FINAL FANTASY VII BEFORE CRISIS
◎ 第20章 『引き受けた決意の代償』
ゴンガガ [υ]-εγλ 0007/2/10
--神羅カンパニー--
神羅の兵士:
なんだこれ?
ネコのぬいぐるみ・・・?
神羅の兵士:
おい
神羅の兵士:
お前か
ここら辺は迷路みたいで
迷っちまうぜ
神羅の兵士:
タークスの本部みつかったか?
神羅の兵士:
いや、まだだ
タークスは重要機密を
扱うから本部の場所も極秘なんだよな
神羅の兵士:
タークスの監視と言われても・・・
場所が分からなきゃ見張りようがないよ
スカーレットさんも
相変わらず無理難題を押しつけてくるぜ
神羅の兵士:
そうだ
スカーレットさんは
幹部だから本部の場所知ってるだろ
教えてもらえば簡単じゃないか
神羅の兵士:
あー
ダメダメ
一応、極秘だから
スカーレットさんからは教えられないそうだ
神羅の兵士:
自力で探すしかないのか・・・
神羅の兵士:
仕方ないだろ
理不尽な命令はいつものことだ
怒られないようにさっさと探そうぜ
神羅の兵士:
そうするか
あっ
ちょっと見てくれよ
おかしなぬいぐるみが・・・
神羅の兵士:
あれ?
ない
どこいった?
神羅の兵士:
見間違いだろ
そんなことより仕事、仕事!!
神羅の兵士:
そ、そうだな
(確かにあったはずなんだけどな・・・)
(徹夜続きだから見間違えたのか?)
タークスには
ヴェルド抹殺指令が
下された
しかし、タークスは
その任務に背いた
さらに
ヴェルドに協力して
エルフェを助けることを
決意した
一方、プレジデント神羅は
タークスの背任に気付き
ヴェルドの捕獲を
スカーレットに言い渡した
タークスの敵は今や
神羅カンパニーと
なっていた
ツォン:
散弾銃
例の人物が出張から戻られた
散弾銃:
都市開発部門統括のリーブ部長よね
ほんとうに協力してくれるのかしら
ツォン:
ヴェルド主任の指示だ
信じよう
散弾銃:
分かったわ
じゃあ早速行ってくるわ
ツォン:
頼んだぞ
ケット・シー:
ひゃ~
何とかごまかせたみたいやな
兵士に捕まったら何されるか
分かったもんやない
散弾銃:
(確認 誰もいないわね)
ケット・シー:
はっ!!
散弾銃:
なんなの!?
あれは!?
ルーファウス:
ツォン
君は当然気づいているのだろう?
ツォン:
軍の動きですか?
ルーファウス:
そうだ
軍はタークスを潰しにかかっている
社命に背くなどという
ばかなことは即刻やめたまえ
発覚したらタークスは
間違いなく廃止だ
ツォン:
副社長にご心配いただけるとは光栄です
ですが私達は神羅カンパニーのタークスです
会社の不利益になるようなことはいたしません
ルーファウス:
フン・・・
実に残念だ
君達はもっと利口かと思っていたが・・・
どうやら私は
君達を買いかぶっていたようだ
ツォン:
・・・・・・
散弾銃:
黒ネコ!?
不吉の前兆!?
ケット・シー:
(うわ~ごっつ見られてる)
(どないしよ・・・)
散弾銃:
いやっ
動くの!?
散弾銃:
天罰よ!
散弾銃:
・・・・・・
あら?
本当に止まっちゃったみたいね
ケット・シー:
ヘイ!
ユー!!
散弾銃:
しゃ・・・
しゃべった!
ケット・シー:
姉さん冷たいわ~
気づいてはるのにボクのこと放置しよるんですか~?
倒れて起き上がれんと困り果ててるこのボクを放置しよるんですか~?
散弾銃:
なんですって!?
ケット・シー:
助けあいの精神はないんですか?
ストレス社会で他人のことを気にしない
典型的な現代人ですか?
散弾銃:
ストップ!
ネコの分際で失礼よ!
ケット・シー:
おおきに
ボクはケット・シーいいます
姉さん
お名前は?
散弾銃:
散弾銃よ
ケット・シー:
ほな
お礼します
散弾銃さんの未来占うで~
むむむむ・・・
ケット・シー:
見えましたで!
散弾銃さんの行き先!
案内しますんでついてきてください
散弾銃:
ちょっと
お待ちなさい
そこは関係者以外立ち入り禁止よ!!
ツォン:
散弾銃
どうした?
もう帰ってきたのか?
