ドフトエフスキーの罪と罰 (上巻)と(下巻)読みました。
主人公の青年ラスコリニコフは、未来ある青年、すなわち自分のために先行きの短い老人の金を奪うことは、しごく当然と考えていた。彼は自分の信念に従って、強欲な金貸しの老婆を殺すが、その時、偶然に居合わせた別の人物をも殺してしまう。そのため彼の冷徹な信念は、次第に揺るぎ始める。そして自己犠牲の権化のような娼婦と出会ったとき、彼は自己の振る舞いを心から後悔するのだった……かなり面白かったです。
全部読み終えた後に内容を振り返ると「あそこがこうで…おぉ凄い」って思います。
細かく書くと読んだ時につまらないので書きませんが。
ドフトエフスキーの細かい描写にロシアに行った事も人を殺した事もない私が
状況を全て容易に想像で来てしまう。
というか、気付くと傍で客観的に様子を見ている一人物になっている気がします。
読み始めは名前が難しくって読みづらかったけど、
慣れてくればこの世界の中にズッポリとのめり込めます。
話しが進めば進むほど読むスピードも上がってくるので、長編小説となってますが
まったく苦しくなく読めます。もっと長くても全然平気な気がする。
この話しが1866年の作品だと言うことが凄い。
名作だから未だに読まれ続けているんでしょうけど、
当時にこういう話って他にも書いた人はいるんでしょうか?
当時かなりの衝撃作だったと思います。