FINAL FANTASY VII BEFORE CRISIS
◎ レノ特別章
[υ]-εγλ0001 4月某日
神羅カンパニー本社ビル 45階
レノ:
やってられないぞ、と
ルード:
・・・・・・
--科学部門・資料室--
レノ:
これでもう何時間だ?
資料とにらめっこは
もうあきあきだぞ、と
ルード:
・・・・・・
レノ:
なぁ、ルード
なんかおもしろいこと言ってみろよ、と
ルード:
・・・仕事だ
レノ:
んなことは分かってるぞ、と
俺はただいつもどおり
仕事を楽しんで片づけたいだけだ
でも・・・
どう楽しめって言うんだ?
こんな地味仕事・・・
『数時間前
タークス本部』
ヴェルド:
科学部門の資料室で
盗難事件が発生した
研究に関わる機密書類が
大量に紛失している
ルード
ルード:
はっ
ヴェルド:
レノ
レノ:
はいよ、と
ヴェルド:
ふたりで速やかに犯人を
特定し、確保しろ
ツォン:
本件はある重要な事件と
の関連が予想されている
ルード:
重要な事件・・・?
ツォン:
『ソルジャー大量脱走事件』だ
ヴェルド:
今回の任務はその
裏づけ調査も兼ねている
レノ:
裏づけねぇ・・・
ヴェルド:
まずは、資料室のリストと資料の照合だ
紛失した資料を特定しろ
レノ:
部屋にこもるのなんてあきあきだ
ハデに駆けまわって敵を倒したいぞ、と
ルード:
文句言うヒマがあるなら
仕事を進めろ
レノ:
なぁルード
時間ってのは流れてくもんだぞ、と
過ぎちまった時間は
二度と取りもどせない
だったら俺はなるべく
派手な仕事をしていたいぞ、と
ルード:
派手じゃなくても
仕事は仕事だ
レノ:
ルード・・・?
ルード:
・・・初めて会ったとき
から思っていたが・・・
ルード:
その飽き性どうにかしろ
レノ:
・・・なんだよ、と
レノ:
(昔から気になってたなら・・・)
(今日に限ってなんで怒るんだ?)
レノ:
警報!?
ルード:
・・・・・・
レノ:
警備メカ!?
ルード:
どうしてここに!?
レノ:
なぁ、ルード
こいつらは確か
不審者に反応するメカだよな?
ルード:
ああ
登録外の熱源を
感知すると、とことん追跡して攻撃する
レノ:
・・・そんな賢いメカが
この部屋になんの用だ?
ルード:
・・・不審者を感知したのか?
レノ:
まさか・・・
ルード:
資料を盗んだ犯人か・・・?
レノ:
おいおいおい
それにしては様子が変だぞ、と
どうして俺たちの前に
集まってくるんだ?
ルード:
さぁ・・・
あまり考えたくはないが・・・
レノ:
不審者ってまさか・・・
レノ:
本気みたいだな・・・
そっちがその気なら
戦うまでだぞ!と
--レッドソーサーⅠと戦闘--
レノ:
ったく・・・
どうなってんだ・・・
ルード:
こっちが聞きたい
レノ:
でも、まぁ・・・
これで確実だ
メカどもは、俺たちを
不審者扱いしてるぞ、と
ルード:
・・・やっかいだな
フロアじゅうのメカに狙われるぞ
レノ:
フン・・・
眠気ざましにぴったりだぞ、と
ルード:
・・・やられる前に
やるしかない
レノ:
だったら、俺が行く
こんなメカ
俺ひとりで十分だぞ、と
ルード:
飽きっぽい誰かでは
あてにならない
レノ:
なんだと!?
だったら、勝負だ
マテリアを賭けてな
俺はスピードだぞ、と
ルードは?
