FINAL FANTASY VII BEFORE CRISIS

◎ 第14章 『それぞれの覚悟と願い』
  ウータイ [υ]-εγλ 0003/1/3

[υ]-εγλ 0003/1/3 AM 6:30 ウータイ

散弾銃:
 ここにアバランチの本拠地があるのね
 せっかく主任が抜擢してくれたんだから
 絶対にこの爆破作戦は成功させるわ

???:
 タークスが君達の本拠地を突き止めたぞ
 既に彼らは本拠地壊滅作戦を開始している

シアーズ:
 ついにこの日が来たか

エルフェ:
 動じるな
 いつかはこうなると分かっていたことだ

???:
 心配いらない
 タークスの作戦は掴んでいる

フヒト:
 対抗策に抜かりありません

???:
 ここで潰れたら私の計画が水の泡だ
 しっかり頼むぞ

フヒト:
 お任せください

???:
 セフィロス亡き今・・・
 私の計画を阻むものはタークスだけだ
 だが
 タークスごときに邪魔などさせるものか

エルフェ:
 神羅カンパニーを裁き星の命をまもる計画
 必ずや実現してみせよう

アバランチ:
 待ちやがれ!!
 このクソガキ~!!

ユフィ:
 どいた
 どいた~!!

散弾銃:
 え!?

散弾銃:
 なんなのあの暴走娘は!?

散弾銃:
 はっ!?
 アバランチ兵

アバランチ:
 お前はタークス!!
 さてはあのクソガキをスパイにしたのか!?

散弾銃:
 何の話かしら!?

アバランチ:
 とぼけても無駄だ!
 あの世行きにしてやる!!

散弾銃:
 (仲間に知らされたら作戦失敗だわ)
 (片づけるしかないわ)

ユフィ:
 あんた
 強いね!

ユフィ:
 アタシ、もうスカ~っとしたよ!
 あいつ、いっつもアタシの邪魔ばっかして
 あったまきてたんだ~

散弾銃:
 誰のせいで戦ったと思ってるのよ?
 あなたのせいよ

ユフィ:
 あ!

ユフィ:
 それな~に?
 宝石?

散弾銃:
 これ?
 あぁ・・・
 マテリアよ

ユフィ:
 マテリア?
 なにそれ?

散弾銃:
 この星の英知が詰まったパワーの源よ

ユフィ:
 ふぅん

ユフィ:
 分かった!
 さっきのおっさん倒したのも
 それのおかげでしょ?

散弾銃:
 答えはノーよ
 勝ったのは私の実力
 私はマテリアなんてなくても楽勝なの
 まぁマテリアがあったに越したことはないけれど

ユフィ:
 んふふ
 マテリアか・・・
 いいこと聞いちゃった♪
 (マテリアがあればアタシの夢がかなうかも)

ユフィ:
 じゃね~

散弾銃:
 嵐のようだったわね
 でもなんだか同じ匂いを感じるわ
 さ!気を取り直して乗り込むわよ

ヴェルド:
 社長
 本日アバランチ本拠地
 壊滅作戦を実施いたします

プレジデント神羅:
 本拠地は確か
 ウータイだったな

ヴェルド:
 はい
 ウータイは戦争で神羅が攻撃をしかけたところです
 神羅への恨みを持つ者も多いはずです
 アバランチが拠点を
 置くには好都合だったのでしょう

プレジデント神羅:
 こしゃくな
 軍を出してさっさと潰してしまえ

ヴェルド:
 土地柄、軍を大々的に動かせません
 アバランチの反撃で不利になる可能性があります

プレジデント神羅:
 ならばどのように潰す作戦なのだ?

