FINAL FANTASY VII BEFORE CRISIS

◎ 第5章 『名も無き兵士の夢』
  ミッドガル [υ]-εγλ 0001/6/28

ミッドガル
[υ]-εγλ 0001/6/28

エルフェ :
 フヒト
 協力者からの情報提供があったようだな

フヒト :
 はい
 大変素敵な情報をいただきました

エルフェ :
 例の神羅の機密情報か
 ソルジャーとも互角に戦える力を
 ついに得られるのだな

フヒト :
 はい
 神羅を裁く日も目前です

エルフェ :
 で、協力者からの情報というのはなんだ?

フヒト :
 機密の持ち主のスケジュールです
 明朝、ミッドガルの駅に現れるそうですよ

エルフェ :
 そこを狙うのか

フヒト :
 ご名答です
 今回は特別に私の部隊を手配しております

エルフェ :
 フヒトの部隊?

フヒト :
 ええ
 お任せください

エルフェ :
 それでその機密の持ち主とは誰だ?

フヒト :
 レイリー博士です

[υ]-εγλ 0001/6/28 AM6:00
ミッドガル :

散弾銃 :
 駅に到着したわよ

ヴェルド :
 レイリー博士は?

散弾銃 :
 もう来てるわ

ヴェルド :
 レイリー博士の護衛
 心してかかれよ
 彼女の持っているディスクはわが社の重要機密だ

散弾銃 :
 重要機密・・・
 それはなんなのかしら?

ヴェルド :
 ソルジャーのあらゆる情報だ
 アバランチにディスクが渡ったらわが社の一大事だ

散弾銃 :
 了解しました

散弾銃 :
 タークスの散弾銃よ
 私もレイリー博士の護衛にあたるわ
 よろしくね

レイリー :
 お願いします
 タークスがいてくれれば安心ね

???(クラウド) :
 (タークス・・・)
 (護衛の兵士は信用してないってことか?)

散弾銃 :
 早速出発しましょ

アバランチ :
 いたぞ!ターゲットの女だ

アバランチ :
 護衛は4人・・・
 ずいぶん手薄な警備だな

アバランチ :
 俺たちだけでやっちまうか?

アバランチ :
 そうだな
 あれぐらいなら後続の部隊を待つまでもないだろう
 逃げられでもしたら困るからな

???(クラウド) :
 !!

レイリー :
 キャー

散弾銃 :
 レイリー博士
 心配要らないわ!
 私がここにいる限り博士には指一本触れさせない!

アバランチ者 :
 死にたくなければその女を渡せ

???(クラウド) :
 誰が渡すか!

散弾銃 :
 !?

散弾銃 :
 ちょっと、護衛さん
 おどきなさい
 そこにいるとあぶないわよ

???(クラウド) :
 断る
 俺たち兵士もレイリー博士の護衛で来てるんでね

散弾銃 :
 仕方ないわね
 くれぐれも私の足だけはひっぱらないでね

???(クラウド) :
 ついでに言っとくけど俺にも名前ぐらいある
 クラウドだ

クラウド :
 (どうだ・・・)
 (護衛の兵士だって戦えるんだ)

散弾銃 :
 クラウド
 スタンドプレーがすぎるわよ

クラウド :
 (あんたには言われたくないな)

散弾銃 :
 気を取り直して出発よ
 失った時間を取り戻すためにも急ぎましょ

クラウド :
 あぁ

アバランチ :
 おい!レイリーがいたぞ!!
 追え!!

散弾銃 :
 !!

散弾銃 :
 ここから先へは行かせないわよ

アバランチ :
 身のほど知らずめ

散弾銃 :
 !!

散弾銃 :
 不覚

 うそ
 レイリー博士が危ないわ
 おどきなさいっ!!

--アバランチと戦闘--

散弾銃 :
 レイリー博士たちは!?

レイリー :
 キャー

クラウド :
 やめろ!

クラウド :
 くっ・・・
 仲間には手を出すな!!

 ここは俺が抑える
 レイリー博士を逃がしてくれ

護衛の兵士 :
 わかった
 頼んだぞ

散弾銃 :
 クラウド

クラウド :
 あんたか
 早く行け
 レイリー博士なら先に行っている

散弾銃 :
 笑殺!
 私 まだ撃ち足りないの

--アバランチと戦闘--

散弾銃 :
 クラウド
 いい加減にして

クラウド :
 ・・・・・・

散弾銃 :
 護衛までかばうことないんじゃなくて?
 さすがの私もフォローしきれないわ

クラウド :
 俺は・・・
 ただ・・・

レイリー :
 キャー

護衛の兵士 :
 何者だ!?