散弾銃:
いいえ違うのよ
怪しげなネコのぬいぐるみが本部に押し入ったの
ケット・シー:
ケット・シーいいます
以後お見知りおきを
ツォン:
なっ
なんなんだ
これは!?
ケット・シー:
占いマシーンです
そしてボクを操縦してるんが・・・
リーブ:
私です
ツォン:
リーブ部長!?
リーブ:
こんにちは
タークスの皆さん
散弾銃:
い、いつの間に・・・
ツォン:
ですが
ちょうどよかったです
私たちもリーブ部長の
ところへ伺おうと思っていたところです
リーブ:
分かっています
占いにそう出ていましたからね
散弾銃:
占い・・・
リーブ:
用とはいったいなんですか?
その内容まではさすがに占えなかったもので
散弾銃:
私達はあるマテリアを探しています
そのありかを部長に
聞くようにある人物に指示されました
ケット・シー:
ほんなら
ボクの出番ですな~
散弾銃:
えっ!
ま、まさか占うんですか?
ケット・シー:
任せてください!
ボクの占いは失せ物、失せ人なんでもございや!
ほな行きまっせ!!
当たるも~ケット・シー
当たらぬも~ケット・シー
むむむむ・・・
散弾銃:
・・・・・・
ケット・シー:
ゴンガガでました
散弾銃:
ゴンガガね・・・
ツォン:
軍に気づかれずに行く必要がある
どうするか・・・
リーブ:
ジュノンから潜水艦で行くといいですよ
ツォン:
ですが潜水艦は軍の管理です
散弾銃:
私達の動きを軍に
知られたくないんです
リーブ:
心配いりません
忍びこんで奪ってしまえばこっちのものです
バレた時は私の名前を出してください
私が責任を取ります
散弾銃:
ありがとうございます
(どうしてこんなに好意的なの?)
ケット・シー:
ほな
さっそく行きましょ
善は急げや
ボクが案内します~
ツォン:
散弾銃
頼んだぞ
ケット・シー:
いや~
どえらい警備でしたなぁ
散弾銃:
あれぐらいの障害がちょうどいいわ
ケット・シー:
散弾銃さんの活躍のおかげです~
さっ
潜水艦に乗りこみますで~
ケット・シー:
さぁ~
出発や~
潜水艦の操縦は散弾銃さんに
お任せします~
散弾銃:
えぇ!?
ケット・シー:
ボク、力がなくて
操縦できませんから
ケット・シー:
操作説明聞かはりますか?
散弾銃:
はい
ケット・シー:
潜水艦の操縦は方向キーです
岩壁や機雷にぶつかると
潜水艦がダメージ受けます
ぶつかりすぎて
耐久力が0になったら沈没です~
ぶつからんように気ぃつけてくださいね~
ケット・シー:
ほんなら改めて出発や~
ケット・シー:
ここで上がるんが一番近いです~
[υ]-εγλ 0007/2/10 PM 1:00 ゴンガガ
ケット・シー:
探し物はここの魔晄炉の近くにあるはずです
魔晄炉言うても事故が起きてから使ってないんで誰もいません
さっ
こっちです~
散弾銃:
案内までしてもらって
ありがとうございます
ケット・シー:
気にせんといてください
ヴェルドさんとは古い付き合いやさかい
散弾銃:
!?
ヴェルド主任からの
指示だと気づいていたんですか!?
ケット・シー:
占いに出てました
散弾銃:
何ですって!?
(タークスの裏切りがばれたわ)
(どうすれば・・・)
ケット・シー:
安心してください
社長には言わしません
散弾銃:
なぜ?
ケット・シー:
言うたでしょ
古い付き合いやって
ヴェルドさん
どないしてはります?
タークス抜けるんは
死んだ時だけやって聞いてますけど
散弾銃:
すいません
それは・・・
機密なんです・・・
ケット・シー:
そうですか・・・
そうですよね
散弾銃:
すいません・・・
ケット・シー:
いいんです!
ボクも応援してるって伝えてください
さ!
急ぎましょう!
ケット・シー:
散弾銃さん
強いんですねぇ
ジュノンで警備ロボ華麗に倒したのにはしびれました~
ボクもかっこよく戦ってみたいわぁ
こう
バシバシっと!
ケット・シー:
うわわ!?
出たぁ~!
散弾銃:
逃げてください!
ケット・シー:
いやぁ~危なかった
ほな先に進みましょ
ケット・シー:
あ!
散弾銃さん
アレ見てください
宝箱や!
散弾銃:
ちょ
待ってください!
ケット・シー:
わわわっ
散弾銃:
(やっぱり!)
私が行きます
逃げてください!
ケット・シー:
おおきに
さぁ
先に進みましょ
ケット・シー:
散弾銃さん
ついてきてます~?
