<内容>
ひょんなことから、プロの殺し屋が集う会員制ダイナーでウェイトレスをする羽目になったオオバカナコ。
そこを訪れる客は、みな心に深いトラウマを抱えていた。一筋縄ではいかない凶悪な客ばかりを相手にカナコは生き延びることができるのか? 次々と現れる奇妙な殺し屋たち、命がけの恋──。
人の「狂気」「恐怖」を描いて当代随一の平山夢明が放つ、長編ノワール小説。
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あとがきに「美女と野獣の物語」と書いてあってなるほど~と思った。
平山氏流恋愛小説というのはこういうんだろうと
思いつつ読んでましたが、美女と野獣ね。
平山氏が「レオン」を書いてもこんなんなるだろう(笑)
ラストのシーンはレオンを思い出させるしね。
殺し屋が集うダイナーの主人ボンベロがかっこよくて
料理がうまくて愛犬家で最高でした。
美味しいハンバーガーが食べたくなって食べに行っちゃったのも
ボンベロのせいだ(笑)
殺し屋ばっかのダイナーなので死人が大変多いけど
スキンと炎眉の最後は悲しかったなぁ。
スキンは最初に出てきた良い奴(?)だったのに。
炎眉も不器用で可哀想だったなぁ。ボンベロへの愛の為に。
平山氏の小説なのでやはり若干の残虐表現はあるけれど
他の小説に比べたら少なく感じたのは
「全員殺し屋だから」というマヒした感覚で読んだせいかは不明(笑)