護衛の兵士 :
 ぎゃぁぁぁ

レイリー :
 こ、これは・・・
 魔法『デス』!?

散弾銃 :
 なんなの
 あの不吉な魔法は!?

クラウド :
 みんな・・・

散弾銃 :
 クラウド
 やめなさい

アバランチ :
 レイリー博士だな?

レイリー :
 や、やめて
 殺さないで

アバランチ :
 おとなしくしてれば殺しはしない
 連れていけ

アバランチ :
 はっ

クラウド :
 レイリー博士から離れろ

アバランチ :
 動くな
 動けばこの女の命はない

散弾銃 :
 くっ・・・

ヴェルド :
 散弾銃
 状況は?

散弾銃 :
 レイリー博士が拉致されたわ
 謎の魔法を使う黒いアバランチにやられたの

ヴェルド :
 なんだって!?
 散弾銃分かっているな
 ソルジャーのデータだけはなんとしても奪還しろ

散弾銃 :
 この状況では動けないわ

ヴェルド :
 ・・・・・
 レイリー博士が傷ついたとしても強行しろ!
 できるな?散弾銃

散弾銃 :
 ・・・・・・
 分かったわ

散弾銃 :
 レイリー博士
 伏せて!

クラウド :
 !?

クラウド :
 おい!あんた
 なに考えてんだ?

アバランチ :
 この女はどうなってもいいようだな

クラウド :
 ちがう!!
 レイリー博士には手をだすな
 俺がこいつを抑える

散弾銃 :
 クラウド
 そこにいると危険よ

クラウド :
 どけない
 下手に動けばレイリー博士の身があぶない

散弾銃 :
 どうなっても知らないわよ

クラウド :
 俺はレイリー博士の護衛だ!!

--博士が列車でさらわれる--

クラウド :
 レイリー博士!?

散弾銃 :
 !!

クラウド :
 くそっ

散弾銃 :
 クラウド!?

--クラウドが列車に飛び込む--

アバランチ :
 ガキか・・・
 あれなら問題なかろう
 だがお前は別だ

散弾銃 :
 受けて立つわ!

アバランチ :
 神羅に死を!

散弾銃 :
 (でも未知の魔法にはご用心)

--黒いアバランチと戦闘--

散弾銃 :
 ジ・エンド・・・
 私としたことがなんたる失態!?

ヴェルド :
 散弾銃
 データは奪還したか?

散弾銃 :
 まだよ
 列車で逃げられたわ

ヴェルド :
 なんだと!?
 それはまずい!
 追え!!

散弾銃 :
 相手は列車よ!?

ヴェルド :
 方法はある
 ミッドガルの支柱だ

散弾銃 :
 支柱?

ヴェルド :
 支柱の中に通路がある
 細かい説明はあとだ
 まずは支柱に向かえ!!

散弾銃 :
 了解しました

散弾銃 :
 ヴェルド主任
 支柱に到着したわ

ヴェルド :
 散弾銃
 空中都市ミッドガルと
 地上のスラム街を結ぶ路線の構造は分かるな

散弾銃 :
 はい
 線路はこの支柱の周りに
 らせん状に敷かれているのよね

ヴェルド :
 その通り
 だから支柱内を下りていけば
 列車に追いつけるだろう

散弾銃 :
 やるしかないわ

ヴェルド :
 列車に飛び移れるポイントは5ヶ所ある

散弾銃 :
 5ヶ所ね
 列車相手なんて燃えてくるわ

ヴェルド :
 隠れた近道があるはずだ
 見つけたら使え

散弾銃 :
 了解しました

散弾銃 :
 間に合わなかったわ

 無念
 列車と出会えなかった

散弾銃 :
 待ってなさい!
 必ず追いついてみせる

散弾銃 :
 やったわ!
 やっと出会えた

散弾銃 :
 列車に乗れたわ!
 レイリー博士待っていて
 すぐ助け出すわ!

散弾銃 :
 列車に追いついたわ

ヴェルド :
 よし
 至急レイリー博士を捜せ

散弾銃 :
 了解しました

アバランチ :
 タークスっ!

アバランチ :
 どこに隠れてた!?

アバランチ :
 とにかく始末しろ!!

散弾銃 :
 あそこから狙っているのね

アバランチ :
  タークスとはいえ
近づかせなければこっちのもんよ!

散弾銃 :
 うーん
 悩むところね
 正面突破も楽しそうだけど
 他の方法も気になるわ

アバランチ :
 タークスめ
 ハチの巣にしてやる

散弾銃 :
 ここから車両の上に登れるのね
 上ってみる価値ありそうね

>>上がる
 上がらない

散弾銃 :
 ここからデッキに下りられるのね
 そろそろ下りようかしら

>>下りる
 下りない

アバランチ :
 見つけたぞ!
 始末してやる

クラウド :
 うぅ・・・
 レイリー博士を返せ・・・

アバランチ :
 しぶといガキだ
 どうやら死にたいようだな

クラウド :
 ・・・・・・

散弾銃 :
 ストップ!!
 そこまでよ

アバランチ :
 誰だ!?