ルード:
・・・・・・
レノ:
ご機嫌ナナメか
だったらおまえは
バリアを賭けろ
メカを多く倒したほうが勝ちだぞ、と
ルード:
・・・これも仕事だ
負けるわけにはいかない
レノ:
今日のルードは朝から変だぞ、と
いちいち俺に突っかかってくる
珍しいな・・・
でも頭にくるから・・・
絶対勝つぞ、と
ルード:
(レノには負けない・・・)
レノ:
これでも食らえよ、と
レノ:
これで全部
倒したぞ、と
レノ:
ルード
レノ:
そっちはどうだ?
ルード:
終わったようだな
レノ:
この勝負・・・
俺の勝ちだぞ、と
さぁマテリアをもらおうか
バリアを手に入れた
ルード:
くっ・・・
レノ:
当然の結果だ
仕事はスピードが大事だぞ、と
ルード:
ふん
雑じゃ無意味だ
レノ:
それにしても・・・
警備メカがなんで
俺たちを襲うんだ?
レノ:
はい、レノです、と
ルード:
主任か?
レノ:
ああ
俺たちの出番だぞ、と
--神羅カンパニー本社ビル 45階--
ヴェルド:
ふたりとも無事か?
レノ:
暴走した警備メカに襲われました、と
ヴェルド:
45階もか・・・
ツォン:
警備メカの異常動作は
ビル襲撃と同時に全フロアで起きています
ヴェルド:
被害状況は?
シスネ:
ソルジャー・クラス1stが対応にあたっています
問題ありません
ヴェルド:
セフィロスが?
シスネ:
いえ
本日付で昇格したソルジャー・クラス1st
ザックスです
ヴェルド:
ザックス・・・
ならば問題ないな
異常動作の原因は?
ツォン:
特定に時間がかかっています
以上はメカだけでなく
ビル全体の制御に及んでいました
ヴェルド:
システム異常とビル襲撃
が同時に発生か・・・
シスネ:
両者は関係あるので
しょうか・・・?
ヴェルド:
それを調べるのが
我々タークスの仕事だ
ヴェルド:
本社ビルが何者かの襲撃を受けた
レノ:
(さっきの警報か)
ヴェルド:
襲撃犯についてはまだ不明だ
レノ:
出番ですね?
ヴェルド:
いや
襲撃の鎮圧はソルジャーに任せる
レノ:
ソルジャーに仕事を取られたぞ、と
ヴェルド:
本日付で昇格した新1stも出ている
レノ:
久々の昇格だぞ、と
ヴェルド:
1stに空席があったからな
1stに限らずソルジャー部門は
現在、人員が減っている
ルード:
『ソルジャー大量脱走事件』のせいですね
レノ:
では、暴走しているメカの件は?
ヴェルド:
襲撃と同時にメカの暴走が始まった
ヴェルド:
いや、それだけじゃない
警備メカだけでなく
ビル全体の制御に異常が発生している
ルード:
襲撃と関係が?
ヴェルド:
調査が必要だ
ヴェルド:
調査は我々タークスの領分だ
レノ:
じゃあ、さっそく
俺たちが・・・
ヴェルド:
その必要はない
一連の調査はシスネに任せる
レノ:
シスネに!?
では、俺たちは?
ヴェルド:
引き続き紛失資料の特定にあたれ
レノ:
・・・・・・
ヴェルド:
本件も早急な対応が必要だ
頼むぞ
レノ:
・・・了解です、と
レノ:
相変わらず資料とにらめっこか・・・
襲撃鎮圧にソルジャーがあたるのは仕方ない
だが、調査もできないとはな・・・
ルード:
おいしい仕事は
取られてばかりだな
レノ:
ふん・・・
シスネは特別だぞ、と
ルード:
確かに
レノ:
なんせ
新人に対しては・・・
シスネの存在自体が
秘密にされてるぐらいだからな、と
ルード:
ああ
冷静かつ慎重で仕事が丁寧・・・
・・・どこかの誰かと違ってな・・・
レノ:
おいルード
その誰かって・・・
サングラスかけてる誰かだろ?
