FINAL FANTASY VII BEFORE CRISIS

◎ 第11章 『自由への疾走』
  ミッドガル スラム街 [υ]-εγλ 0002/8/9

[υ]-εγλ 0002/8/9 1:00 ミッドガル スラム街

散弾銃:
 うそ!?
 皆帰っちゃったの!?
 置いていかれたわ
 まいいわ
 明日はお休みだしゆっくり帰りましょう

散弾銃:
 たまには庶民的なディナーもいいものね

散弾銃:
 あら?
 ここはどこ?
 悲劇
 迷子になったようね

散弾銃:
 まぁ!
 夜なのに明るい

散弾銃:
 かわいらしい
 こんなところでお花がみられるなんて
 この辺りの土地は枯果てているのに

散弾銃:
 (誰が植えたのかしら・・・?)

エアリス:
 ・・・・・・
 (やっぱりわたしミッドガルの外気になるの)
 (絶対帰ってくるから
 お母さん心配しないで)

エアリス:
 はっ!
 (あの制服!)

散弾銃:
 失礼ね!
 あの子私を見て逃げていったの?
 女の子が夜中に出歩いたりして何考えてるのかしら

散弾銃:
 ん!?

散弾銃:
 さっきの子ね
 何を焦っているの!?
 あれは!!

エアリス:
 (どうしよう)

エアリス:
 (挟まれた)

アバランチ:
 お前はタークス!

散弾銃:
 (なんでこんなところにアバランチ兵!?)
 ストップ!
 一般人にまで危害を加えないで!

--アバランチと戦闘--

散弾銃:
 怪我はないかしら?

エアリス:
 えっ・・・

散弾銃:
 安心しなさい
 私は何もしないわ

散弾銃:
 仕方ないわね
 ひとつだけ質問させて

散弾銃:
 なぜあいつらに追われていたの?

エアリス:
 知らない

散弾銃:
 そうなの・・・
 でも、あなたも少しは反省するべきね
 ひとりで夜中に出歩いていたんだから
 何があったか知らないけれどもう家に帰りなさい

エアリス:
 え・・・?
 (帰っていいの・・・?)
 (もしかして・・・)
 (この人わたしのこと知らないのかな?)

エアリス:
 あなたこそ
 こんなところで何してたの?

散弾銃:
 花を見ていたのよ

エアリス:
 本当にそれだけ?

散弾銃:
 それ以外に何があるの?
 こんな荒野にけなげに咲く美しい花・・・
 この素敵な光景を堪能していたの

エアリス:
 あなたも 花好きなんだね

散弾銃:
 もちろんよ

エアリス:
 わたし育てたの

散弾銃:
 あなたが?
 まぁ!
 そうだったの
 ここまでにするのは大変だったでしょ?

エアリス:
 ううん

エアリス:
 楽しい

散弾銃:
 後ろ!

エアリス:
 え?

アバランチ:
 いたぞ
 タークスと一緒だ!

アバランチ:
 取り返せ!!!

散弾銃:
 こっちよ

エアリス:
 どうして?

散弾銃:
 私もあいつらに狙われているの
 逃げてあいつらをまいちゃうわよ

アバランチ:
 報告です!
 古代種を発見しました

エルフェ:
 今どこに?

アバランチ:
 タークスに奪われました

エルフェ:
 なんだと!?

アバランチ:
 ただ今
 追跡中です

エルフェ:
 なんとしても取り返せ
 約束の地を神羅に渡すわけにはいかない

アバランチ:
 はっ

エルフェ:
 くれぐれも古代種は傷つけるなよ

アバランチ:
 はっ

シアーズ:
 妙だな・・・
 タークスが出勤しているとは聞いていないが・・・

フヒト:
 これは計算外の事態ですね

--伍番街スラム--

散弾銃:
 まだ走れそう?

エアリス:
 平気

散弾銃:
 ふう
 これだけ走れば平気かしら・・・

散弾銃:
 しつこいわね・・・
 あの人達、相当必死のようね
 そこで待っていて

散弾銃:
 すぐに片づけるわ!

エアリス:
 うん

アバランチ:
 その娘
 渡してもらおう

エアリス:
 おーい!