アバランチ :
 タ、タークス!?

散弾銃 :
 レイリー博士
 大丈夫?

レイリー :
 私はなんとか
 でも彼が・・・

散弾銃 :
 クラウド・・・

アバランチ :
 う、動くな
 動けばコイツの命はねぇ

散弾銃 :
 そうはいかないわ!
 クラウドはそこでじっとしていて

--アバランチと戦闘--

散弾銃 :
 クラウド
 自力で立ち上がるのよ

クラウド :
 何しに来た・・・?

散弾銃 :
 !?

クラウド :
 また博士を危険な目に合わせに来たのか?

散弾銃 :
 ・・・・・・
 博士が握るデータは神羅の命よ
 あのデータがアバランチに渡れば
 犠牲は計り知れないわ

クラウド :
 それで博士を見捨てるのか

散弾銃 :
 見捨ててなんかないわよ

クラウド :
 博士を危険な目にあわせたじゃないか
 見捨てたと同じことだ

散弾銃 :
 ・・・・・・

クラウド :
 博士を守る方法がきっとあるはずだ

ヴェルド :
 散弾銃
 状況はどうだ?

散弾銃 :
 レイリー博士と合流したわ

ヴェルド :
 よくやった
 データは無事か?

散弾銃 :
 データも博士も共に無事よ

ヴェルド :
よし
 データを受け取り散弾銃だけでその場を離れろ

散弾銃 :
 私だけで?

ヴェルド :
 デスを使う部隊がそこへ向かっている

散弾銃 :
 (あの黒いアバランチね!)

ヴェルド :
 フヒト直属の部隊だ
 しかし詳細は一切分かっていない
 戦闘で対応できない恐れがある
 だからお前が情報を守るんだ

散弾銃 :
 (私だけが逃げるの・・・?)

ヴェルド :
 おい
 聞こえているのか?

散弾銃 :
 (最悪の状況)
 (もう来ちゃったの?)

クラウド :
 さっきの奴らか・・・
 博士を頼む・・・

散弾銃 :
 クラウド・・・

クラウド :
 (俺は・・・ただの兵士)
 (ソルジャーになりたくてもなれない
 ただの兵士)

ヴェルド :
 おい!散弾銃
 応答しろ

散弾銃 :
 主任
 最悪の事態よ
 例の謎の部隊が現れたわ

ヴェルド :
 なんだと!?
 すぐにその場を離れろ!

散弾銃 :
 ・・・・・・
 主任
 ごめんなさい
 電話が遠くて聞こえないみたい
 切るわよ・・・

散弾銃 :
 ねぇクラウド
 走れる?

クラウド :
 えっ!?

散弾銃 :
 隣の車両へ一気に走りなさい!

散弾銃 :
 急いで!!

ヴェルド :
 散弾銃!
 散弾銃!
 あいつ・・・電話を切ってやがる

散弾銃 :
 私の仕事は機密を守ることよ
 でもその方法はなんでもよかったのよね!

クラウド :
 ?

アバランチ :
 あいつ、列車を切り離したか

クラウド :
 何するんだ!

散弾銃 :
 言ったでしょ?
 機密を守ることが私の任務なの

クラウド :
 !?

散弾銃 :
 クラウド
 レイリー博士はあなたに任せるわ
 それがあなたの任務よ

クラウド :
 散弾銃・・・
 分かった!
 俺
 必ず守るよ!

アバランチ :
 やってくれるな!

散弾銃 :
 (謎の部隊だろうが受けて立つわ)
 (でも3人同時は分が悪すぎる)

 (あのはしご・・・)

アバランチ :
 上に逃げる気か
 手分けして追え!

散弾銃 :
 これで別の車両に逃げられるわ

散弾銃 :
 (ひとりならなんとかなるはずよ)

アバランチ :
 神羅に死を!

散弾銃 :
 次が来ないうちにうちに隣の車両へ移らなきゃ

散弾銃 :
 うそ

アバランチ :
 神羅に死を!

散弾銃 :
 (ピンチ)
 (完全包囲網だわ)

アバランチ :
 なんだ!?この揺れは

散弾銃 :
 (列車が止まった)
 (まだまだツキが私の味方よ)

アバランチ :
 神羅に死を!

--アバランチと戦闘--

散弾銃 :
 スリリングな戦いだったわ
 !
 (レイリー博士たちは!?)

