異端の祝祭

芦花公園 (著)
価格:¥ 748(新品)

失敗続きの就職浪人生・島本笑美。
原因は分かっている。彼女は物心ついた時から生きている人間とそうでないものの区別がつかないのだ。街に溢れ返った異形のモノたちは、自分の姿が見えていると分かるや否や、笑美に纏わり付いてくる……。
ある日、ダメ元で受けた大手食品会社「モリヤ食品」の面接で、笑美はヤンと名乗る青年社長と出会う。出会ったその瞬間から、何故か自分に惚れ込んでいるヤンに心奪われ、笑美はそのままモリヤに就職することを決める。しかし「研修」という名のもと、ヤンに伴われて笑美が見たのは、「ケエエェェェエコオオォォオオ」と奇声をあげながら這い回る人々だった――。
一方、笑美の様子を心配した兄・陽太は、心霊案件を専門とする佐々木事務所へ相談に訪れ……。

面白かった!!
普通の文章読んでたのにいつの間にか狂った文章読んでる!?みたいな文体(説明下手)が大変好みだった。全体的にネットリとしていて、こっちまで吐きそうという気持ちにさせてくれる。実際に吐きそうにはならないんだけど、脳みそのどっかでそう思わされてるから何となく気持ち悪いわとなった。

世の中には完ぺきな人間なんて居ないけど、この登場人物もみんな大きいのから小さいのまで闇を抱えているのが印象的だった。この中なら一番キラキラと光がありそうなのは青山君かなぁ。後はみんな…

内容的に映像化は出来なさそうだけど、このまま丁寧に映像化したやつ見たいわ。でもこの濃い内容を映像化したらすごいボリュームになりそう。
物部さんかっこよかったので、彼の過去の話とかたくさん読みたいなと思った。石神さんもどことなく好き。

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