FINAL FANTASY VII BEFORE CRISIS

◎ 第7章 『散光を覆う闇』
  アイシクルロッジ [υ]-εγλ 0002/1/14

アイシクルロッジ
[υ]-εγλ 0002/1/14
AM 2:00

エッサイ:
 ようやく基地に着いたな・・・

セバスチャン:
 なあ、エッサイ
 こんな基地さっさと撤収しようぜ
 ここは雪しかなくて退屈で仕方ない

エッサイ:
 勘違いするなセバスチャン
 俺たちは任務で来てるんだぞ

セバスチャン:
 任務!?
 あのモンスター退治のことか?
 あんなの手ごたえなさすぎで
 仕事のうちに入らないぜ

--黒アバランチ登場--

セバスチャン:
 !!

黒アバランチ:
 クックックッ

セバスチャン:
 何者だ?

エッサイ:
 この服装・・・
 こいつらが例のアバランチって奴らだ

セバスチャン:
 なるほど
 敵ってわけか

セバスチャン:
 で・・・
 その敵が俺達に何の用だ?

エッサイ:
 やめておけ セバスチャン

セバスチャン:
 安心しろ
 遊びだ、遊び
 人間相手に本気なんて出すかよ

黒アバランチ:
 クックックッ

--セバスチャン、黒アバランチに倒される--

エッサイ:
 セバスチャン!!

セバスチャン:
 ぐっ・・・
 は、早いっ・・・

エッサイ:
 セバスチャン・・・
 そんなバカな・・・

--エッサイ、黒アバランチに倒される--

エッサイ:
 俺たちが・・・
 負けるなど・・・

黒アバランチ:
 よし・・・
 連れて帰るぞ・・・

--神羅ビル会議室--

ツォン:
 報告です
 アイシクルロッジの前線基地が
 何者かの手により壊滅
 現場にいた2人のソルジャーが
 消息を絶っています

ヴェルド:
 壊滅だと!?
 ・・・・・
 ソルジャーに対抗しうる力が
 あると言うのか・・・

ツォン:
 現在、散弾銃と同じメンバーの
 タークス2人をアイシクルロッジに
 向かわせています

プレジデント神羅:
 ヴェルド!
 一体どういう事だ!!
 ソルジャーがいて拠点が壊滅だと?

ヴェルド:
 しかし・・・
 事実は事実です
 現在、部下に至急調査させています
 情報が入り次第お伝えしますので
 お待ち下さい

プレジデント神羅:
 とにかく原因の追究を急げ!

ヴェルド:
 はっ

--アイシクルロッジ--

ツォン:
 散弾銃

散弾銃:
 ツォンさん
 アイシクルロッジに着いたわよ

ツォン:
 アイシクルロッジの前線基地が潰された

散弾銃:
 !?
 またアバランチね?

ツォン:
 詳細は不明だが間違いないだろう
 基地にいたふたりのソルジャーも
 行方不明になっている

散弾銃:
 うそ!?
 ソルジャーがいて
 潰されたの!?

ツォン:
 それほど大規模な攻撃を受けたんだろう
 おそらく近くに大きな拠点があるはずだ
 もう1人のメンバーも拠点探しに入っている
 散弾銃も拠点の捜査に当たれ
 拠点はそこからまっすぐ北にあると予想される
 そのまま北へ進んでくれ

散弾銃:
 了解しました

散弾銃:
 寒すぎる!
 こうなったら突き進むわ!
 でないと凍えちゃう!

アバランチ:
 侵入者か!?
 ここから先には進ませないぞ!

--上から雪玉が落ちてくる--

散弾銃:
 (あり得ないわ・・・)
 (潰されたらひとたまりも無いわね・・)

--拠点の裏口を発見--

散弾銃:
 (発見!!)
 (しかも裏側に出れたみたい)
 (通風孔だわ)
 (あそこから入れるわね)

 報告よ
 拠点を発見したわ

ツォン:
 潜入できそうか?

散弾銃:
 当然できるわ

ツォン:
 内部の状況を調査しろ
 重要拠点と判断する材料がほしい

散弾銃:
 了解しました
 (エキサイティング)
 (調べ尽くすわ!!)