散弾銃:
 まだまだ気が抜けなそうね
 行くわよ

エアリス:
 うん
 そうだ
 北東に向かって逃げよう

散弾銃:
 北東に?

エアリス:
 居住区に出られるの
 だから隠れるとこいっぱいある

散弾銃:
 それなら居住区を目指しましょう
 (でも・・・)
 (戦闘になったときにこの子がいると危ないわね)
 ねぇあなた

エアリス:
 ?

散弾銃:
 私が様子を見ながらあなたを連れていくわ
 私が
 「ついてきて」って言ったらついてきて
 「そこにいて」って言ったらそこにいなさい

エアリス:
 分かった

エアリス:
 もう大丈夫・・・
 かな?

エアリス:
 まだ来る

散弾銃:
 仕方ないわね

散弾銃:
 (数が多いわね)
 (すこし時間がかかるかもしれない)
 あなた!
 先に行って隠れてなさい!

エアリス:
 でもっ

散弾銃:
 すぐ追いつくわ
 急いで!

エアリス:
 わかった

--アバランチと戦闘--

散弾銃:
 (すぐあの子を探さなきゃね)
 (それにしても・・・)
 (どうしてあの子はアバランチに追われているの?)

アバランチ:
 くそ
 第二班に連絡だ

--伍番街スラム--

散弾銃:
 この先にいるはずね!

散弾銃:
 あれはっ

散弾銃:
 (アバランチ兵!)
 (あの子まだ捕まってないわよね?)

アバランチ:
 あの娘はいたか?

アバランチ:
 まだ見つけられない
 だがこのあたりにいるのは確実らしい
 隊長が到着したら捜索のローラー作戦を始める

アバランチ:
 俺たちの持ち場は?

アバランチ:
 南側の通路だ
 娘と一緒にいたとかいうタークスを迎え撃つ

散弾銃:
 (まだ見つかっていないようね)
 (アバランチよりも先にあの子を見つけなくては)

アバランチ:
 見つけたぞ!

アバランチ隊長:
 皆遅れてすまない
 これより捜索のローラー作戦を開始する
 隊長として俺が捜索にあたる

アバランチ:
 はっ

アバランチ隊長:
 いなかった・・・

アバランチ隊長:
 ここにもいない
 どんどん捜すぞ

アバランチ隊長:
 またいなかった・・・
 いったいどこへ行ったんだ・・・

アバランチ:
 隊長
 まだ見つからないんですか?

 アバランチ隊長:
 必ず俺が見つけ出す!
 お前達はタークス側の捜索を妨害してくれ

散弾銃:
 (アバランチよりも先に見つけなきゃ)
 (戦闘は避けて家を捜すようにしよう)

散弾銃:
 (でないと・・・)
 (アバランチに先を越されるかもしれない)

男:
 お、なんだ!?

散弾銃:
 ごめんなさいね
 間違えたわ

男:
 ちょちょちょ待てよ
 ちょーど退屈してたところだ
 せっかくだから運試ししねぇか?

散弾銃:
 忙しいのよ

男:
 固いこと言うなって
 右と左どっちがいい?

散弾銃:
 右

男:
 大当たり~!
 あんた今日はついてるよ
 んじゃまたな

アバランチ隊長:
 またいなかった・・・
 いったいどこへ行ったんだ・・・

女:
 はっ
 私を誘いにきたのね?

散弾銃:
 ごめんなさいね
 人違いだわ

女:
 人違いでも構わない

散弾銃:
 こっちは構うの!

女:
 あ!
 待って!!

アバランチ隊長:
 またいなかった・・・
 いったいどこへ行ったんだ・・・

散弾銃:
 発見!!

エアリス:
 あ・・・
 やっと来たね

散弾銃:
 無事でよかったわ
 ここでしばらく様子を見ましょ
 外にはまだあいつらがうろついているのよ

エアリス:
 もう・・・
 どうしてこうなるのかな

散弾銃:
 それは私のセリフよ

散弾銃:
 こんな夜中にどこへ
 行く気だったのかしら?

エアリス:
 風に呼ばれたの

散弾銃:
 は?