ルード:
いや・・・
ゴーグルだ
レノ:
くっ・・・やっぱり
今日は頭にくるぞ、と
レノ:
ん?
レノ:
人か!?
ルード:
・・・ありえない
レノ:
俺たちがフロアを封鎖したからな
ルード:
ってことはあの不審者は・・・
レノ:
資料窃盗犯の可能性大だぞ、と
レノ:
さっきの警報でビルの
セキュリティレベルは
S!!
ルード:
レベルSでは階段が封鎖される
階段は役員、タークス、
ソルジャーしか使えない
レノ:
だとすると脱走するには・・・
エントランスを通るしかない
ルード:
つまり不審者の行き先は・・・
レノ:
エレベーターだぞ!と
ルード:
あいつを捕らえるには
レノ:
上から攻める!
ルード:
いや
下だ!!
レノ:
俺たちはタークスだ
仕事は必ず片づけるぞ、と
ルード:
当然だ
レノ:
そのために今
必要なのは・・・
レノ、ルード:
別行動だ!!
ルード:
(不審者はエントランスへ必ず向かう)
ルード:
(ならば、先回りすればいい)
(待ち伏せなんて地味でいかにもレノが嫌がりそうだが)
ルード:
(これがいちばん確実だ)
レノ:
手っ取り早く追いつくには・・・
これがいちばんだぞ、と
レノ:
これでよし、と
悪いな、ルード
不審者を捕らえるのは・・・
レノ:
俺だぞ!と
レノ:
ターゲットは真下にいる
レノ:
追いつくだけでいい
レノ:
リスクを避けてちゃ
仕事はできない
レノ:
ハッチを開けば
お仕事完了だぞ、と
レノ:
くっ
開かない・・・
暗証番号がいるのか
・・・まぁ
問題ないぞ、と
レノ:
主任、レノです
資料室にて発見した不審者を追跡中
現在、エレベーターナンバーA108の上です、と
ヴェルド:
レノ・・・
直接攻めたか
(相変わらずだな)
ヴェルド:
ツォン
ツォン:
はっ
ヴェルド:
エレベーター内の
監視カメラを確認しろ
ツォン:
・・・・・・!?
主任、監視カメラが
作動していません!
ヴェルド:
くっ
制御異常か・・・
レノ:
ハッチを開けるには
暗証番号が必要です
レノ:
暗証番号を教えてください、と
ヴェルド:
分かった
至急特定して折り返す
レノ:
さぁて、観念しろよ、と
不審者は捕まえたも同然だ
暗証番号さえわかればな、と
レノ:
警備メカ!?
落下する警備メカは
近づいて決定キーで撃退できます
警備メカが着地する前に
残らず撃退しましょう
レノ:
くっ、逃げ場なしか
やるしかないぞ、と
レノ:
さすがは神羅のセキュリティ
敵にまわすと面倒だぞ、と
レノ:
?
止まった・・・?
レノ:
ここはまだ20階・・・
おかしい・・・ぞ、と
不審者は1階へ行くはずなのに・・・
レノ:
なんだ!?
レノ:
エレベーターが上りはじめた!?
ツォン:
主任!
レノが乗るエレベーターが上昇しはじめました!
このままではレノが危険です
ヴェルド:
暗証番号の特定は!?
ツォン:
まだです
暗号もレベルSに強化されています
非公開コードのため解読に時間を要します
ヴェルド:
時間がない・・・
断片の情報だけでも
分かり次第レノに知らせてやれ
ツォン:
はっ
ヴェルド:
ルードにも連絡を
ツォン:
それが・・・
できないのです
ヴェルド:
くっ
こんなときに・・・
ツォン:
レノ
現在の状況を伝える
エレベーターが
59階に達するまで
あと50秒
レノ:
それまでに中に入らないと
ぺしゃんこか、と
ツォン:
暗証番号は解読中だが時間がない
情報が分かり次第
レノにも知らせる
レノ:
俺も解読してみるぞ、と
ツォン:
今ある暗証番号の情報を伝えておく
暗証番号は8桁だ
レノ:
了解だぞ、と
レノ:
ったく、こっちは急いでるのに・・・
さっさと片づけるぞ!と
ヴェルド:
(レノは目標に向かってつっぱしるタイプだ)
(スピードが要求される局面では有利だがこの状況は・・・)
(せめてルードがいれば・・・)
ツォン:
主任!
