FINAL FANTASY VII BEFORE CRISIS
◎ 第8章 『闇にも屈せぬ光』
アイシクルロッジ [υ]-εγλ 0002/1/16
神羅の兵士:
整列!!
これよりアバランチ拠点壊滅作戦
合流地点へ向かう
[υ]-εγλ 0002/1/16 AM11:00 アイシクルロッジ
エッサイ:
これで全員集まったな?
セバスチャン:
ずいぶん集まったもんだな
エッサイ:
社長がそれほど本気ということだ
セバスチャン:
こりゃ失敗は許されないな
エッサイ:
なんとしてもあの施設を潰す
散弾銃:
ちょっとストップ
派遣されたソルジャーがいないようだけど?
セバスチャン:
心配いらない
エッサイ:
あいつならきっと
もう来てるはずだ
???(ザックス):
がーすぴーzzz
・・・・・・
がーすぴーzzz
散弾銃:
な、なんなの?
この地を這うような音!?
???(ザックス):
がーすぴーzzz
・・・・・・
がーすぴーzzz
エッサイ:
おい
起きろ
いつまで寝てるつもりだ?
???(ザックス):
ん?
んがっ!
寝過ごしたかっ
エッサイ:
久しぶりだな
???(ザックス):
エッサイか!
久しぶりっ
エッサイ:
寝心地はどうだった?
???(ザックス):
まぁまぁだな
お前らが来るの遅すぎ
待ちくたびれて寝ちまったよ
???(ザックス):
ん!
やっと全員揃ったか
散弾銃:
あなたね
派遣されてきたソルジャーは
???(ザックス):
そう
俺はソルジャーの
ザックス
・・・であんたの名前は?
散弾銃:
タークスの散弾銃よ
よろしくね
ザックス:
散弾銃だな
よろしく!
セバスチャン:
ザックスがいるなら安心だ
この作戦はきっと成功する
ザックス:
セバスチャン
違うだろ?
作戦が成功するのは俺がいるからじゃない
ここにいる全員が力を合わせて
がんばるからだ
エッサイ:
ザックスらしいな
ザックス:
必ず全員でここに戻るぞ!
セバスチャン:
へっ
当然だ!
なんたってソルジャーが3人もいるんだからな
ザックス:
よし
車に全員乗り込め!!
セバスチャン:
どうだ?
ザックスのこと気に入ったか?
散弾銃:
あれで本当にソルジャーなの?
セバスチャン:
正真正銘のソルジャーだ
しばらく一緒にいれば
散弾銃もそのうち分かるよ
--車2台で出発--
セバスチャン:
橋か・・・
ずいぶん古そうだな
エッサイ:
2台が同時に渡るのは無理だな
散弾銃:
1台ずつゆっくり行きましょ
神羅の兵士:
うわー
モンスターだー!!
散弾銃:
なんですって!?
散弾銃:
すぐに私が片づけてあげる
エッサイ:
手伝おう
ザックス:
散弾銃
サンキューな!
散弾銃:
先を急ぎましょう
ザックス:
そうだな
エッサイ
2号車の護衛と散弾銃のサポートを頼む
エッサイ:
分かった
ザックス:
セバスチャン
お前は向こう岸で護衛にあたってくれ
セバスチャン:
任せろ
--ガードハウンドと戦闘--
ザックス:
1号車
もうすぐ到着だ!
ザックス:
2号車発進してくれ!
散弾銃:
ピンチ
ザックス:
散弾銃
持ち堪えろ
今行く!
ザックス:
2号車も渡りきったぞ
散弾銃
早く来い
散弾銃:
了解よ!
ザックス:
もう限界が近い
はやく来い
げ!
危ない
散弾銃
後ろだ
ザックス:
間に合えっ!
--橋が崩れ落ちる--
散弾銃:
キャァァァァ
ザックス:
散弾銃!
しっかりしろっ!
散弾銃:
うぅ・・・
ザックス:
大丈夫か?