エアリス:
 風に呼ばれた気がするの
 だから旅に出るの

散弾銃:
 ふ~ん・・・

散弾銃:
 ・・・・・・

エアリス:
 ほんとはね・・・
 ミッドガルの外知りたいんだ
 あなた知ってる?

散弾銃:
 当然でしょ
 世界中を飛び回ってるもの

エアリス:
 いいなあ

散弾銃:
 今は仕事ばっかりよ
 昔はバカンスで各地を巡ったけれど

エアリス:
 他の街どんな感じ?

散弾銃:
 海があったり
 雪だらけだったり

エアリス:
 こことは違うね
 どんな花咲くのかな・・・

散弾銃:
 土地特有の美しさで咲いているわよ

エアリス:
 は~、わたしも旅、したいなぁ
 花の種みたいに風に乗って

エアリス:
 あ!

散弾銃:
 待って!

散弾銃:
 どうしたのかしら?

エアリス:
 マテリア落としちゃった
 取ってくる

散弾銃:
 何考えてるの!?
 今出てくなんて無茶よ

エアリス:
 だって・・・

散弾銃:
 諦めなさい
 そんなにマテリアが
 欲しいなら私のをあげるわ

エアリス:
 ほかのじゃ意味ない
 あれ本当のお母さんの形見だもん

散弾銃:
 本当のお母さん?

エアリス:
 お母さんふたりいるの
 どっちも大切なお母さん

散弾銃:
 分かったわ
 そんなに大切なら私が取りにいく

エアリス:
 本当?

散弾銃:
 あなたはここで待ってなさい

エアリス:
 あなたじゃない
 わたしエアリス
 あなたは?

散弾銃:
 私は散弾銃よ
 じゃあ、エアリス
 絶対動いちゃダメよ

エアリス:
 散弾銃
 ありがとう

エアリス:
 (知らなかったな・・・)
 (タークスにも散弾銃みたいな人 いるんだ)

散弾銃:
 あったわ
 これのことね

散弾銃:
 はいこれ
 落とさないようにね

エアリス:
 ありがとう!
 よかった・・・

散弾銃:
 後は・・・

散弾銃:
 あいつらが諦めて消えるのを待つわよ

散弾銃:
 どうしたの?

散弾銃:
 シ、シアーズ・・・

シアーズ:
 その娘
 渡してもらおう

散弾銃:
 なぜ!?
 なぜあなた達がエアリスを狙うの!?

シアーズ:
 貴様らから守るためだ

散弾銃:
 何のことかしら?
 私は何もしていないわよ

シアーズ:
 問答無用!!

--シアーズと戦闘--

シアーズ:
 ぐっ
 日増しに強くなっているようだな
 しかし!

散弾銃:
 エアリス・・・

--神羅ビル--

プレジデント神羅:
 古代種に動きがあったようだな

ヴェルド:
 はい
 先ほどツォンを向かわせました

プレジデント神羅:
 ヴェルドよ
 タークスはいったい
 古代種確保に何年かけるつもりだ!?

ヴェルド:
 確保には全力を尽くしております

ルーファウス:
 社長
 軍を出せ
 タークスでは手間がかかりすぎる
 銃を突きつければ
 古代種も拒否することはできないだろう

ヴェルド:
 手荒なことはできません
 約束の地を古代種から
 聞き出さねばならないのですから

プレジデント神羅:
 確かに
 約束の地は古代種しか知らない伝説の場所だ
 機嫌を損ねて聞き出せないという
 最悪の事態は避けたい

ルーファウス:
 ・・・・・・

プレジデント神羅:
 約束の地・・・
 魔晄が吹き出る場所
 そこさえ分かれば魔晄炉なしで魔晄を供給できる
 大幅なコストカットと莫大な利潤の積み上げが実現する
 増収分を考えれば多少の手間も無駄ではない

ルーファウス:
 フン
 これほど手間をかけていたら
 増収分は相殺されるぞ

ヴェルド:
 ・・・・・・

--伍番街スラム--

シアーズ:
 こっちだ

エアリス:
 (今のうちに・・・)

シアーズ:
 さっさと走れ

エアリス:
 (失敗・・・)

--教会内部--

エルフェ:
 エアリスさん
 ようこそおいでいただいた

エルフェ:
 私はエルフェ
 神羅に反抗する組織を統率する者です

エアリス:
 無理やり誘拐なんて神羅よりひどい

シアーズ:
 無理やりだと?
 神羅に捕らわれていたところを助けたまでだ

エアリス:
 違う
 散弾銃助けてくれたの
 あなたたちから、ね
 散弾銃
 わたしのこと知らなかったもの

エルフェ:
 それは大変申し訳ないことをした
 部下の無礼は私からお詫びします

エアリス:
 何か用?