シスネから連絡です
シスネ:
社内の制御プログラムが書き換えられていました
復元用バックアップも消去されており、現在修正中だそうです
ヴェルド:
くっ
やはり単なる異常ではなかったか
ツォン
ツォン:
はっ
ヴェルド:
エレベーターの制御だけ
こちらで修正できるか?
ツォン:
おそらく可能ですが時間はかかります
ヴェルド:
何とか止める方法はないのか・・・
ツォン:
レノ
新しい情報を伝える
8桁の数字は魔晄発見記念日だ
ただし、入力ミスが
2度続くと、ロックがかかる
つまり入力のチャンスは2度までだぞ
くれぐれも慎重にな
レノ:
2回だけかよ・・・
レノ:
でも時間もない入力してみよう
魔晄発見記念日は、と
19590923
システムメッセージ:
OK!
INPUT CODE #2...
レノ:
コード2・・・!?
いったい何を入れるんだ?
ヴェルド:
暗証番号は2段階だったのか・・・
間に合うのか・・・
ツォン:
主任
シスネから連絡です
シスネ:
ザックスにより全フロア沈静化
セフィロスにより
社長の安全も確保されました
ヴェルド:
さすがは1stたちだな
シスネ:
ですが暴走メカが市街へ流出
市民を襲撃する可能性があります
ヴェルド:
なんだって?
社の不祥事で市民に犠牲を出すのはまずい
至急、対応にあたるぞ
シスネ:
引き続きソルジャーが対処するようですが
ヴェルド:
ソルジャーは今人員が減っている
ミッドガル全域の対応は厳しいはずだ
レノ:
ツォンさん、コード2はまだかよ、と・・・
レノ:
また、来たか
これ以上俺をいらつかせるなよ!と
ツォン:
レノ!
暗証番号が特定できた
コード2はフロアごとに自動変更されている
エレベーターがいるフロアの回数を入力しろ
レノ:
凝ってるな・・・
ツォン:
モニタではあと5フロアで
天井に到達する
エレベーターは59階までだ
つまりコード2は--
------
------
レノ:
ツォンさん
聞こえないぞ、と
・・・ダメか
でも分かったぞ、と
レノ:
入力する階数は・・・
54
レノ:
よし!開いた!!
ツォン:
主任!!
ハッチのロックが解除されました
ヴェルド:
間にあったか・・・
ツォン:
どういうわけか途中で通信が途絶えましたが
自力で入力したようです
・・・はっ
こ、これは!!
ヴェルド:
何!?
レノ:
でっかいのが出てきた
もんだな・・・でも
メカと心中なんてまっぴらだぞ!と
レノ:
ひゅ~
ギリギリセーフだぞ、と
ヴェルド:
レノ!
早く中へ!
ツォン:
もう時間が!!
レノ:
間にあえーーー!!
レノ:
助かった・・・のか?
レノ:
こいつらの・・・
おかげか、と
ルード:
あぶなっかしいヤツだ
レノ:
ルード!?
ルード:
メカがなければ
今頃ぺしゃんこだ
レノ:
どうしてここに?
エントランスじゃなかったのか、と
ルード:
もとから20階で追いつく計算だった
非常階段をロープで降下してな
レノ:
じゃあ、不審者は・・・
ルード:
俺が乗った時には誰もいなかった
レノ:
くっ・・・どうして消えたんだ・・・
レノ:
不審者はエレベーターに
確かに乗ったはず
レノ:
エレベーターが下りて
いるのを確認したからな
レノ:
しかも、エレベーターは
一度も止まっていない
20階でいったん止まるまではな、と
ルード:
不審者はどうやって
姿を消したんだ・・・
レノ:
まさか・・・
ルード:
初めから乗っていなかった?