散弾銃:
平気よ
心配いらないわ
ザックス:
ふぅ~
よかった・・・
あの高さから落ちたからな
ダメかと思ったよ
散弾銃がタフでよかった
散弾銃:
もちろんよ
でも部隊とはぐれてしまったようね
ザックス:
まぁなんとかなるだろ
追いかけよう
--洞窟内--
ザックス:
うわー
なんだかおもしろそうだな
散弾銃:
幻想的
キラキラしていてまぶしいわ
ザックス:
行こう!
ザックス:
つららだ!
散弾銃
気をつけろよ!
ザックス:
散弾銃
気をつけて来いよ!
ザックス:
雪国ってなかなか楽しいな
散弾銃:
そうね!
ザックス:
普段どおりに歩けないだろ
突然つららも降ってくるし
なにより雪景色の中の散弾銃は一段と美しい!
散弾銃:
あら
ありがと
ザックス:
意外と素直だな
じゃ次行ってみよう!
ザックス:
・・・・・・
散弾銃:
どうしたの
ザックス?
急に大人しくなって
ザックス:
何かいる・・・
散弾銃・・・
感じないか?
この気配・・・
ザックス:
気をつけろ
散弾銃:
あれぐらいなら私ひとりで十分よ!
ザックス:
おっ言うねぇ~
んじゃ
任せたぜっ
ザックス:
さっすがはタークス!
でも・・・
タークスってどんな仕事してんだ?
散弾銃:
ありとあらゆることをやるのよ
しかもたいていは外には出せない極秘任務ね
ザックス:
ふ~ん
なぁ
タークスって楽しいか?
散弾銃:
毎日エキサイティングよ
ザックス:
そうなのか・・・
だったら俺もタークスになろっかなぁ
散弾銃:
その選択もいいかもしれないわね
ザックス:
どうした?
もうバテたか?
散弾銃:
全く問題ないわ!
ザックス:
よしっ!
サクサク進もう
ザックス:
うわ~
見ろよ
見事なつららだ
よしっ!
散弾銃:
ザックス!
ちょっと
ま・・・
ザックス:
なんだよ
何も起きなかったぞ!
ザックス:
愉快だなぁ
散弾銃:
スリリングね
急ぎましょ
ザックス:
無理して急がなくても平気だよ
エッサイとセバスチャンがいるんだから
あいつらは、強いし、いい奴らだからな
追いつく頃には作戦が終わってるかもしれない
散弾銃:
仲がいいのね
同期なの?
ザックス:
一度だけ任務で一緒になった
散弾銃:
たった1回!?
ザックス:
それで十分だろ?
仲間になるまでに必要な時間なんてさ
ザックス:
もう少しだから気を抜くなよ
ザックス:
来た来た来た来た!
散弾銃
かる~く片づけちまうぞっ!
散弾銃:
任せてよっ!
ザックス:
そっちの2匹はまかせたぞ
散弾銃:
ザックス!?
危ない!!
ザックス:
まてぇ!!
散弾銃:
驚がく!!
なんて気迫なの!?
ザックス:
お前ら仲間の所に帰れ
散弾銃:
なぜ斬らなかったの?
ザックス:
あいつらは斬る必要がないからさ
俺が必要な時だけ剣を抜く
それだけだ
おっと
みんなが待ってる
行くぞ!
散弾銃:
そうね
ザックス:
ほら散弾銃
出口だ!!
散弾銃:
やっと出れるのね!
早く光を浴びたいわ
セバスチャン:
大木が倒れてる!
エッサイ:
これじゃ通れない
セバスチャン:
ここからは歩いて向かうしかないな
エッサイ:
よし!
みんな下りてこい
セバスチャン:
なに!
アバランチ?
--アバランチが銃で攻撃--
ズバババババババ
セバスチャン:
なに!?
神羅の兵士:
うわぁぁぁぁぁ
エッサイ:
皆っ!!
セバスチャン:
奇襲か!?
エッサイ:
お、お前は!?
カイニュー:
クックックッ
セバスチャン:
またお前かっ!!
ひとりで来るとはいい度胸だなっ!
エッサイ:
セバスチャン
落ち着け
こいつの強さは分かっているだろ?
セバスチャン:
あぁ
もちろんだ
エッサイ!!
行くぞっ!
--カイニューにセバスチャン、エッサイ倒される--
フヒト:
カイニュー
ソルジャーは持ち帰ります
カイニュー:
はっ
フヒト:
おや?