--神羅ビル会議室--

ツォン:
 報告です
 散弾銃からアイシクルロッジに
 拠点らしき施設を発見したと
 報告がありました

ヴェルド:
 そうか・・・
 しかし・・・
 まだ情報が足りんな・・・

ツォン:
 引き続き散弾銃に調査させています

プレジデント神羅:
 ヴェルド
 何か情報が入ったのか?

ヴェルド:
 部下が拠点らしき施設を発見しました

プレジデント神羅:
 よし
 すぐに出撃しろ

ヴェルド:
 お待ち下さい 社長
 まだ拠点と決まったわけではありません
 ただ今確認させています

プレジデント神羅:
 ・・・・・
 とにかく急いで情報を集めろ!

ヴェルド:
 はっ

--拠点内部--

エリア6 侵入者アリ
エリア6 侵入者アリ

アバランチ:
 反対側のエリアだな

アバランチ:
 よし急ごう

--カプセルの部屋--

フヒト:
 ティアス

ティアス:
 はい

フヒト:
 星への生贄がご到着のようです
 早速、始末して星に帰してください

ティアス:
 はっ

フヒト:
 よいですか ティアス
 この星は日々死に向かっています

 この最大の原因は
 神羅カンパニー
 神羅が魔晄エネルギーを
 吸い出して星を傷つけているためです

ティアス:
 ・・・・・・

フヒト:
 ですから・・・
 神羅が奪った星の命は
 神羅に関わる物の命で
 補填するのです

ティアス:
 ・・・・・・

フヒト:
 それがこの星を憂う私たちの義務というもの
 当然、あなた方『レイブン』の義務でもあるのです

ティアス:
 心得ています

フヒト:
 神羅はこの星の最大の害悪です
 一刻も早く倒さねばなりませんね
 フフフ

--拠点内部--

散弾銃:
 (私の他にも侵入者がいるのね)
 (タークスのメンバーかしら?)

 潜入大成功よ

ツォン:
 では、内部構造を調査しろ
 散弾銃が歩いた部分はマップに記録される
 これを定期的に保存すればいい
 今お前がいる場所はすでに保存されているはずだ

 これをすべて完成させろ

散弾銃:
 (歩き回るだけ?)
 (退屈かも・・・)

ツォン:
 忠告しておくがこれは敵地での任務だ
 敵の動きを読み隠密行動をすること
 気づかれて仲間でも呼ばれたら生還は不可能だ

散弾銃:
 命がけね
 やっぱり燃えてきたわ

ツォン:
 結果は基地に戻ったら送信してもらう
 施設の全貌をつかめ

散弾銃:
 了解しました

散弾銃:
 (完璧!!)
 (出口はどこなの?)

--カプセルの部屋--

散弾銃:
 なにこれ?
 ソルジャー!?
 早く助け出さないと

エッサイ:
 うぅ・・・

散弾銃:
 なにがあったの?

エッサイ:
 ・・・タークスか
 助かった
 礼を言う

セバスチャン:
 くそっ
 みっともない
 ソルジャーがタークスに
 助けられるとはなっ

エッサイ:
 俺たちは前線基地を
 担当していた

セバスチャン:
 そうだ!
 基地はどうした?
 無事なんだろうな?

散弾銃:
 ・・・・・・
 壊滅よ

セバスチャン:
 冗談だろ!?
 たったふたりに滅ぼされたのか!?

散弾銃:
 ふたり!?
 無理よ!

エッサイ:
 信じられないが 事実だ
 俺たちはふたりの黒いアバランチ兵に
 襲われた

セバスチャン:
 で、気づいたら カプセルの中だ

散弾銃:
 この謎のカプセルはなにかしら?

セバスチャン:
 知るかよ

エッサイ:
 黒いアバランチ兵も入れられているな
 仲間を入れているぐらいだ
 体に悪いものではなさそうだな

散弾銃:
 このカプセル・・・
 黒いアバランチ兵の秘密にちがいないわ

セバスチャン:
 その可能性はあるな
 だとしたらなんで俺たちまで入れてたんだ?

エッサイ:
 ・・・・・・
 会社はここを潰す気なのか?