レノ:
乗っているように
見せかけていただけか
レノ:
くそっ
やられた・・・
こんな仕事で失敗か・・・、と
レノ:
・・・なぁルード
20階から乗ってたって言ったよな、と
ルード:
すぐ上にレノがいることも予想していた
レノ:
エレベーターも20階から上がりはじめたぞ、と
レノ:
俺がピンチの間、おまえ
ずっと中にいたのか?
ルード:
・・・そうなるな
レノ:
だったら、さっさと止めろよ、と
俺を殺す気か?
ルード:
・・・・・・
レノ:
否定しないのかよ、と
まさか本気で・・・
ルード:
・・・・・・
俺も閉じ込められていた
どのボタンもまったく反応なしだ
レノ:
制御系の異常か
ルード:
おかげでエレベーターの
緊急停止に手間取った
レノ:
どうやって止めたんだ?
ルード:
・・・動力系の配線を
すべて切断した
レノ:
・・・それは破壊だろ、と
レノ:
どうでもいいが・・・
そろそろ俺を中へ
入れてくれないか、と
ルード:
・・・不安か?
レノ:
・・・性格悪いぞ、と
ルード:
心配ない
このエレベーターは
もう動かない
レノ:
おまえ
楽しんでるだろ?
ルード:
レノのモットーだろ?
仕事は楽しく片づける
レノ:
くっ
あげ足とりやがって
やっぱり今日のルードは変だぞ、と
ルード:
それより、レノ
次の仕事だ
レノ:
ったく、人遣いが荒いぞ、と
ルード:
派手な仕事だ
飽きっぽいレノには
ちょうどいい
レノ:
・・・いちいちカンにさわるな
まぁ、次の仕事で挽回するぞ、と
???:
今から残りの資料を探しはじめます
・・・問題ありません
地下プレートのルート手配を頼みます
では、後ほど
???:
(すべて想定どおり)
(ソルジャーはメカ対応で市街へ出はらった)
(兵士の警備だけならビルからの脱出もたやすい)
--ミッドガル 八番街--
レノ:
なんだこりゃ
ミッドガル中
警備メカだらけだぞ、と
ルード:
骨が折れそうだな・・・
ヴェルド:
暴走した警備メカがミッドガルに流出した
未確認だがモンスターも発生しているようだ
ソルジャーが対応中だが範囲が広い
八番街は我々が担当するぞ
新人たちはスカウト任務からまだ戻っていない
ここは主力メンバーで一気に対応する
すでに、シスネが現地入りしている
レノとルードも至急八番街へ向かえ
レノ:
こりゃ数が多そうだぞ、と
ルード:
手分けしよう
レノ:
じゃあ
俺は北だぞ、と
ルード:
なら、俺は西だ
民間人:
く!来るなー!!
レノ:
!?
民間人:
た、助けてくれー!
レノ:
メカのくせに暴れやがって
メカが一般人を襲う前に排除するぞ、と
レノ:
どんどん行くぞ、と
レノ:
いっちょあがり、と
シスネ:
こちらシスネ
レノ、状況は?
レノ:
八番街北エリア
排除完了、と
シスネ:
さすがはレノ
早いわね
次は南へ向かってメカが現れたらしいわ
レノ:
はいよっ、と
民間人:
ありがとうございました
お礼にこれをどうぞ飲んでみてください
HPとMPが全回復した
民間人:
く、来るなー!!
レノ:
!?
さっそくだぞ!と
レノ:
チームなんか組みやがって
メカのくせに生意気だぞ、と
レノ:
急ぐぞ、と
レノ:
いっちょあがり、と
レノ:
南側も排除完了、と
シスネ:
さすがね
その調子で東側もお願い
レノ:
了解だぞ、と
民間人:
ありがとうございました
お礼にこれをどうぞ飲んでみてください
HPとMPが全回復した
民間人:
ひぃ~!