ソルジャーがふたりしかいませんね
3人と聞いていましたが
まぁいいでしょう
フフフ
--施設内部--
フヒト:
カイニュー
このふたりは
カプセルにいれておいてください
カイニュー:
はっ
フヒト:
フフフ
これで残りのソルジャーもおびき出せます
--神羅の兵士が倒れている場所--
ザックス:
なんだこれ!?
散弾銃:
大丈夫?
何があったの?
神羅の兵士:
うぅ・・・
黒いアバランチに・・・
待ち伏せされた・・・
散弾銃:
またレイブンね!
ザックス:
エッサイとセバスチャンは?
神羅の兵士:
アバランチに・・・
連れ去られた・・・
ザックス:
くそっ
散弾銃:
サックス!!
どこへ行くつもり?
ザックス:
決まってんだろ
この足跡を追う
ふたりは必ず取り返す!
散弾銃:
ザックス!!
散弾銃:
主任
報告よ
アイシクルロッジの部隊が・・・
壊滅したわ
ヴェルド:
なにっ!?
ソルジャーがいたはずだろ
散弾銃:
レイブンに待ち伏せされたらしいの
ヴェルド:
待ち伏せだと・・・・
(やはり・・・)
(情報は漏れているのか・・・?)
(しかし、この作戦は重役しか知らないはず・・・)
散弾銃:
セバスチャンとエッサイは拉致されたわ
ザックスが追跡しているところよ
ヴェルド:
散弾銃
お前もそのままアバランチの拠点へ向え
散弾銃:
了解しました
--施設内部--
散弾銃:
主任
拠点に到着したわ
ヴェルド:
状況は?
散弾銃:
ひっそりしています
ヴェルド:
(どこかに集まっているのだろうか?)
散弾銃
カプセルの部屋を確認してみろ
ふたりがまた入れられている可能性がある
散弾銃:
了解しました
散弾銃:
いた!
よかった・・・
エッサイもセバスチャンも無事で何よりね
エッサイ:
うぅ・・・
散弾銃:
エッサイ!
セバスチャン!
しっかりしなさい
立てる?
--セバスチャン、エッサイと戦闘開始--
散弾銃:
ちょっとストップ
散弾銃よ!!
私のことが分からないの!?
セバスチャン:
クックックッ
散弾銃:
あなた達様子が変よ!
アバランチに何かされたの?
ザックス:
散弾銃!!
散弾銃:
ザックス!!
ザックス:
俺がやる!!
ザックス:
はっ!?
おまえ達!?
エッサイ・・・
セバスチャン・・・?
ザックス:
うぅ・・・
散弾銃:
ザックス!!
ザックス:
来るなっ!!
平気だ
散弾銃:
でも・・・
ザックス:
エッサイ!!
エッサイ:
クックックッ
ザックス:
セバスチャン!!
セバスチャン:
クックックッ
ザックス:
分からないのか・・・?
俺だよ・・・
ザックスだよ・・・
散弾銃:
ザックス!
反撃して
エッサイ:
クックックッ
散弾銃:
もうそのふたりは・・・
セバスチャン:
クックックッ
ザックス:
うるさい!
散弾銃:
!?
ザックス:
俺は・・・
うれしいんだ・・・
エッサイ:
・・・・・・
ザックス:
ふたりが
セバスチャン:
・・・・・・
ザックス:
生きてたから・・・
散弾銃:
!!
ザックス:
なぁ
エッサイ!
セバスチャン!!
思い出してくれ!!
エッサイ:
うぅ・・・
セバスチャン:
うぅ・・・
ザックス:
!!
セバスチャン:
うぅ・・・
エッサイ:
うぅ・・・
ザックス:
ふたりともしっかりしろ!?
セバスチャン:
ザックス・・・
ザックス:
どうした・・・?
セバスチャン・・・
セバスチャン:
お前と・・・
いると・・・
楽しかった・・・
ザックス:
これからだって・・・
楽しいこといっぱいしよう・・・
エッサイ:
ザックス・・・
ザックス:
エッサイ
立ち上がってくれよ
エッサイ:
最期に・・・
話せて・・・
よかった・・・
ザックス:
最期とか言うな!