エルフェ:
 本日お越し頂いたのはほかでもありません
 エアリスさんにご提案があるのです

散弾銃:
 だめだわ
 開かない
 どうしよう・・・

散弾銃:
 屋根からなら・・・

--教会屋根裏--

散弾銃:
 (エアリスはどこかしら?)

散弾銃:
 (いたっ)
 (でも幹部が全員集合してるわ)
 (何を話してるの?近づいてみよう)
 (見つからないように気をつけないと)

エルフェ:
 エアリスさんの護衛を申し入れたいのです

フヒト:
 古代種であるあなたは神羅に狙われています
 私達は神羅の企業活動を妨害し
 魔晄の浪費を防ごうと考えています
 いかがです?
 エアリスさんと私達の
 利害は一致していると思われませんか?

散弾銃:
 (古代種!?)
 (確かツォンさんが昔から追ってた仕事よね)
 (ツォンさんが追っていたのはエアリスだったのね)
 (だからエアリスはミッドガルを出ようとしていたのかしら?)
 (神羅から逃げるために・・・)

エアリス:
 約束の地の場所知りたいの?

フヒト:
 その通りです

エルフェ:
 私達は約束の地を神羅から守りたい

フヒト:
 場所が分からなければ守りようがありません
 私達はあなたの味方です
 さぁ早く
 約束の地の場所を教えてください

エアリス:
 でも わたし本当に知らない

シアーズ:
 そんなはずはない!
 古代種は約束の地の
 正しい場所を知ってるはずだ!!

エルフェ:
 シアーズ
 よせ
 そのような口調はエアリスさんに失礼だ

エアリス:
 あ・・・
 あなた・・・

エルフェ:
 どうされましたか?

エアリス:
 懐かしい声・・・

エルフェ:
 どこかでお会いしたのか?
 あいにく私は昔のことをよく
 覚えていないのだ
 覚えているのはこの組織に流れ着いてからのことだけ

エアリス:
 会ったことはないと思う
 あなたの中から聞こえる声なつかしい
 でも・・・
 苦しそう・・・

エルフェ:
 私の中・・・?

フヒト:
 エ、エアリスさん
 お待ちください

エルフェ:
 なぜ止めるのだ?

フヒト:
 古代種は星の声を聞くことができるのです
 で、ですから
 その声はエルフェの中ではなく・・・

シアーズ:
 誰だ!!

散弾銃:
 (気づかれた!?)

フヒト:
 タークスです!
 始末してください!

散弾銃:
 (どうしようかしら)

--アバランチと戦闘--

フヒト:
 でこずっているようですね

エルフェ:
 シアーズ
 頼む

シアーズ:
 分かった

散弾銃:
 (もう終わりかしら?)
 (エアリス今いくわ待っていて)

シアーズ:
 またお前か

シアーズ:
 まだ懲りないか

散弾銃:
 (後がない・・・)

散弾銃:
 (戦うしかないわ)

--シアーズと戦闘--

シアーズ:
 これが貴様の最期だ

散弾銃:
 !?

シアーズ:
 散れ

散弾銃:
 きゃ

散弾銃:
 うぅ・・・

シアーズ:
 こいつまだ生きているのか

エアリス:
 やめて

エアリス:
 お花踏まないで

フヒト:
 エアリスさん
 ご安心ください
 すぐに始末しますから

散弾銃:
 (無理・・・)
 (一度にフヒトとシアーズが相手)
 (さすがに勝てないわ)

エアリス:
 やめて!
 花 踏まないで!

エアリス:
 もう・・・
 いい加減にして!!

フヒト:
 エアリスさん
 そこをどいてください
 その者はあなたの身を狙うタークスですよ

エアリス:
 あなたこそもっと下がって
 花畑踏まないで!!