ヴェルド:
 本拠地への奇襲を行います
 部下が本拠地に潜入して爆弾をしかけます
 彼女ならば作戦は成功まちがいありません

プレジデント神羅:
 お前がそこまで言うなら安心だな
 期待していよう

散弾銃:
 急いで上に向かわなきゃ
 (上から本拠地に飛び移って忍び込むのよね)

--ダチャオ像内部--

散弾銃:
 まぁ!
 風光明媚!
 でものんびり景色を眺めてる場合じゃなかったわね
 ニブルヘイムでは主任が私達をかばってくれたわ
 (あの隠ぺい工作を私達がしないで済むように・・・)
 だから今日は主任の期待に応えなくっちゃ
 (本拠地に突入よ!!)

フヒト:
 エルフェ様
 後は任せて避難しましょう

エルフェ:
 断る
 部下だけに危険な作戦をさせられない
 私も共に戦う

フヒト:
 ですが・・・
 あなたに何かあったら誰がアバランチを統べるのですか?

エルフェ:
 私の代わりなどいくらでもいるだろう
 記憶を失いさまよっていた私を助けてくれたのが皆だ
 私はアバランチに育てられたようなもの
 皆が私の親のようなものなのだ
 だから私は皆を守ることでこの恩を返したい

フヒト:
 皆さんの願いはどうなるのですか?
 アバランチを存続させることも
 立派な恩返しと言えます

シアーズ:
 俺はエルフェに従う
 エルフェは俺が守る
 だから心配はいらない

エルフェ:
 シアーズ
 感謝する

フヒト:
 ・・・・・・

シアーズ:
 フヒト
 そういうことだ

エルフェ:
 フヒトは避難していろ

フヒト:
 それはできません
 私もエルフェ様をお守りします

--伍階--

散弾銃:
 ツォンさん
 本拠地潜入
 大成功よ

ツォン:
 そうか
 では5階から2階に爆弾を仕掛けろ

散弾銃:
 了解しました

ツォン:
 爆弾を仕掛けたら1階の扉から脱出だ

散弾銃:
 合流したら爆破ね

ツォン:
 油断するなよ
 私も今合流地点へ向かっているところだ

散弾銃:
 それじゃまた後でね

エルフェ:
 皆よく集まってくれた
 皆に知らせがある

エルフェ:
 神羅による本拠地爆破作戦が開始された
 全力でこれを迎え撃つ!

アバランチ:
 本拠地に侵入者を感知

アバランチ:
 我らアバランチ四葬軍の名に懸けて

アバランチ:
 必ずや侵入者を抹殺しろ

アバランチ:
 おう

散弾銃:
 (さあっ爆弾設置よ)

アバランチ:
 そこまでだ
 この本拠地を汚すことは許さない!

散弾銃:
 うそっ

アバランチ:
 お前をこの先へは進ませない
 各部隊の精鋭を集めた
 四葬軍が各階を警備しているからな

散弾銃:
 なんですって・・・

アバランチ:
 我らの拳ですべてを巻き込む
 旋風にのまれ星へ帰れ
 我ら四葬軍
 格闘部隊!!

--アバランチと戦闘--

散弾銃:
 切り抜けたわ
 これぐらい余裕ね
 とにかく急いで爆弾を仕掛けなきゃ

散弾銃:
 設置完了

散弾銃:
 次は4階よ!

ツォン:
 主任
 散弾銃が本拠地潜入に成功しました

ヴェルド:
 よし
 ツォンは引き続き散弾銃の
 サポートと連絡を頼む

ツォン:
 はっ

--四階--

アバランチ:
 お前
 格闘部隊を倒したのか

散弾銃:
 当然よ

アバランチ:
 フン
 だが今度はそうはいかない
 蜂の巣にしてやる
 我らの狙撃でさん然と照る浄火に燃えつき星へ帰れ
 我ら四葬軍
 狙撃部隊

--アバランチと戦闘--

散弾銃:
 切り抜けたわ
 これぐらい余裕ね
 とにかく急いで爆弾を仕掛けなきゃ

散弾銃:
 設置完了

散弾銃:
 次は3階よ

散弾銃:
 あなた・・・
 さっきの・・・

ユフィ:
 あ!