やめろ!
レノ:
こっちもか
民間人:
く、く、く、来るなー!!
レノ:
まずい
急ぐぞ、と
レノ:
お出迎えってワケか、と
ちょうどいい
追いかける手間がはぶけたぞ!と
レノ:
いっちょあがり、と
レノ:
シスネか
東も終わったぞ、と
シスネ:
順調ね
あとは、ルードの
西側--
はっ!?
レノ:
おい!
シスネ!?
シスネ!!
どうした?
返事しろ!!
切れた・・・?
レノ:
何かあったのか?
レノ:
シスネ?
無事か!?
ルード:
・・・俺だ
シスネがどうかしたのか?
レノ:
電話が途中で切れた
ルード:
・・・心配だな・・・
レノ:
ルードは?
ルード:
まだだ
レノ:
ずいぶん慎重だな
ルード:
・・・うるさい
レノ:
まだ物足りないからそっちへ行くぞ、と
たとえおまえが嫌がってもな
レノ:
(ルードにしては時間がかかりすぎる)
(やっぱり今日のルードはどこか変だぞ、と)
ルードは西か・・・
シスネも気になる
急ぐぞ、と
民間人:
ありがとうございました
お礼にこれをどうぞ飲んでみてください
HPとMPが全回復した
レノ:
情けないぞ、と
ルード:
ふん
ルード:
そっちこそ
油断するな
レノ:
ん?
おまえ、今日の--
まぁいい
さっさと行くぞ
レノ:
お仕事終了、と
ルード:
あとはシスネか
レノ:
この先か!?
急ぐぞ、と
ツォン:
レノ、ルード
レノ:
ツォンさん!
ツォン:
ほかのエリアの
様子・・・ん?
あれは・・・
レノ:
修羅場だぞ、と
ツォンさん、あれも
被害に含まれますか?
ツォン:
その前に、仕事が
奪われそうだぞ
ツォン:
あの男に・・・
ザックス:
おねえちゃん大ピンチ!
レノ:
あの服・・・
1stのソルジャー
ルード:
あれが新しい
1st・・・
ツォン:
ザックスだ
レノ:
ソルジャーにタークスの
仕事は渡さない
レノ:
八番街はタークスの
担当だぞ、と
ザックス:
それどころじゃないだろ!
ツォン、なんとか
言ってくれよ!!
ルード:
アイツなら心配ない
ザックス:
え?
ザックス:
あらま・・・
ツォン:
他のエリアの様子は?
レノ:
ミッドガル中、モンスターだらけだぞ、と
ルード:
ソルジャーたちも苦戦している
ツォン:
レノ、ルード
レノ:
はいよ、と
ツォン:
頼む
ルード:
了解
--ミッドガル 八番街 魔晄炉入り口前--
レノ:
あれは!
ルード:
資料室にいた不審者
ルード:
レノ!
レノ:
くっ
追いたいぞ、と
ルード:
やめておけ
今の仕事は八番街の沈静化だ
レノ:
みすみす逃すのか・・・、と
ルード:
地味な仕事は嫌いなんだろ?
レノ:
任務失敗はもっと嫌いだ
ルード:
忘れろ
昔のミスにこだわって
今の任務を失敗したら
本末転倒だ
レノ:
そんなこと
分かってるぞ・・・、と
ルード:
時間は流れていくもの
過ぎた時間は取りもどせない
ルード:
初めて会ったときから
おまえが言ってた
レノ:
ああ
だから今、目の前の
仕事に全力をそそぐ・・・
レノ:
なら俺が今すべきこと・・・
それは・・・
シスネ:
壱番街および弐番街は
セフィロスにより鎮圧
ヴェルド:
(早い・・・)
シスネ:
セフィロスは参番街に
着手したようです
七番街の鎮圧も時間の問題です
ヴェルド:
八番街は?