エルフェ:
 うぅ・・・

シアーズ:
 エルフェ!!

フヒト:
 時間のようですね
 仕方ありません
 いったん退きましょう

シアーズ:
 当然だ
 エルフェに無理はさせられない

エルフェ:
 シアーズ
 助けは不要だ
 いつものことだ
 慌てるな

シアーズ:
 ・・・・・・

フヒト:
 エアリスさん
 私達との共闘の件ご検討ください

エアリス:
 エルフェ
 どうしたの?

フヒト:
 持病のようなものです
 治療のためにも約束の地が必要です

フヒト:
 では、また
 ごきげんよう

エアリス:
 ・・・でも
 わたし 本当に約束の地なんて知らない・・・

エアリス:
 大丈夫?

散弾銃:
 えぇ

散弾銃:
 ねぇ
 エアリス
 旅に出たいのよね?

エアリス:
 うん・・・

散弾銃:
 だったら行きなさい
 行きたいなら行ったほうがいい
 誰にも気付かれない場所へ逃げるの
 ここにいるから神羅に狙われるのよ

エアリス:
 え・・・
 やっぱり散弾銃も約束の地 知りたいの?

散弾銃:
 私は興味ないわよ
 それに明日まで仕事はオフなの
 だから何もしないわ
 安心しなさい

エアリス:
 ありがとう
 でも もう いいの
 わたしどこにも行かない

散弾銃:
 なぜ?

エアリス:
 逃げたら負け
 教会の花も庭の花も
 わたし いないと生きていけない
 お母さんも心配してるはず

散弾銃:
 ・・・そう
 それがエアリスの選択ってことね

エアリス:
 うん

散弾銃:
 さぁ帰るわよ
 この私が送ってあげる

エアリス:
 散弾銃
 よろしくね

散弾銃:
 ツォンさん

ツォン:
 散弾銃・・・
 エアリス!?
 どうした?
 なぜふたりが一緒にいるんだ?

散弾銃:
 エアリス・・・

エアリス:
 わたし

散弾銃:
 (エアリスひとりで帰れる?)

エアリス:
 (大丈夫)

散弾銃:
 だったらここは私に任せなさい

ツォン:
 散弾銃!?

散弾銃:
 エアリス走って!!

散弾銃:
 早く!

ツォン:
 どういうつもりだ?

散弾銃:
 ツォンさん
 ごめんなさい
 でも私明日まで仕事はお休みなの

ツォン:
 ・・・・・・

エアリス:
 散弾銃
 ありがと

散弾銃:
 送れなくて残念だわ!
 母さんと花大事にするのよ!

エアリス:
 うん!

散弾銃:
 ツォンさん
 エアリスを狙うのはやめたらどうかしら?

ツォン:
 散弾銃
 少し落ち着け
 私はエアリスを狙っているわけじゃない

散弾銃:
 でも・・・
 会社はエアリスが欲しいのよね?

ツォン:
 それは確かにそうだな
 会社からはエアリスの確保を命じられている

散弾銃:
 それを狙っているって言うのよ

ツォン:
 いや
 違う
 私はエアリスに協力を要請しているんだ
 仕事だからだけじゃない
 私の意志でもある

散弾銃:
 ツォンさんの意思?

ツォン:
 エアリスの協力は世界の希望だ
 彼女の協力で世界中の人の生活が今よりよくなる
 だから私は彼女に協力してほしいのだ
 だが・・・
 今のところ彼女は神羅と関わりたくないようだ

散弾銃:
 でしょうね
 だから何年かけてもこの案件が終わらないのね

ツォン:
 何年かかっても構わないさ
 この先も私はエアリスを待ちつづけるつもりだ

--神羅ビル--

ヴェルド:
 社長
 緊急事態です
 ニブルヘイム魔晄炉の作業員が全員
 消息を絶ちました

プレジデント神羅:
 何だと?
 至急
 原因を究明しろ

ヴェルド:
 はっ

プレジデント神羅:
 あそこはわが社にとってもっとも重要な魔晄炉だ
 魔晄炉第一号基という歴史的な意味において
 そして設備の内容においてもな・・・

ヴェルド:
 心得ております
 あそこの機密は漏らすわけにはいきません

↑ PAGE TOP