散弾銃:
はいっ
ケット・シー:
こっち、こっち、
こっちです~
ケット・シー:
わわわっ
3匹がかりや
散弾銃:
逃げてください!
今行きます
ケット・シー:
は、はい~
散弾銃:
あら?
いないわ
いったいどこまで逃げたの!?
探すしかないわね
ケット・シー:
散弾銃さん
来てくれはったんですね
おおきに
逃げてばっかでほんま情けないわぁ
これ以上迷惑かけられません
ボク、散弾銃さんの後をついていきます
散弾銃:
分かりました
行きましょう
ケット・シー:
むむむ
このまま進むか曲がるか・・・
久々に来たんで忘れてしまいました
散弾銃さん
好きな方に行ってください
散弾銃さんの運試しです~
ケット・シー:
あ、ここや!
ここ!
魔晄炉は間違いなくこの先です
さすが散弾銃さん
ついてますな~
ケット・シー:
占いによるとこの辺の
はずなんやけど・・・
リーブ:
うっ
ツォン:
リーブ部長!?
どうされました!?
リーブ:
ケット・シーがやられました
散弾銃:
モンスターが持ってたのね!
でもマテリアが
魔晄炉の中に入ってしまったわ
ケット・シー:
散弾銃さん
散弾銃さん
ちょっと来てください~
散弾銃:
は、はい
ツォン:
ケット・シーの様子はどうですか?
リーブ:
うーーん
だめですね・・・
映像は届くんですが
私の操作を受けつけません・・・
ツォン:
壊れてしまったんですか?
リーブ:
そのようです・・・
(やはり戦闘できないマシーンは実用に向かないな・・・)
(しかし、戦闘機能を重視するとマシーンの機動性がなくなる)
(この欠点・・・解消するいい方法はないものか・・・)
散弾銃:
ケット・シー!
ケット・シー!!
うそ・・・
ケット・シーが壊れて
マテリアまで見失ったわ
どうしたらいいの・・・
リーブ:
散弾銃さん
ケット・シーは
私の操作を受けつけなくなってしまいました
散弾銃:
そうですか・・・
マテリアが魔晄炉の
中に入ってしまったんです
ケット・シーに取りに行ってほしかったのですが・・・
リーブ:
諦めるのはまだ早いです
散弾銃:
何か良い方法があるのかしら?
リーブ:
はい
それはもうとっておきのが
散弾銃:
ステキ!
散弾銃:
あ!
リーブ:
散弾銃さん!!
散弾銃:
ケット・シーがさらわれました
リーブ:
はい
映像はこちらにも届いています
取り返してください
とにかくジャングルへ
散弾銃:
了解しました
リーブ:
散弾銃さん
ケット・シーの状況を携帯に送信します
散弾銃:
これは?
リーブ:
バラバラにされて埋められているようです
ケット・シーの回収をお願いできますか?
散弾銃:
分かりました
リーブ:
木や岩など周りの特徴をよく覚えてください
ケット・シーはそこに埋められているはずです
見つけだして掘り起こしてください
リーブ:
覚えられましたか?
散弾銃:
はい
リーブ:
よろしくお願いします
リーブ:
散弾銃さん
場所は覚えていますか?
散弾銃:
はい
リーブ:
それではよろしくお願いします
『ケット・シーの頭』を発見した
散弾銃:
ひとつめのパーツを見つけました
リーブ:
ありがとうございます
それでは次の映像を送ります
リーブ:
覚えられましたか?
散弾銃:
はい
リーブ:
よろしくお願いします
『ケット・シーの胴体』を発見した
散弾銃:
ふたつめのパーツも見つけました
リーブ:
ご苦労様です
それでは次の映像を送ります
リーブ:
覚えられましたか?
散弾銃:
はい
リーブ:
よろしくお願いします
リーブ:
散弾銃さん
場所は覚えていますか?
散弾銃:
はい
『ケット・シーの王冠』を発見した
散弾銃:
全部のパーツを見つけました
リーブ:
助かりました
では魔晄炉前に移動してください
散弾銃:
了解しました
散弾銃:
魔晄炉前に着きました
リーブ:
これからケット・シーを
修理してもらいます
散弾銃:
私がですか!?
リーブ:
難しいことはありません
私の指示どおりに組み立ててください
散弾銃:
はいっ!
やってみます
手術中
しばらくお待ちください
散弾銃:
できました!
完成です!!
リーブ:
本当にありがとうございました
散弾銃:
それでは魔晄炉へ入りましょう
リーブ:
すいません
緊急重役会議が開かれます
私はしばらく操作できそうもありません
散弾銃:
そうですか・・・
困ったわ・・・
リーブ:
散弾銃さんが操作してみては?
