FINAL FANTASY VII BEFORE CRISIS
◎ 第10章 『孤高なる眼光の照準』
ジュノン [υ]-εγλ 0002/6/17
[υ]-εγλ 0002/6/17 PM11:00
神羅の兵士:
え?
モンスター?
なんで・・・!?
くっ・・・来るなっ
神羅の兵士:
な、なんだ?
なんでここにモンスターが!?
ぐわっ
な、んでうしろから・・・
どんだけいるんだ・・・
ヴェルド:
お前達!
今すぐ出勤の準備をしろ
ツォン:
主任
何があったんですか?
ヴェルド:
モンスターが大量発生した
散弾銃
至急、モンスターを退治してこい
ツォン:
主任
待ってください
モンスターはどこに発生しているんですか?
ヴェルド:
現場は・・・
神羅カンパニー本社ビル!
散弾銃:
ここ!?
なぜなの!?
ツォン:
では・・・
発生しているモンスターというのはつまり・・・
ヴェルド:
そう
宝条博士の研究サンプルだ
博士の研究室から逃げ出したんだろう
ツォン:
主任の心配が現実になってしまったか・・・
ヴェルド:
起きてしまったものは仕方ない
今は事態の収拾に集中するぞ
ツォン:
はっ
では主任
私は社員の避難を誘導します
ヴェルド:
あぁ
社員はツォンに任せる
ツォン:
はっ
ヴェルド:
散弾銃
散弾銃:
はい
ヴェルド:
モンスター研究は我が社の重要機密だ
研究の存在を知るのはわが社の上層部だけ
従ってこの件は秘密裏に処理する必要がある
散弾銃:
それってもしかして・・・
私達だけしか対応しないってことかしら?
ヴェルド:
そうだ
モンスターが相手でもソルジャーには頼れないぞ
覚悟して任務にあたれ
散弾銃:
了解しました
--神羅ビル65階--
散弾銃:
ここね・・・
ここから上のフロアにいるモンスターは私が退治するわ
待ってなさい!
65F
アンゼンカクホ
--神羅ビル66階--
66F
アンゼンカクホ
--神羅ビル67階--
散弾銃:
やられたわ
机の陰に隠れるとはね
もっと神経を研ぎ澄ましておかないと
67F
アンゼンカクホ
散弾銃:
よしっ
ここまでのモンスター退治はこれで終わりね
あとは68階にある宝条博士の研究室を確認するだけよ
--神羅ビル68階--
散弾銃:
!
ちょっとしっかりして!?
死んでる・・・
ん?
この傷・・・
剣か刀で斬られてるわ
この人、モンスターにやられたわけじゃないようね
いったい誰がこんなことしたの?
犯人を捜しだすわ
散弾銃:
(カイニュー!)
(フヒトとシアーズまでいる!?)
(アバランチがなぜここにいるの!?)
シアーズ:
宝条博士
宝条:
用なら後にしてくれ
今は手が離せない
研究サンプルを誰かが放ってくれたようでね
おかげでいい実戦データが取れそうなのだ
クックックッ
フヒト:
喜んでいただけて光栄です
我々が宝条博士のモンスターを解放したのです
宝条:
それはありがたい
フヒト:
博士
それだけではありません
本日は大変珍しい研究素材の情報をお持ちしました
ソルジャーよりも特別な存在です
宝条:
ソルジャーよりも特別だと・・・?
本当ならば確かに興味深い
フヒト:
必ず博士のお気にめすはずです
神羅など離れ我々とともに研究をされませんか?
宝条:
・・・・・・
さては君達・・・
部外者だな
散弾銃:
(宝条博士が危ない)
(助けださなきゃ)
(でもあの3人の相手はリスキーだわ)
フヒト:
おや?
タークスがご到着のようですね
散弾銃:
うそ!?
散弾銃:
やるしかなさそうね!
フヒト:
カイニュー
このタークスを片づけてください
私達は博士をご案内いたします
散弾銃:
博士!
カイニュー:
クックックッ
散弾銃:
邪魔よ!
私の銃弾で道を拓くわ!
--カイニューと戦闘開始--
宝条:
ほぅ
これは改造したソルジャーか
確かに珍しい
では能力の程を見せてもらおう
--カイニューと戦闘終了--
散弾銃:
立ち上がった!
蘇生スピードが速くなったのね!!
宝条:
なるほど・・・
特殊なリレイズを使うのか
フヒト:
はい
宝条博士のアイディアを
私が少々アレンジしました
カイニューは何度倒されても立ち上がります
宝条:
フン
なかなかやるな
フヒト:
フフフ
ですが本題はもっと素晴らしいですよ
宝条:
よし
話ぐらいは聞いてやろう
シアーズ:
では博士
案内する
散弾銃:
待ちなさいよ!