シスネ:
苦戦しています
ヴェルド:
敵の発生源を探ってみろ
シスネ:
はっ
ヴェルド:
レノか
どうした?
レノ:
資料窃盗の容疑者を発見
ヴェルド:
何!?
レノ:
追跡させてください、と
ヴェルド:
・・・・・・
次の派手な仕事を
見つけたというわけか?
レノ:
いえ・・・
俺は派手な仕事をしたいんじゃない
俺にしかできない仕事をしたいんです、と
ヴェルド:
今の任務はどうするつもりだ?
レノ:
八番街はツォンさんとシスネで対応可能です
ですが、不審者は今
俺たちが追わなければ取り逃がします、と
ヴェルド:
ふっ 分かったか
レノ:
え?
ヴェルド:
結果を持ってこいよ
レノ:
了解です!と
--ミッドガル 八番街 地下プレート--
???:
タークスか
ムダだ
レノ:
ここにも暴走警備メカかよ、と
???:
君たちは私に追いつけない
レノ:
あの走り方・・・
シロウトだな
タークスからは逃げられないぞ、と
レノ:
急ごう
バトルしてるヒマもないぞ、と
レノ:
くっ!
メカがジャマするぞ、と
レノ:
見失ったか・・・
メカがジャマしなきゃすぐ追いつくのに・・・
ついてないぞ、と
ルード:
・・・俺たちはついてないのか・・・?
ルード:
これは偶然じゃない
レノ:
何!?
ルード:
あいつはメカの行動を計算して逃げてる
レノ:
ムリだろ?
メカは暴走してるんだぞ、と
レノ:
!!
メカの追跡プログラムを
あいつが書き換えたなら
・・・可能だぞ、と
ルード:
だが、神羅のメカに
そんなことできるのか?
レノ:
さぁ、もう逃げられないぞ、と
???:
・・・情報どおりだ
レノ:
情報・・・?
???:
レノ、ルード
個別の遂行能力は
もとより
協力時の成功期待値が
任務の内容にかかわらず
最高に近いスコアを示す
レノ:
なんだそれ!?
???:
追われてみてデータの
正確さを実感したよ
ルード:
データだと!?
レノ:
おまえ、まさか・・・
でも俺たちタークスの
任務データは最重要機密だ
社内でも上層部しか見られない情報だぞ、と
???:
もちろん
神羅の情報システムは万全のセキュリティさ
外部からの不正アクセスはまず不可能だよ
レノ:
・・・!
もしかしてあんた
システム部門の人間か?
ルード:
確かに、システム管理者ならデータ閲覧も可能だ
レノ:
!?
レノ:
くっ
ジャマしやがって、と
???:
聞けば答えるとでも?
ふふっ 私自身の情報管理も甘くはないよ
レノ:
逃がすか!
ルード:
レノ、気をつけろ
脱走したソルジャー
ジェネシスの仲間だ
レノ:
そりゃ、好都合だぞ、と
ソルジャーにはいつも仕事を取られてるんだ
日ごろの借りを返してやるぞ、と
レノ:
ルード
ルード:
ああ
レノ:
先制攻撃だぞ、と
レノ:
追うぞ!
シスネ:
主任
脱走したソルジャー
ジェネシスを八番街にて発見
ヴェルド:
状況は?
シスネ:
仮面の部隊に指示を出しているようです
はっ!?
部隊が出勤しました
ジェネシスも単独で移動するようです
追跡します
ヴェルド:
くれぐれも慎重にな
シスネ:
!?
ヴェルド:
シスネ!?
シスネ:
気付かれました
いったん切ります
ヴェルド:
レノか
レノ:
不審者を確保
資料窃盗を認めました、と
ヴェルド:
ご苦労だった
で、犯人は?
レノ:
システム部門主任ノイマンです、と
ルード:
一連のシステム
トラブルも彼の仕業です
ヴェルド:
そうか・・・
彼はシステム開発のチームリーダーだ
わが社のシステムを把握していても
不思議はない
セキュリティの破り方も知っていたのだろう
だが、なぜ彼は大量の
研究資料を奪ったんだ?