散弾銃:
え!?
リーブ:
ケット・シーの背中を見てみてください
臨時のコントローラーが入っています
これを使えば散弾銃さんでも
思いのまま動かせます
散弾銃:
分かりました!
散弾銃:
回れ右!
散弾銃:
まっ
右向け右!
散弾銃:
まぁ!
そのまま前進!
散弾銃:
ケット・シー!
魔晄炉に突入よ
リーブ:
(ケット・シーの欠点を補うには・・・)
ツォン:
リーブ部長
リーブ:
(そうだ)
(戦闘機能を強化したマシーンとセットで行動させれば・・・)
ツォン:
部長!
リーブ:
は、はい?
ツォン:
会議室へお急ぎください
リーブ:
あぁ
そうでした
いいアイディアがひらめいたもので
では私は行きます
ツォン:
はい
お気をつけて
ルーファウス:
リーブ君はやっと帰ったか
ツォン:
はい
副社長の部屋には
まったく気づかれていないようでした
ルーファウス:
まぁそうだろうな
おやじと君達の工作で
私は長期出張中になっているからな
ツォン:
ここにいらっしゃるとは
誰も思わないでしょう
ルーファウス:
フン
それよりもあのマシーン
どう思ったかね?
ツォン:
はい
諜報活動に有効だと考えます
ルーファウス:
フッ
私も同じことを考えていた
(ケット・シー・・・)
(覚えておくとしよう)
散弾銃:
向こう側から
鍵がかかってるわ
散弾銃:
あの亀裂・・・
ケット・シーなら通れるかもしれない
リーブ:
様子は見ていました
亀裂があればケット・シーを
操作するといいですよ
亀裂に向かって決定キーを押せば操作できます
操作を止める場合は
ケット・シーを君に向けて決定キーです
散弾銃:
やってみます
ところで部長
会議はいいんですか?
リーブ:
今会議室へ
向かっているところです
散弾銃:
そうでしたか
わざわざありがとうございます
リーブ:
がんばってください
それからひとつだけ
注意してほしいことがあります
ケット・シーは戦闘用にはできていません
敵がいた場合は
逃げるなり隠れるなりしてください
散弾銃:
了解しました
散弾銃:
ケット・シー
行きなさい!
散弾銃:
ケット・シーを操作して
扉を開くわよ
ケット・シー
扉はどこなの!?
占ってちょうだい
ケット・シー:
こっち
散弾銃:
(開かないわ)
散弾銃:
(アバランチだ!)
(マテリアが狙いね)
(ケット・シーが危ないわ)
(どうしましょう)
ケット・シー:
・・・・・・
ケット・シー:
・・・・・・
散弾銃:
(死んだふりでやり過ごせそうだわ)
散弾銃:
開いた
ケット・シー戻りなさい!
散弾銃:
ケット・シー
よくやったわ
次の番まで休んでなさい
散弾銃:
ケット・シー
行きなさい!
散弾銃:
ケット・シーを操作して扉を開くわよ
ケット・シー
扉はどこなの!?
占ってちょうだい
ケット・シー:
こっち
ケット・シー:
(最終手段死んだふり)
ケット・シー:
(うまくいった)
散弾銃:
開いた
ケット・シー
戻りなさい!
散弾銃:
ケット・シー
よくやったわ
次の番まで休んでなさい
散弾銃:
(この奥には何があるのかしら)
散弾銃:
あったわ
散弾銃:
やっと見つけたわ
レイブン:
クックックッ
レイブン:
渡してもらおう
散弾銃:
くっ
(何か企んでいるかもしれない)
(注意したほうがよさそうね)
レイブン:
クックックッ
散弾銃:
!!
なんてこと!?
散弾銃:
!
マテリアが!
散弾銃:
(す、素早い・・・)
レイブン:
クックックッ
散弾銃:
あ、あなたは!
シアーズ:
久しぶりだな
散弾銃:
シアーズ!?
シアーズ:
散弾銃
相変わらずスピードは
レノに劣っているようだな
大切なマテリアを
いとも簡単に奪われるとはなっ!
散弾銃:
失礼ね!
私が必ず取り戻すわ
シアーズ:
フン
そういうことにしておいてやろう
散弾銃:
無駄話をしてる場合じゃないわ!
シアーズ:
そうだったな
散弾銃:
行くわよ!
シアーズ:
おうっ!