散弾銃:
 あなた
 アバランチの一味なの!?

ユフィ:
 ち、ち、ちがうよ!
 こんな奴らと一緒にしないで!

散弾銃:
 じゃあ、なんでここにいるのかしら?

ユフィ:
 ウータイを荒らした仕返しをするためさ

散弾銃:
 仕返し・・・?

ユフィ:
 小さい頃から聞かされてんだ
 アタシが生まれる前のウータイはもっとにぎやかで強かったって
 今はこんなヘンテコな奴らに居座られて形無しだけどさっ
 それもこれもぜ~んぶ神羅のせいっ!

散弾銃:
 !?
 なんでそうなるのよ?

ユフィ:
 戦争だよ
 神羅が仕掛けた戦争にウータイが負けたんだ
 それで今は神羅ににらまれないように
 ビクビクしてるだけ

散弾銃:
 ・・・・・・

ユフィ:
 だから決めたんだ
 アタシが昔みたいな強いウータイにする
 神羅もこいつらもぜ~んぶやっつける!

散弾銃:
 そうだったの・・・
 あなたの願い半分ならかなえてあげられるわ
 だから後は私に任せて
 あなたは今すぐここから出ていきなさい

ユフィ:
 どういうこと?

散弾銃:
 知らなくてもいいわ
 さぁ早く帰りなさい
 ここは危ないわ

ユフィ:
 フンだ
 言われなくたって出てくよ!

ユフィ:
 (でもここのマテリアはアタシが全部頂くよ)
 あんたなんかにあげないよーだっ!

散弾銃:
 何をかしら?
 (それにしても本当にちゃんと帰ったのかしら?)

--参階--

アバランチ:
 狙撃部隊もやられたのか!?

散弾銃:
 当然よ

アバランチ:
 だが残念ながらお前はここで終わりだ
 本拠地に足を踏み入れたことを後悔させてやる
 我らの呪術で芽吹き始める大地にうずまり星へ帰れ
 我ら四葬軍
 魔法部隊!

--アバランチと戦闘--

散弾銃:
 切り抜けたわ
 これぐらい余裕ね
 とにかく急いで爆弾を仕掛けなきゃ

散弾銃:
 設置完了

散弾銃:
 ついに2階ね
 もうすぐ終わりだわ

ヴェルド:
 社長
 部下が本拠地潜入に成功しました
 爆弾設置も順調に進んでいます

プレジデント神羅:
 いよいよだな

ヴェルド:
 はい
 この分でしたら予定通りの時刻に壊滅できるでしょう

プレジデント神羅:
 長かった戦いもようやく終わるか
 内通者の監視はどうなっているのだ?

ヴェルド:
 護衛と称して部下を側に置いています
 下手な動きはできないはずです

--弐階--

レイブン:
 クックックッ

--レイブンと戦闘--

散弾銃:
 切り抜けたわ
 これぐらい余裕ね
 とにかく急いで爆弾を仕掛けなきゃ

散弾銃:
 設置完了

散弾銃:
 (ついに1階ね)

エルフェ:
 危険を伴う作戦だ
 よって恐怖を抱く者
 生き残る自信のない者は今すぐ立ち去るがいい

アバランチ:
 俺達はエルフェ様と共にある!

エルフェ:
 後悔はないのだな?

アバランチ:
 おう!!

シアーズ:
 皆!!
 覚悟はいいな!?

アバランチ:
 おう!!

エルフェ:
 感謝する
 そしてこれまで何者かも分からぬ私を
 育ててくれたことにも
 この恩
 皆を守ることで報いたい
 私が皆を守ってみせる

フヒト:
 死は一時の別れ
 魂は必ず星に帰ります
 ですから死など恐れずに神羅を迎え撃ちましょう!