アバランチ :
 くくく
 ここで列車を止められる

クラウド :
 !?
 列車が止まった!?

レイリー :
 クラウド
 後ろ!!

クラウド :
 !?

アバランチ :
 後ろがガラ空きだ

クラウド :
 うっ

アバランチ :
 レイリーを渡してもらおう

クラウド :
 くっ・・・
 (守りきれないか)

散弾銃 :
 後ろがガラ空きよ!

アバランチ :
 タークス
 いつの間に!?

クラウド :
 うぅ・・・
 散弾銃
 無事だったか・・・

散弾銃 :
 馬鹿にしないで
 当然でしょ
 さぁ 油断は禁物よ
 外を見てくるわ

クラウド :
 ・・・俺も行く

散弾銃 :
 そんな体じゃ足手まといよ
 レイリーさんの側にいて

レイリー :
 大変!
 敵の兵士があんなに・・・

散弾銃 :
 (窮地!)
 (この人数は圧倒的に不利だわ)

クラウド :
 (ただの兵士でも命は守れる)
 (命ひとつ守れずにソルジャーなんて目指せない)
 (俺も戦うんだ!)

クラウド :
 散弾銃!
 俺も戦う!

散弾銃 :
 クラウド
 下がっていて

アバランチ :
 やれ

クラウド :
 うぉぉぉ

散弾銃 :
 クラウド!?

クラウド :
 はぁ
 はぁ

散弾銃 :
 勇壮!
 あんな大剣を使いこなすなんて!

アバランチ :
 神羅に死を!

--アバランチと戦闘--

クラウド :
 終わった・・・

散弾銃 :
 クラウド
 助かったわ

クラウド :
 必死だったんだ
 なんだかよく覚えてない

散弾銃 :
 ひとまず列車に戻るわよ

クラウド :
 あれ!?

散弾銃 :
 !!

クラウド :
 倒したアバランチが消えてる

散弾銃 :
 レイリー博士は・・・

散弾銃 :
 あ、あれは!?
 レイリー博士!!

散弾銃 :
 レイリー博士!!

レイリー :
 うぅ・・・
 まさかあの敵が
 また立ち上がるなんて

散弾銃 :
 私が倒したのよ
 不死身ということ!?
 ありえないわ

レイリー :
 そいつにディスクも
 持っていかれたわ

散弾銃 :
 なんですって!?

レイリー :
 でも安心して
 あれは私の指紋でしか
 解除できないロックをかけているから

アナウンス :
 障害物の除去が完了しました
 まもなく発車します

アバランチ :
 遅かったな
 お前もやられたのか?

アバランチ :
 くくく
 だがディスクは手に入れた

アバランチ :
 うまくいったな
 くくく

クラウド :
 散弾銃
 ひとつ聞いていいか?
 あのときどうして車両を切り離した?

散弾銃 :
 クラウドが教えてくれたからよ

クラウド :
 ?

散弾銃 :
 タークスとしての仕事のやり方

クラウド :
 そうなのか?
 そんな覚えないけど・・・

散弾銃 :
 うふふ
 そんなものかもね

クラウド :
 なぁ
 散弾銃
 俺たち兵士のためにもがんばってくれよな

散弾銃 :
 もちろんよ
 クラウドはこれからも
 クラウドらしく仲間を大事にすることね

クラウド :
 あぁ

散弾銃 :
 ・・・はい
 ・・・はい
 了解しました

散弾銃 :
 会社に戻らなきゃ

クラウド :
 うん
 俺もそろそろ次の任地に行かなくちゃ
 次の任務は地方の魔晄炉の警備なんだ

散弾銃 :
 じゃぁ
 ごきげんよう

クラウド :
 散弾銃
 またどこかで会おう

散弾銃 :
 もちろんよ
 そのときを楽しみにしているわ
 未来のソルジャー
 クラウド!


フヒト :
 エルフェ様
 ディスクの解析が終了いたしました
 厳重にロックがかかっていて大変でしたけれど

エルフェ :
 レイリー博士のディスクだな
 結果は?

フヒト :
 フフフ
 情報通りソルジャーのすべてを
 把握できそうです

エルフェ :
 素晴らしい
 シアーズの進めている
 ソルジャー対策にも利用できそうか?

フヒト :
 もちろんです
 ですが念には念を押したいのです

エルフェ :
 何をするんだ?

フヒト :
 宝条博士が必要です

エルフェ :
 神羅の化学部門の統括者か

フヒト :
 そして・・・
 神羅のなかでセフィロスを最もよく知る男

エルフェ :
 よし
 早急に準備を進めろ

フヒト :
 かしこまりました

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