あわせ鏡に飛び込んで

あわせ鏡に飛び込んで (講談社文庫)
井上 夢人
講談社
売り上げランキング: 98992

<内容>
幻の名作「あわせ鏡に飛び込んで」をはじめ、瞬間接着剤で男をつなぎとめようとする女が出てくる「あなたをはなさない」、全篇、悩み相談の手紙だけで構成されたクライムミステリー「書かれなかった手紙」など、選りすぐりの10篇を収録。精緻に仕掛けられた“おとしあな”の恐怖と快感。


ほぼタイトル買いです。
タイトルが気になって調べたら短編集みたいなので
初めての作家さんの入門書に良いかしらと買ってみました。
凄く面白かったです!
世にも奇妙な物語とかアウターゾーンとか好きな人にお勧め。
『あなたをはなさない』
ありそうでなさそうで、でも実際にあってもおかしくない。
色々想像しちゃうと背筋がゾッとする怖い話。
『ノックを待ちながら』
前半のドキドキと後半のドキドキのまったく違うドキドキを
2回味わえる面白い話。
ラストはご想像にお任せしますなのも良かった。
『サンセット通りの天使』
アマンダが魅力的だったせいだよ、きっと(笑)
『空部屋あります』
怖いです。語ってるおばあちゃんも同居人も怖い。
読んでる時に食べちゃダメーと思ったけどね(笑)
『千載一遇』
この話くらいまで読んで怖いのは女性ばっかだなぁと思った。
実際、ここまでラスボス全部女性だし。
『私は死なない』
この話は凄い自分が痛い感じ。
もう解剖とかやめてくれ。
想像したくないけどしてしまう描写がアー!
で、ラストみたいになった後はどうなるんだろう?
これでも死ななかったら…
『ジェイとアイとJI』
パソコン通信が凄い懐かしかった(笑)
こんだけハマるのも分かるわ。
実際私も結構ハマってたし。
こういう方向には進まなかったけどね。
『あわせ鏡に飛び込んで』
本のタイトルになってるお話。
ホラー系なのも好きだけど、こういうミステリー系のも好きです。
『さよならの転送』
意外にハッピーエンド?
なるほどねという感じ。
『書かれなかった手紙』
面白くてネタバレしてからもう1度ちゃんと読みました。
というか見ました(笑)
手紙のやりとりだけの構成で話が進んでいくのが面白いです。
それでいて登場人物の人柄が分かるんだもん凄いよね。
『特別対談』
もっとこういう話いっぱい書いてくださいと思いました(笑)