アバランチ:
 神羅に裁きを

エルフェ:
 うぅ・・・

シアーズ:
 エルフェ
 また発作か

エルフェ:
 くっ・・・
 こんな時に・・・
 だが・・・
 平気だ・・・
 私も・・・皆と・・・
 戦わなければ・・・

エルフェ:
 うぅ

シアーズ:
 無理だ!

フヒト:
 エルフェ様
 仕方ありませんね
 当初の作戦に戻します

エルフェ:
 く・・・
 (皆を守ると決めていたのに)
 (皆・・・すまない・・・)

散弾銃:
 よし
 終わったわ
 後はここを脱出して・・・

散弾銃:
 ツォンさんと合流したら爆破するだけね

ユフィ:
 あ~あ・・・
 ま~た失敗しちゃった
 いっつも天井に掴まっていられないんだよね~
 でも今日はクッションがあって助かった

散弾銃:
 イタタ・・・

ユフィ:
 あっ

ユフィ:
 またあんたぁ?

散弾銃:
 そのセリフそのまま返すわ

散弾銃:
 仕方ないわね
 一緒にきなさい
 ここを出るわよ

ユフィ:
 エ?
 外行くの?

散弾銃:
 ええ、そうよ

ユフィ:
 ムリムリ!
 だって今日は1階の扉が封鎖されてるもん

散弾銃:
 えっ!?
 なんですって・・・

ユフィ:
 アタシたち閉じ込められたってこと

散弾銃:
 そんな・・・
 あと少しだったのに・・・

ユフィ:
 そんなことでクヨクヨしない!
 ここはアタシにま~かせなさ~い!

ユフィ:
 ええと・・・
 確か・・・
 このへんに・・・

ユフィ:
 ジャジャーン!
 ここから外に出れるよ
 この報酬は頂いとくよ~

散弾銃:
 うそ
 あの子!
 起爆装置を盗んでったわ!

散弾銃:
 取り返さなきゃ!!

ツォン:
 (おかしい・・・)
 散弾銃はまだ戻らないのか・・・

ヴェルド:
 ツォン
 状況は?

ツォン:
 主任
 まだ散弾銃が戻りません

ヴェルド:
 予定の時間は過ぎているじゃないか

ツォン:
 なんの連絡もありません
 何もなければいいのですが・・・

プレジデント神羅:
 本拠地は潰したか?

ヴェルド:
 いえ
 まだです
 部下が予定時刻を過ぎても戻らないようです

プレジデント神羅:
 ヴェルド
 わしはそんなことを聞きたいんじゃない
 早く結果を出したまえ

ヴェルド:
 ・・・・・・

散弾銃:
 あの子・・・
 どこかしら!?

ユフィ:
 エヘヘ~
 捕まんないよう

散弾銃:
 いつの間に!

ユフィ:
 ここはカラクリが仕掛けてあるよ
 だからそう簡単には進めないんだ
 捕まえられるなら捕まえてみな~

散弾銃:
 予定時間はとっくの昔に過ぎているわ
 早く取り戻さないと!

ユフィ:
 ここを押せば・・・

散弾銃:
 このスイッチを押してみようかしら

ユフィ:
 ここを押して・・・
 ここも押せば・・・

散弾銃:
 このスイッチを押してみようかしら

ユフィ:
 ここを押して・・・
 ここも押して・・・
 ここを押せば・・・

散弾銃:
 このスイッチを押してみようかしら

散弾銃:
 あ・・・
 どこかの扉が開いたようね
 開いた扉を探さなくっちゃ

散弾銃:
 あなた

ユフィ:
 !
 あちゃ~
 見つかっちゃった

散弾銃:
 あなた
 私から盗んだもの返しなさい

ユフィ:
 これ?

散弾銃:
 いやっ
 危ない!
 乱暴に扱わないで

ユフィ:
 なんでそんなに慌ててんのさ!?

カチャ

散弾銃:
 あっ!
 今押したでしょ?
 それ起爆装置よ
 ここもうすぐ爆発するわ!!

ユフィ:
 えー!?

