独白するユニバーサル横メルカトル

独白するユニバーサル横メルカトル独白するユニバーサル横メルカトルを読む。
このミステリーがすごい!2007年版を立ち読んでたら
1位だったこの本。興味本位で買ってみました。
平山夢明を知らなかったんだけど、凄い面白かった!
面白くても読んだ後に何も残らない本って多いけど
この本は読み終った後に凄い満足感に満たされた。
amazonに「怪談実話のスーパースター」って書いてあったけど
怪談実話に興味はなく…でも、こういう短編集が出たら
また読んでみたいなぁ。
『C10H14N2(ニコチン)と少年―乞食と老婆』の最後の1ページ(39P)を読んで涙が出た。
この世界にかおじいさんにか分からないけど、私の何処かに作用したようです。
タイトルが凄い上手いなぁと思いました。
『Ωの聖餐』のΩの能力(っていうのか?)は彼なりの物だと思ってたけど違うのね。
『無垢の祈り』が一番リアルな気がした。
ありえない話じゃないし…みたいな感じで。
どうもこの雰囲気が小学校の頃に住んでた所に似てる気がして…
『オペラントの肖像』『卵男』の2つとも「おお!騙された!」という感じかしら…
『すまじき熱帯』のなんとか語を一生懸命読んで笑ってしまった。
『独白するユニバーサル横メルカトル』これは面白かったわ、手法が。
ラストシーンは一応、彼(?彼女?)なりに助けたんだろうけど
人間とは考え方が違うのねぇと。
『怪物のような顔の女と溶けた時計のような頭の男』
拷問シーンは顔を顰めないと読めなかった~
映像で見るより文章で読む方が苦手なんだよな。