<内容>
ぼくの名はエイジ。東京郊外・桜ヶ丘ニュータウンにある中学の二年生。その夏、町には連続通り魔事件が発生して、犯行は次第にエスカレートし、ついに捕まった犯人は、同級生だった―。その日から、何かがわからなくなった。ぼくもいつか「キレて」しまうんだろうか?…家族や友だち、好きになった女子への思いに揺られながら成長する少年のリアルな日常。山本周五郎賞受賞作。
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すっごい良かった。
中学生か高校生に読んで欲しいなと。
あと学校の先生とか!
普通の中学生のエイジの成長を凄くリアルに書いた作品。
大人と子供の間でゆらゆら揺れてるエイジの中の葛藤が
大変リアルで中学時代を過ごした大人なら「あぁ。。。」と思うだろうし
今、中学生の人はギュンとくると思う。
私はなんだか尾崎豊の「15の夜」を思い出してしまったけど
エイジは普通の中学生で、タバコ吸うわけでも
盗んだバイクで走り出すわけじゃないんだけど
それでも自分の心の置き場に迷って葛藤する様子は似てるかなと。
中学になって自分の中が抑えきれないほどのエネルギーで溢れてきて
でもそれを発散する場所がなかなか見つからなくて。
大人への準備段階のエネルギーなんだろうけど
そんなの中学くらいじゃまったく気付かなくてね(笑)