散弾銃:
 ついてきて
 逃げるわよ

ユフィ:
 ちょーっとまったぁ!

ユフィ:
 ウータイのことならこのユフィ様に任せて!
 秘密の抜け道があるからついてきて

散弾銃:
 ちょっと!
 ユフィ
 待ちなさい!

ユフィ:
 早く!早く!!

ユフィ:
 あ!
 そうだ!!
 あんたの名前は!?

散弾銃:
 散弾銃よ

ユフィ:
 じゃ、散弾銃行くよ!
 突撃~!!

ユフィ:
 散弾銃こっち!

アバランチ:
 いたぞ!
 早く来い!!

ユフィ:
 この像はこう使うの!

アバランチ:
 くそっ!
 こしゃくなまねを!
 像を壊して進むぞ!

アバランチ:
 よし!捕まえろ!

ユフィ:
 世の中そんなに甘くないのっ!

アバランチ:
 何度も同じ手には乗らないぜ

ユフィ:
 やばい!
 散弾銃逃げよう

散弾銃:
 ユフィ走って!!
 ここは私に任せなさい

ユフィ:
 よろしく!!
 アタシは先に行って待ってるよ

散弾銃:
 私が倒してあげるわ!

アバランチ:
 そいつはお前達でなんとかしろ!
 俺は小娘を追いかける!

散弾銃:
 させないわ!

アバランチ:
 行かせるものか!!

アバランチ:
 しつこい奴め!

アバランチ:
 あばよ!

ユフィ:
 うまく巻けたかな?

アバランチ:
 てこずらせやがって!

ユフィ:
 こっち来るなーっ!!

アバランチ:
 俺から逃げられると思うなよ!

散弾銃:
 (像を壊さないと先に進めない)

散弾銃:
 早く壊さないと追いつかれるわ!

アバランチ:
 すばしこいガキめ
 もう逃がさねぇぞ

ユフィ:
 やれるもんならやってみな
 アタシがやっつけてやる!

散弾銃:
 やめなさい!

ユフィ:
 散弾銃!!

ユフィ:
 遅いよ!
 もうダメかと思ったじゃん

散弾銃:
 珍しく弱気ね
 でももう離れないわ
 さっ急ぐわよ

ユフィ:
 うん
 こっちだよ

ユフィ:
 出口はもうすぐだよ

散弾銃:
 間一髪ね!

ユフィ:
 感謝してよね!
 この謝礼はマテリア1個で手を打ってあげる

散弾銃:
 まったく
 ちゃっかりしてるわ

ユフィ:
 わっ

散弾銃:
 爆発が始まったわ

ユフィ:
 天井が落ちてくる!!

散弾銃:
 危ないっ

散弾銃:
 助かったの?

ユフィ:
 なんとかね
 でも一難去ってまた一難

散弾銃:
 くっ

フヒト:
 やっと見つけましたよ
 始末して差し上げます

ユフィ:
 散弾銃!

フヒト:
 生きては帰しません

散弾銃:
 やめて!
 その子と私とは関係ないわ

散弾銃:
 ユフィ
 逃げて!
 ここはもうすぐ崩壊するわ

ユフィ:
 ちょっと!
 あんたはどうすんのさ!?

散弾銃:
 何とかするわ!

ユフィ:
 うぅ
 ごめん

散弾銃:
 くっ
 あなた達と心中なんてごめんよ
 すぐに決着つけるわよ

エルフェ:
 そこまでだ
 私の部下をこれ以上傷つけるな!
 そしてこれまでお前がどれほどの部下を傷つけたのか!?
 お前だけは決して許さない!

散弾銃:
 エルフェ・・・
 (確かエルフェには攻撃が効かなかったはずだわ)
 (この私に倒せるのかしら)

エルフェ:
 無念・・・

散弾銃:
 エルフェ達を倒した!?
 私が!?
 必死になればなんでもできるものね
 だったら今度は必死で脱出よ

ツォン:
 散弾銃・・・
 (なぜ本拠地を爆破して戻ってこない?)
 (いったい何があったんだ・・・?)