散弾銃:
 それを決めるために私が調べてたのよ

エッサイ:
 もしここを潰すなら相当な兵力が必要だ

セバスチャン:
 あぁ
 なんせこいつらは
 ソルジャー並みの能力を持ってるからな

エッサイ:
 とりあえず体勢の建て直しが必要だな

散弾銃:
 それなら前線基地の跡地に向かって
 そこに仮設基地があるから

セバスチャン:
 そうするしかなさそうだな

エッサイ:
 お前は?

散弾銃:
 私の任務はまだ終わっていないわ

セバスチャン:
 じゃあ、基地でな

エッサイ:
 会社には状況を説明しておく

散弾銃:
 そうしてちょうだい

エッサイ:
 気をつけるんだぞ

散弾銃:
 調べつくすわ!

ツォン:
 散弾銃
 何かあったのか?

散弾銃:
 施設内でソルジャーふたりを見つけたの
 行方不明になっていた前線基地のソルジャーよ

ツォン:
 無事だったのか

散弾銃:
 ええ
 仮設基地へ行ってもらったわ
 でも、ひとつだけ気になることがあるの
 彼ら謎の液体に浸されていたわ

ツォン:
 謎の液体?
 毒かなにかか?

散弾銃:
 違うと思う
 黒いアバランチ兵も
 同じように浸されているもの

ツォン:
 フヒトの部隊も?
 何を企んでいるんだ・・・?

散弾銃:
 この謎の装置壊しとくわね

ツォン:
 待て
 敵の規模はどの程度なんだ?

散弾銃:
 大規模よ

ツォン:
 ならば下手に動くな
 情報収集だけでいい

散弾銃:
 了解しました

ティアス:
 クックックッ
 みつけたぞ

散弾銃:
 出たわね
 噂の黒いアバランチ兵・・・

散弾銃:
 (なんとか切り抜けた・・・)
 (ここは危険!)
 (脱出ルートを探しながら調査しましょ)

散弾銃:
 (殺気!)
 (隠れてる?戦う?)
 (ここなら片づけた方が早そう)
 (行くわ!!)

散弾銃:
 ロッド!?

ロッド:
 散弾銃!?

散弾銃:
 殺気撒き散らしすぎよ
 調査は終わったの?

ロッド:
 あぁ、終わってる

散弾銃:
 じゃあ、任務終了ね
 早速、帰りましょ

ロッド:
 脱出なら俺が調べたエリアの方がいい
 案内するから
 ついてこい

散弾銃:
 分かったわ

--カプセルの部屋--

フヒト:
 少しはできるようですね
 警戒を強化しましょう
 ケイノス

ケイノス:
 はっ

フヒト:
 カイニュー

カイニュー:
 はっ

フヒト:
 作業を始めてください

--拠点内部--

侵入者アリ
侵入者アリ

散弾銃:
 大変!
 シャッターが閉まったわ!?
 閉じ込められる前に脱出しましょ

ロッド:
 こっちだ

散弾銃:
 こっちも!?
 道の道は!?

ロッド:
 こっちだ

ロッド:
 こっちだ

--シャッターが閉まり、散弾銃が取り残される--

散弾銃:
 数奇!!
 ロッド先に脱出してて
 すぐ追いつくわ!

ロッド:
 諦めるな
 俺がシャッターを開く方法を探ってみる
 お前は通り道を探すんだ!
 必ず一緒にここを出るぞ

散弾銃:
 分かったわ

ロッド:
 見つかったか?

散弾銃:
 行けそうよ
 待ってて すぐ追いつくわ
 今どこに・・・

ロッド:
 ぐっ

散弾銃:
 !?
 ロッド?
 ロッド!?

ロッド:
 ・・・・・・

散弾銃:
 ・・・切れてる?
 不吉な予感
 ロッドを見つけなきゃ

--ロッドとアバランチを発見--

散弾銃:
 ストップ!

ロッド:
 散弾銃!!

ロッド:
 一気に行くぞ!!

散弾銃:
 分かったわ

ロッド:
 こっちだ

散弾銃:
 !?

ティアス:
 クックックッ

散弾銃:
 !!
 悪夢の再会!?

ロッド:
 なに?知り合いか?

散弾銃:
 ついさっき 確実に
 私が倒したはずよ!

散弾銃:
 私にかかれば
 こんなもんよ

ロッド:
 散弾銃

散弾銃:
 不可解・・・
 あのとき確実に倒したはず・・・

フヒト:
 不思議ですか?