カイニュー:
クックックッ
散弾銃:
くっ
散弾銃:
(この人は何度でも立ち上がってくるわ)
(私がバテるのも時間の問題よ)
(なんとかならないのかしら?)
--カイニューと戦闘開始--
散弾銃:
(そうだ!)
(肉体自体が消えれば立ち上がることは不可能よね)
(あの焼却炉に押し込んでみよう)
(グラビデをうまく使えないかしら?)
散弾銃:
チャンス!
あのスイッチで扉を閉めるわ
--カイニューと戦闘終了--
散弾銃:
読みどおりね
はっ
それどころではないわ
散弾銃:
主任!
大変よ!
ヴェルド:
散弾銃
どうした?
散弾銃:
博士がアバランチに拉致されたわ!
ヴェルド:
何!?
(ビルにアバランチが潜り込んでいたというのか!?)
散弾銃:
これから博士を追うわ
ヴェルド:
行けるか?
散弾銃:
当然よ
ヴェルド:
ツォン
緊急事態だ
ツォン:
主任
今度はなんですか?
ヴェルド:
宝条博士が拉致された
ツォン:
博士が!?
ヴェルド:
アバランチがビルに侵入していたようだ
ツォン:
信じられません
このビルのセキュリティが突破されたんですか?
ヴェルド:
そのようだ
まだどこかに潜んでいるかもしれない
他の重役も狙われる可能性がある
ツォン:
くっ・・・
では、私は重役を特別シェルターへお連れします
ヴェルド:
急いでくれ
宝条:
おや
ここは69階だ
上に向うとはどういうつもりか?
てっきり1階に行くものと思っていたのだが
シアーズ:
屋上のヘリポートでヘリを奪う
宝条:
ほう
部外者のくせに神羅の情報をよく知っているな
しかし、そううまく行くかな?
シアーズ:
安心しろ
5分だ
5分もあれば飛び立てる
--神羅ビル69階--
ヴェルド:
散弾銃か
散弾銃:
主任!
ヴェルド:
屋上へ急げ
博士は屋上へ向っているようだ
散弾銃:
ヘリを奪う気ね!
ヴェルド:
だろうな
ヘリで逃げられたら厄介だぞ
急げ!
散弾銃:
了解しました
宝条:
あぁ、思い出した・・・
宝条:
さては君たちがソルジャーのディスクを盗んだ奴らだな?
フヒト:
はい
大変興味深い内容でした
宝条:
ほぅ
あのセキュリティーを解除したのか
どうやら君はかなりの切れ者らしいな
宝条:
しかし、君達はずいぶん大胆だな
よくこのビルに入りこんだものだ
シアーズ:
そんなことは造作もない
フヒト:
はい
宝条博士のモンスター研究は神羅の企業秘密ですからね
ビルにモンスターを放てば、動けるのはタークスだけです
宝条:
ふん
なるほど
タークスごときあの改造ソルジャーで対抗可能ということか
フヒト:
おっしゃる通りです
宝条:
クックックッ
君はなかなかおもしろい男だ
フヒト:
光栄です
ルーファウス:
なんだと!?
宝条君がアバランチに拉致されただって!?
プレジデント神羅:
それは、まずい!
宝条の情報が世に漏れたらわが社は終わりだ
ルーファウス:
・・・・・・
ヴェルド君
それで状況はどうなんだ?
ヴェルド:
ただ今
追跡中です
プレジデント神羅:
急ぎたまえ
宝条は信用できない!
ルーファウス:
確かに・・・
宝条君は研究のことしか興味がない男だ
珍しい物で釣られたら企業秘密をぺらぺらと漏らしかねない
プレジデント神羅:
うぬぅぅぅ・・・
こうなれば手段は選ばん!
セフィロスだ!
セフィロスを出せ!!
ルーファウス:
セフィロス!?
無茶だ
影響が大きすぎるぞ
ヴェルド:
社長
副社長のおっしゃる通りです
セフィロスが動けばあらぬ憶測が世間に飛び交います
プレジデント神羅:
それをうまく隠すのがお前の仕事だろ
ヴェルド:
ですが・・・
プレジデント神羅:
さぁ!
すぐにセフィロスを出せ!
--屋上--
神羅の兵士:
宝条博士!
今助けます!
シアーズ:
目障りだ
どけ!