ユフィ:
 すっかり壊れちゃってる・・・
 散弾銃・・・

ツォン:
 散弾銃を知っているのかい?

ユフィ:
 まぁね
 いい奴だったのに・・・
 この爆発に巻き込まれたらさすがに・・・

ツォン:
 くっ・・・
 散弾銃は爆発に巻き込まれたのか?

ユフィ:
 あんたも散弾銃の知り合い?

ツォン:
 同僚だ

ユフィ:
 なんでウータイでこんなことするの!?

ツォン:
 それはこの組織が・・・

ユフィ:
 知ってるよ
 こいつらは反神羅組織でしょ
 !!
 それを潰したってことは
 あんたたちもしかして・・・

散弾銃:
 ツォンさん!

ユフィ:
 あ・・・

散弾銃:
 まぁ!
 ユフィもいたのね
 ユフィのおかげでなんとか生きて帰ってこれたわ

ツォン:
 ふぅ~
 散弾銃
 無事だったのか
 あまり心配させないでくれ

散弾銃:
 ツォンさん
 心配は不要よ

ユフィ:
 散弾銃・・・

散弾銃:
 なに?
 ユフィ

ユフィ:
 あんたなんか・・・
 ウータイから出てけ!!

散弾銃:
 ユ、ユフィ?

ユフィ:
 あんたたち神羅なんでしょ!
 アタシのことだましてたでしょ!?
 それでまたウータイをダメにするつもりでしょ!?

散弾銃:
 誤解よ!
 だますつもりなんてなかったわ!

ユフィ:
 あいつらはキライ
 でも!

ユフィ:
 神羅はもっと大キライ!!

ツォン:
 な・・・
 どうしたんだあの子・・・

散弾銃:
 ユフィ・・・
 (あんなに怒るなんて)
 (神羅というだけでユフィをそれほど傷つけるの・・・)
 (神羅・・・タークス・・・)
 (私このままでいいのかしら・・・)

ヴェルド:
 社長
 ただ今
 本拠地壊滅との報告を受けました

プレジデント神羅:
 幹部連中の処理は済んだのか?
 幹部がいれば活動が続くかもしれんぞ

ヴェルド:
 幹部の抹殺にも成功しています

プレジデント神羅:
 おぉ!
 ついに憎きアバランチを
 根絶したということだな

ヴェルド:
 ですがアバランチが残した影響も大きいです
 世間の神羅への信頼が揺らぎかけています

プレジデント神羅:
 アバランチが好き放題
 暴れていたからな

ヴェルド:
 社会安定のためのフォローが必要でしょう

プレジデント神羅:
 それにはいいイベントがあるではないか
 世界初のロケット打上げだ
 打上げセレモニーを世界中に放送しよう
 さっそく手配を始めろ

ヴェルド:
 はっ

ルーファウス:
 我々の作戦は成功だな

フヒト:
 はい
 本拠地を破壊し幹部まで暗殺したのです
 神羅は間違いなく
 アバランチを壊滅したと考えるでしょう

ルーファウス:
 フッ
 タークスの主任が感づきはじめていたところだ
 監視が強まり動きにくくなっていたのだが・・・
 これでまた以前のように動きやすくなるな

フヒト:
 フフフ
 マテリアで変装した幹部とも知らず

エルフェ:
 だが・・・
 犠牲は・・・
 少なくない・・・
 私が動ければ犠牲を出さない作戦が
 取れたはずだ・・・

シアーズ:
 エルフェ
 無理するな
 発作はまだおさまっていないだろ

ルーファウス:
 多少の犠牲は仕方ない

フヒト:
 はい
 初めから分かっていたことです

ルーファウス:
 次だ
 次で一気に決着をつける
 ロケット打上げセレモニー
 そこで油断しきったおやじを抹殺しろ

フヒト:
 お任せください

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