レノ:
金です
ルード:
多額の報酬と引き換えに
依頼を受けたそうです
ヴェルド:
それを彼に依頼した
首謀者は・・・
レノ:
科学部門ホランダー
ヴェルド:
つながったな
ソルジャー大量脱走事件の首謀者ジェネシス
彼との関連が疑われていたのがホランダーだ
今日のシステム異常と
襲撃も関係があったということか
ルード:
拠点は伍番魔晄炉に
あるそうです
ヴェルド:
すぐにソルジャー統括
ラザードへ伝える
ふたりともご苦労だった
レノ:
このまま伍番魔晄炉へ向かいます、と
ヴェルド:
いや
必要ない
レノ:
なぜですか!?
ヴェルド:
事件にはソルジャーが関わっている
後はソルジャー部門に任せる
レノ:
くっ・・・
ヴェルド:
ソルジャーには
ソルジャーしか
渡りあえないからな
レノ:
・・・まぁた仕事
取られちまったぞ、と
ルード:
仕方ない
レノ:
でも・・・
敵さんの規模がまだ見えてない
今日のところは
切りぬけたがこれが
続くと正直やばいぞ、と
ルード:
ソルジャー不足は致命的だ・・・
レノ:
なのに出る幕なしかよ、と
くそっ
なにが『ソルジャーにはソルジャーしか渡りあえない』だっ
ルード:
変えようのない事実だ
レノが言うときの流れと同じようにな
レノ:
過ぎちまった時間は
取りもどせない・・・か
ルード:
だから、派手な仕事がしたいんだろ?
だったらソルジャーにでもなるしかない
レノ:
いや、違う
ルード:
・・・・・・
レノ:
タークスにしかできない
仕事をするんだぞ、と
時間をムダにしない
ってのはそういうことだろ?
ルード:
・・・それは今までと
何か違うのか?
レノ:
違わないぞ、と
ルード:
・・・・・・
レノ:
望むものはすでに持ってる
ただそれをときどき忘れるだけだぞ、と
ルード:
・・・なるほど
レノ:
よしっ、と
そうと決めたら
さっそく次の仕事だぞ、と
ルード:
今日の仕事は
もう終わっている
レノ:
いつになく堅いな
ルード:
・・・ほっとけ
レノ:
また怒る・・・
そんなんじゃ
俺の相棒にしてやらないぞ、と
ルード:
ふん
結構だ
レノ:
いや、ダメだ
勝負だぞ、と
ルード:
勝負?
レノ:
どっちが早く
ターゲットを入手するか
ルード:
入手?
いったい何を?
レノ:
ルードのいつものグラサンだぞ、と
ルード:
なっ!?
レノ:
修理中だろ?
ルード:
どうして、それを・・・
誰にも言っていないのに
レノ:
何年、一緒にいると思ってる?
今日のはスペアだ
どうりで様子がおかしいわけだ
いつまでも
そんな調子じゃこっちが疲れるぞ、と
ルード:
ふん・・・
その勝負受けてたつ
レノ:
じゃ、何賭ける?
ルード:
・・・相棒の座
ヴェルド:
シスネ
無事だったか
シスネ:
はい、ザックスの援護のおかげです
ヴェルド:
1stの応援があったのか
では、ジェネシスの
身柄は?
シスネ:
実は--
コピーでした
ヴェルド:
くっ
本人は今頃どこにいるんだ・・・
シスネ:
ソルジャー部門は情報をつかんだようです
ザックスがセフィロスと
合流し、新たな作戦に入るようです
ヴェルド:
新たな作戦だって?
ラザードからは何も聞いていない
セフィロス、ザックス
いったい何を始めるつもりだ・・・
ヴェルド:
シスネ、ザックスの動きをマークしろ
シスネ:
わかりました
シスネ:
(ザックス・・・)
(いったい何をしようとしているの・・・?)