セバスチャン:
・・・・・・
エッサイ:
・・・・・・
--セバスチャン、エッサイと戦闘終了--
起爆装置作動
起爆装置作動
散弾銃:
時限爆弾だ
罠だったのね!
だから人がいなかったんだわ
ザックス:
・・・・・・
散弾銃:
ザックス!
脱出よ
ザックス:
・・・・・・
散弾銃:
ザックス!
ザックス:
わりぃ
散弾銃・・・
先に戻っててくれ
散弾銃:
ザックス!
ザックス:
俺はもう少しここにいる・・・
散弾銃:
ザックス・・・
・・・・・・
分ったわ
散弾銃:
ザックス・・・
早く来なさいよ!
ザックス:
・・・・・・
出てこいよ
そこにいるのは最初からバレてるぞ
カイニュー:
クックックッ
ザックス:
お前だな
このふたりにおかしなマネをしたのは
カイニュー:
神羅に死を
ザックス:
俺の質問に答えろよ
カイニュー:
神羅に死を
ザックス:
もしかして・・・
お前はもう人間の意識がないのか?
カイニュー:
神羅に死を
ザックス:
それはちょうどいい・・・
人を斬るのは嫌いでね
だがモンスターなら・・・
話は別だっ
カイニュー:
ぐふっ
ザックス:
・・・・・・
エッサイ
セバスチャン
・・・・・・
散弾銃:
時間がない
急がなきゃ
散弾銃:
急いでいるの
すぐ終わらせるわよ
ザックス:
なにモタモタしてんだよ
散弾銃:
ザックス!!
ザックス:
俺についてこい
散弾銃:
よろしく
散弾銃:
うそっ
後ろからっ
ザックス:
後ろからなんて卑怯だぞっ!
ザックス:
後少しだ
気を抜くなっ
散弾銃:
出口が!
閉まってる!!
ザックス:
ひゅ~
散弾銃
やるじゃん
散弾銃:
ふざけてる場合じゃないわよ
出口が閉まってるわ
私達閉じ込められたのよ!
ザックス:
そんなこと心配してたのか?
散弾銃
ちょっとどいてろ
--ザックス扉を破壊--
ザックス:
出るぞ
これでこの薄暗い小屋ともサヨナラだ
ザックス:
間一髪
セーフだったな・・・
散弾銃:
・・・でも
今回は犠牲が多すぎたわ・・・
ザックス:
・・・・・・
散弾銃
散弾銃:
なにかしら?
ザックス:
ひとりで基地に戻れるな?
散弾銃:
ザックスは戻らないの?
ザックス:
俺はもう少しここにいる
やりたいことがあるんだ・・・
散弾銃:
・・・・・・
分かったわ
散弾銃:
ここの寒さは厳しすぎる
体の芯まで冷え切ってしまう前に戻るのよ
ザックス:
散弾銃
サンキューな・・・
--セバスチャンとエッサイの剣を墓標に・・・--
ザックス:
じゃあな
また来るよ
--神羅ビル--
ルーファウス:
社長
今回の作戦
失敗だったようだな
プレジデント神羅:
うぬぅ・・・
ルーファウス:
待ち伏せされて奇襲を受けたと聞く
情報漏洩が起きていることは確実だ
ヴェルド:
・・・・・・
ルーファウス:
社長
この問題についてどう対処するつもりだ?
プレジデント神羅:
これはヴェルドの情報管理能力の問題だ
ヴェルド:
・・・・・・
プレジデント神羅:
従って・・・
ヴェルドを総務部調査課主任から解任する
ヴェルドは本社ビルの監視係だ
ヴェルド:
はっ
--タークスメンバーが集まっている場所--
散弾銃:
主任!
タークスを離れるって本当なの!?
ツォン:
なぜ主任が解任なのですか!?
作戦の失敗と主任は無関係です!
ヴェルド:
・・・・・・
上層部の決定だ
受け入れるしかない
散弾銃:
理不尽だわ!!
ツォン:
主任!!
待ってください!
これからタークスはどうなるんですか!?
ヴェルド:
・・・・・・
後は任せた
散弾銃:
主任・・・
ツォン:
主任!!