どんどん橋、落ちた

どんどん橋、落ちたが読みたくて読みたくて~
一晩で読んでもーた。眠い眠い。

館シリーズも面白いけど、コレも凄い面白かった。
『伊園家の崩壊』が読みたくて読みたくて買ったンだけど
期待以上に面白くて面白すぎて大満足だ!


『どんどん橋、落ちた』『ぼうぼう森、燃えた』は
こんなん分かるかい!な犯人でちょいイラッとさせれるけど
それが狙いなのか。
・・・と思ってたけどあとがき読んだら「自分が言われたこと」なのか。
それを理解し含みつつわざとああ言う文章なのね。
でも、これはワザとこういう風に書いた小説だから普通に読めるけど
ホントに酷い文章の人って読んでて吐き気がしてくるんだ。
一人の作家で小説買って失敗したなって人がいるけど
その人の文章は読んでるとイライラして精神的に不安になってきて
最終的に吐き気がしてくる。
とっととページめくりたくて仕方なくなってくるぐらい
ページと文字の羅列を見ていられないの。
ストーリーというか設定は好きなんだけど
人物説明、風景説明、台詞の言い回しなんかがもう全然ダメ。
続巻が出てて話も気になるけど、あんな思い二度としたくないから
読めない小説なんだな。
凄い話脱線したけど、『どんどん橋、落ちた』はそんな事ないので。
『フェラーリは見ていた』は「ですよねー」って話(笑)
そんな世の中うまくいくもんじゃない。
ってのも変な言い方だけど、小説家は小説家という事ですね。
そして凄く読みたかった『伊園家の崩壊』
もう凄いよ。
読みはじめから登場人物の顔と人となりがバッチリわかるの(笑)
明るい笑いを振りまいてる平和な家族の象徴の「伊園家」の話。
私たちの知っている時代から数年経っており、
笹江さんの母常は狂気の末自殺、笹江さんはヤ●中、
旦那の福田松夫さんは不倫、弟の和男は高校生になりヤンキー、
いとこの育也ちゃんは知能発達に問題あり
「ハーイ」と「バブウ」しか話せないなどなど・・・
この状態でも凄いのに更にここで起きる事件も凄い。
ミステリー小説だから事件が起きるのが当たり前なんだけどね。
これ映像化したら軽くトラウマレベル。
日曜日の18:30にテレビを見ると「明日仕事ヤダな」と鬱になるのに
これを読んだら更に鬱になること受けあい。
晴れた青空の下の平和な家庭を舞台に凄く陰惨とした事件です。
『意外な犯人』これ本当に映像で見たかった。
もうネタ知っちゃったからアレだけど、初見なら相当驚くと思うわ。