散弾銃:
 !?
 フヒト・・・

フヒト:
 ご無沙汰しております

散弾銃:
 厄日ね・・・
 (どうにかして・・・)
 (逃げなきゃ!)

フヒト:
 フフフ
 私の直属部隊
 『レイブン』は特別な存在なのです

散弾銃:
 特別?

フヒト:
 あなたもカプセルをご覧になったでしょう
 あれに『レイブン』を入れると蘇生できるのです

散弾銃:
 蘇生!?
 あのカプセル壊しておけばよかった

フヒト:
 ですから、彼らは永久に滅びません
 たとえあたなが何度『レイブン』を
 倒そうとも・・・

散弾銃:
 何度でも倒してあげるわ!

フヒト:
 ですが・・・
 タークスひとりも倒せない不良品は

散弾銃:
 ピンチ!

フヒト:
 星に
 帰っていただきます

散弾銃:
 !?
 容赦ないわね・・・

フヒト:
 私達はこの星を守る組織です
 星への害悪はすべて消します
 これこそが
 星を癒すための唯一の術なのです

散弾銃:
 いっちゃってるわね
 私の予想通りだったけど

フヒト:
 フフフ
 殺さないと意味が無いのです
 神羅が吸い出したエネルギーを人の命で
 補填するのですから

 さぁ
 お待たせいたしました
 次はあなたがたです
 神羅に関わる者たちよ

フヒト:
 星のために
 死になさい

散弾銃:
 !?

--トラックが突っ込んでくる--

散弾銃:
 暴走トラック!?

???:
 散弾銃!
 ロッド!!

散弾銃:
 あなた誰!?

???:
 死にたくなければ
 乗るんだ!

フヒト:
 お待ちなさい
 追わなくて結構です
 作戦はこれより次の段階へ移行します

レイブン:  はっ

--トラック--

ツォン:
 散弾銃たちは
 回収できたか?

???:
 ツォンさん
 任務成功です

ツォン:
 ご苦労

--神羅ビル会議室--

ツォン:
 そのまま仮設基地へ向かえ

???:
 承知しました

散弾銃:
 ちょっと電話を替わって
 主任に報告があるの

ヴェルド:
 散弾銃
 状況はどうだった?

散弾銃:
 主任!
 この拠点 早く潰しましょ!
 でないと
 フヒトの部隊は潰せないわ

ヴェルド:
 散弾銃
 少し落ち着け
 集めた情報は基地に着き次第送信しろ
 それをもとに重要拠点かどうかを判断する

散弾銃:
 了解しました

???:
 ここからは走りだ
 距離は少しあるが基地を隠すためだ
 我慢してくれ

散弾銃:
 大した距離じゃないわ
 それよりもあなたは・・・

???:
 すまない
 自己紹介をする暇もなかったからな
 正式には明日からタークスとなる
 新人だ

散弾銃:
 明日から?

???:
 そうだ
 この近くに住んでいてな
 ミッドガルに向かおうとしていたところ
 連絡を受けたのだ

散弾銃:
 鮮烈なデビューだったわよ

???:
 それほどでもない
 特別手当が出るので私としては幸運だったがな

散弾銃:
 レアケースね
 でも、あなた新人にしては新人らしくないわね
 余裕のオーラが出てるわよ

???:
 今までは傭兵をしていたからな
 当然だ

散弾銃:
 緊急事態には慣れっ子なのね
 でも私も負けないわよ
 よろしくね

???:
 よろしく頼む

--神羅ビル会議室--

プレジデント神羅:
 ヴェルド
 あのケダモノどもの拠点はどうなってる?

ヴェルド:
 はい
 施設内の調査結果から重要拠点と判断して
 まちがいありません

プレジデント神羅:
 うむ
 ではセフィロスを出せ

ヴェルド:
 セフィロスは別件で不在です

プレジデント神羅:
 うぬぅ
 ではほかのソルジャーを出す
 ザックスはどうした?

ヴェルド:
 ザックスも同じく不在です

プレジデント神羅:
 これも重要案件だ
 構わん
 ザックスを呼べ!

ヴェルド:
 はっ

プレジデント神羅:
 ヴェルド
 兵士達にこれだけは強く言っておけ
 この作戦で・・・

 なんとしても
 拠点を潰せ!とな

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