神羅の兵士:
うぅ・・・
シアーズ:
さあ、博士
ヘリへ
宝条:
あぁ
フヒト:
博士
詳しいお話はヘリの中でじっくりと
ご説明させていただきますね
散弾銃:
待ちなさい!
フヒト:
フフフ
散弾銃:
私がいる限り行かせないわ!
宝条:
君
説明はまだなのか?
無駄なことに時間をかけるなら私は降りる
フヒト:
かしこまりました
シアーズ:
では出発する
散弾銃:
くっ!
逃げられたっ
ヴェルド:
状況は?
散弾銃:
ヘリを奪われて逃げられたわ
ヴェルド:
くっ
ビル正面に向かえ
車を用意しておく
その車でヘリを追跡しろ
散弾銃:
了解しました
--ビル正面--
散弾銃:
!!
散弾銃:
ツォンさん!?
ツォン:
散弾銃!
乗れ!!
散弾銃:
社員の誘導は終わったの?
ツォン:
レノ達に引き継いだ
散弾銃:
社員は大丈夫そうね
役員の方たちにも
この件は
伝わっているのよね?
ツォン:
宝条博士が拉致されて大パニックだ
散弾銃:
予想どおりね
アバランチの侵入自体パニックものですものね
ツォン:
あぁ
だが、これ以上
勝手なマネはさせない
散弾銃:
当然ね
ツォン:
よし
ヘリが見えてきた
散弾銃:
このまま追跡しつづけましょう
ツォン:
そうしたいところだが・・・
そう簡単にはいかないようだ
散弾銃:
バイク!?
もう
追っ手が来たわ
ツォン:
散弾銃!
バイクの兵士をくいとめろ
車を操作してバイクの進路を妨害するんだ
散弾銃:
了解しました
ツォン:
なんとか振り切れたようだ
散弾銃:
やっと追跡に集中できるわ
ツォン:
だがヘリが高度を上げてしまった
散弾銃:
ツォンさん
安心して
ヘリがスピードをあげないの
見通しもいいわ
これなら見失わずにすみそうよ
ツォン:
・・・・・・
妙だな・・・
散弾銃:
どうしたの?
ツォン:
なぜヘリのスピードを上げないんだ・・・?
散弾銃:
それもそうね
操作に手間取ってるのかしら?
ツォン:
・・・・・・
フヒト:
・・・という状態なのです
宝条:
ほぅ
確かにそれは珍しい・・・
私の研究サンプルにうってつけかもしれない
シアーズ:
おい
研究サンプルとは何事だっ!
エルフェは人間だぞっ!
フヒト:
シアーズ
やめてください
宝条博士は大切なお客様ですよ
シアーズ:
くっ・・・
フヒト:
宝条博士
失礼しました
宝条:
クックックッ
気にしちゃいない
シアーズ:
・・・・・・
宝条:
ただし・・・
この先、私と組みたいなら
サンプルの扱い方には口を挟まないでもらいたい
シアーズ:
貴様っ!
言わせておけば!!
フヒト:
シアーズ!!
次の作戦に移りましょう
タークスのお相手をしてきてください
シアーズ:
くっ・・・
・・・わかった
フヒト:
やれやれ・・・
(シアーズの忠誠ぶりも困ったものですね・・・)
ツォン:
!?
ツォン:
散弾銃!
散弾銃:
あっ
散弾銃:
パラシュートよ
ツォン:
・・・・・・
シアーズのようだ
ツォン:
はっ!?
散弾銃:
うそでしょ!?
ツォン:
爆弾で道を破壊した!!
散弾銃:
ツォンさん
ストップ!!
ツォン:
やっている!
散弾銃:
キャー
--破壊された道路の反対側--
散弾銃:
う
ここは・・・
散弾銃:
高速道路が壊れているわ!
私トラックから投げ出されたのね
こちら側に飛ばされたのが不幸中の幸いね
散弾銃:
あ!
きっとアバランチは初めからこうするつもりだったんだわ
だからヘリのスピードを上げなかったのね!
散弾銃:
ツォンさんがいないわ!!
落ちてしまったの!?
シアーズ:
しぶとい奴だな
散弾銃:
!!
シアーズ:
落ちていれば楽に死ねたものを
散弾銃:
シ、シアーズ!
シアーズ:
だが・・・
今すぐ俺が楽にしてやる
この壊れた高速道路がお前の墓場だ!
散弾銃:
思い通りにいかせないわ
--シアーズと戦闘開始--
散弾銃:
くっ
(一瞬で終わらせて早くツォンさんを捜さなきゃ)
--シアーズと戦闘終了--
シアーズ:
少しは成長しているようだな
そのほうがやりがいがあるってものだ
シアーズ:
だが!
