝ちよ

アスール :
  ぐぉぉぉぉぉぉ
 我は強くなりたい!!
 さらに!さらに!さらに!
 必ずやソルジャーとなり最強の力を手にする!

--コスタ・デル・ソル ビーチ--

シアーズ :
  またやられに来たか
 つくづく哀れな連中だな

レノ :
  うるさいぞ、と

シアーズ :
  仕方ない
 哀れなふたりが
 これ以上勘違いしないようにしてやろう
 その体に覚えさせてやる
 俺の圧倒的な強さをな!

レノ :
  勘違いはそっちだぞ、と

ルード :
  オレたちは・・・

レノ :
  勝ちに来たんだぞ、と

シアーズ :
  分かっただろ
 歴然としたこの差が!

ルード :
  確かにお前は強い・・・

レノ :
  でもな!

レノ :
  このふたりなら

ルード :
  負ける気がしねえ

シアーズ :
  くっ・・・
 俺の不覚だ・・・
  ふたりのコンビネーションを読み誤った
  タークスにも警戒が必要なようだな
  だが覚えておくがいい
  この手は二度と通用しないぞ!

レノ :
  ふう~

ルード :
  なんとか借りは返したな・・・

ルード :
  フン
 毎度ながら好き放題動きやがって
 合わせる方の身にもなってくれ

レノ :
  ルードこそ危なっかしかったぞ
 俺が来なかったらどうするつもりだったんだ?

ルード :
  ・・・・・・
 さあな・・・
 でも・・・
 来ると思ってた

レノ :
  何でだよ

ルード :
  長い付き合いだ
 お前が考えることぐらい分かるさ

レノ :
  ふん!
 俺はもっと複雑だぞ、と

--コスタ・デル・ソル港--

散弾銃 :
  ふたりとも遅いわ・・・

散弾銃 :
  ルードさん!レノさん!
 何があったの?

レノ :
  ちょっとな・・・

ルード :
  でも、どうにかカタがついた・・・

レノ :
  そういうお前は?

散弾銃 :
  私のプライドを賭けた戦いをしていたの

レノ :
  さぁて
 そろそろミッドガルに戻るとするか・・・

ルード :
  よし、出港だ

数日後・・・
 ジュノン港 :

護衛の兵士 :
  次の任務地に向かう!
 クラウド!!
 船に乗り込むぞ

クラウド :
  わかった
 今行くよ

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