レイブン:
クックックッ
散弾銃:
シアーズ
生きていたのね
シアーズ:
まぁな
散弾銃:
よかったわ
あのまま死んでしまったかと思っていたの
シアーズ:
さすがに俺も死を覚悟した
だが
お前を脱出させた後
ある人物に助けられた
散弾銃:
主任!
もしかしてシアーズを助けたのは・・・
シアーズ:
そうだ
俺はヴェルドに助けられた
今はふたりでエルフェを
助ける方法を探している
散弾銃:
そうだったの
だから主任もエルフェの
マテリアのことを知っていたのね
ヴェルド:
シアーズのおかげでいろいろ分かった
離れていた間の娘の様子も知ることができた
シアーズ:
これでマテリアはふたつになった
あとふたつ集めれば
エルフェは助かる
ヴェルド:
・・・・・・
散弾銃:
そのうちひとつはフヒトのところね
エルフェ!
必ず
助けてみせるわ!
ヴェルド:
・・・・・・
ヴェルド:
・・・・・・
散弾銃
やはりお前も知っておくべきだ
4つのマテリアが
そろうとなにが起きるのかを
シアーズ:
ヴェルド!?
散弾銃:
?
エルフェが助かるんじゃないの?
ヴェルド:
確かに娘は助かる
シアーズ:
だが同時に・・・
召喚獣も出現する
散弾銃:
驚がく
世界を焼き尽くす召喚獣?
ヴェルド:
ああ
だから迷っている
シアーズ:
世界を焼き尽くす召喚獣ジルコニアエイド
これは本来エルフェのマテリアで召喚される
しかしそのマテリアが欠けているため今は召喚できない
放っておけば召喚獣は現れず世界は平穏だ
だが欠損部分を補うためにエルフェの命が吸い取られている
だから放っておくとエルフェは命を吸い尽くされてやがて死ぬ
散弾銃:
エルフェのマテリアは取り出せないの?
シアーズ:
ムリだ
そこで別の方法で召喚するんだ
散弾銃:
!?
シアーズ:
それが今俺達が探しているマテリアだ
4つをそろえればジルコニアエイドを召喚できる
散弾銃:
!?
シアーズ:
この4つはサポートマテリアだ
エルフェのマテリアの欠損部分を補う働きをする
5つのマテリアがひとところに集まれば召喚が可能になる
だから、欠けているエルフェのマテリアでも召喚できる
ジルコニアエイドを召喚できればエルフェの命はもう削られない
散弾銃:
エルフェが助かっても世界がなくなるわ
シアーズ:
そう焦るな
まだ続きがあるんだ
この方法で召喚したジルコニアエイドは不完全な状態なんだ
4つのサポートマテリア
の召喚獣がいないと存在を保てない
つまりこの4体を倒せば
ジルコニアエイドも倒せる可能性がある
散弾銃:
つまり・・・
ジルコニアエイドの不完全体を召喚して
エルフェを助けてから
ジルコニアエイドが
世界を焼き尽くす前に倒すのね
シアーズ:
危険だがこれしかない
ヴェルド:
リスクはあまりにも大きい
娘のために世界を危機に
さらしてしまっていいのだろうか?
このふたつのマテリアを
フヒトから死守すれば世界は安全だ
俺と娘が犠牲になるべきではないだろうか
散弾銃:
主任
エルフェが世界のために
死ぬ理由なんてどこにもないもの
ヴェルド:
散弾銃・・・
シアーズ:
助ける方法はあるんだ
実行するしかない
ヴェルド:
シアーズ・・・
散弾銃:
そうよ
どんなに難しい仕事も
必ず成功させるのがタークスよ
私達も協力するわ
ヴェルド:
・・・・・・
どんなに難しい仕事も
必ず成功させるのがタークス・・・か
そうだったな
よし
やってみよう
お前のおかげでやっと決心がついた
シアーズ:
考えてるひまはもうない
行動あるのみだ!
神羅の兵士:
(ヴェルド発見だ)
(タークスも一緒にいる)
(報告だっ!)
プレジデント神羅:
おのれ
タークスめ・・・
(ルーファウスがタークス本部にいなければ・・・)
(スカーレット達に息子のことを知られるわけにもいかない)
(そうだ・・・)
(スカーレットにタークスどもの抹殺を命じよう)
(タークス自体を潰してしまえば情報漏洩は防げる)
(タークス不在の本部ならばルーファウスを戻すのは容易い)
(フフフ・・・完璧だ)
プレジデント神羅:
スカーレット
あらゆる手段を使っていい
タークス全員を抹殺しろ
一方、タークスは
残りのマテリア発見に
全力を尽くした
しかし
プレジデント神羅は
ついにタークス自体を
潰すために動き始めた
タークス壊滅の危機は
確実に忍び寄っていた