今日は虫の居所が悪い
この怒りお前で晴らす!
散弾銃:
(また、来るっ!)
シアーズ:
物足りない・・・
物足りないぞ!!
散弾銃:
(悔しいけど、ここまでのようね・・・)
散弾銃:
ヘリだ
シアーズ:
くっ
早いな・・・
もう準備ができたか
シアーズ:
仕方ない・・・
散弾銃:
(シアーズが!)
(逃がすわけにはいかないわ・・・)
宝条:
まぁ確かに・・・
君達のリーダーは魅力的な研究サンプルだ
フヒト:
そうおっしゃると思っておりました
宝条:
だが・・・
君達の研究設備はどうなんだ?
私の天才的な発想に見合う水準なのかね?
フヒト:
その件についてはご心配いりません
我々には強力なスポンサーがついておりますから
神羅に勝るとも劣らない設備をご用意いたします
宝条:
神羅同等・・・?
いまどきそんなことが可能なのか?
フヒト:
アバランチならば可能です
宝条:
クックックッ・・・
フヒト:
宝条博士
例のモンスターの用意が完了しました
宝条:
いよいよだな?
フヒト:
はい
宝条博士から拝借できるとは光栄です
宝条:
他意はない
一度、実戦であれの力を試してみたかっただけだ
散弾銃:
このままヘリを追いかけるわ
散弾銃:
はっ!?
散弾銃:
炎!?
容赦ないわね
でもヘリは逃さないわよ
--ドラゴン登場--
散弾銃:
これは夢・・・?
散弾銃:
う・・・
散弾銃:
(身体が動かない!)
(もうダメ!!)
--セフィロス一撃でドラゴンを倒す--
宝条:
終わったか・・・
実に呆気なかった
フヒト:
信じられません・・・
あれほど巨大なドラゴンを一撃で倒すとは・・・
宝条:
フン
あのドラゴンも私の自信作だったのだが・・・
まぁ今回は相手が悪すぎたか
散弾銃:
・・・・・・
やっぱり私・・・
夢を見ているの?
散弾銃:
(セフィロス!)
セフィロス:
・・・・・・
散弾銃:
(分かったわ)
(ドラゴンはセフィロスが倒したのね)
セフィロス:
・・・・・・
--セフィロスがヘリコプターを破壊--
散弾銃:
(今、何かした?)
散弾銃:
(やっぱり夢だわ)
(あんなに離れたヘリを落としてしまったわ!!)
ツォン:
宝条博士!!
散弾銃:
ツォンさん!
散弾銃:
(よかった 無事だったのね!)
ツォン:
博士ご無事ですか?
宝条:
この通り
全く問題ない
セフィロス:
タークスか
後は任せる
オレの任務はここまでだ
宝条:
セフィロス
一段と腕をあげたようだな
セフィロス:
・・・・・・
ツォン:
宝条博士
ツォン:
我々も帰りましょう
ツォン:
もうすぐヘリが到着します
ツォン:
博士?
宝条:
クックックッ
セフィロスにエルフェか・・・
(この世界には興味深い事象がまだまだあるようだ)
宝条:
(だが・・・)
(私はまだしばらく神羅を離れるつもりはない)
(なぜなら・・・)
宝条:
(セフィロス・・・)
(お前がいるのは神羅だけだからな・・・)
???:
いい加減にしたまえ!
エルフェ:
!
???:
なぜ勝手に動いた!?
本社を破壊しろなどと言った覚えはないが!?
フヒト:
いえ
昨年です
魔晄キャノンによる神羅本社ビル爆破を
承ったことがあります
シアーズ:
フヒト!!
よせ
???:
今ごろ何を言っている?
あれは失敗前提の作戦だといったはずだ
名刺がわりのパフォーマンスだったのだからなっ
エルフェ:
大変申し訳ないことをした
すべては私の責任だ
???:
以後、勝手な行動は慎むように
今回もセフィロス出勤を知らせなければ
君達の命も危なかった
そのことをよく覚えておくように
エルフェ:
はっ
???:
では本題に入ろう
新しい情報だ
古代種の娘の居場所が判明した
フヒト:
古代種!?
絶滅したものと思っていました
???:
ひとりだけ生き残りがいるのだ
この情報は神羅のトップシークレットだ
私がいなければ
君達が存在を知ることも一生なかっただろう
フヒト:
ご協力感謝いたします
私も星命学者のはしくれ
古代種には大変興味がございます
エルフェ:
では、次の狙いはその古代種だな
???:
その通り
神羅よりも先に古代種を手に入れろ
そして約束の地の場所を古代種に吐かせるのだ