僕は天使の羽を踏まない

僕は天使の羽根を踏まない
大塚 英志
徳間書店
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<内容>
十四歳、夏。伏姫麒麟は、一度だけ死のうと思った。ここではないどこかへ行きたい―コインロッカーで生まれた犬彦は願った。麒麟の夢に現れる、前世の記憶。遙か昔より、幾たびも生まれ変わり、出会いと別れを繰り返してきたひとりの少女と三人の少年の物語。そして現代。海辺の町で、同じ記憶を持ったふたりは出会った。麒麟と犬彦の、仲間を捜す最後の旅がはじまる…。切なく、狂おしく、そして泣きたいほど優しい青春小説。
「MADARA」シリーズ完結篇、待望の登場。


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一気に読んじゃいました。
読んでる間中、何だか涙が止まらなかったんですけど。
読み終わっても涙止まらないし。・゚゚・(>_<;)・゚゚・。
最後の最後なのに夏凰翔は狂人だった。
この人、ぶっ壊れてる方が高い気がする。
昔からずーっと可哀想なお人だ。
ユダヤが夏凰翔や摩陀羅の話をするともう切なくて切なくて…
摩陀羅とユダヤの会話なんて涙なくして読めない!!
私も壱の摩陀羅が好きだし、色んな摩陀羅が出てきても
私の中でもやっぱり壱の摩陀羅が摩陀羅なのよね。
だからユダヤが一生懸命に摩陀羅に会いたいって気持ちが良く分かるんだ。
きっと皆、壱の摩陀羅が好きなんだよな。
でも、作中で摩陀羅自身が同じ摩陀羅は存在しないんだと
言ってる辺り、私も「ああ」でした。
涙が出る理由は別の所にもあるよね。
読み終えて、私も摩陀羅からやっと開放されたのかなって感じ…
今までは終焉を迎えて欲しいとか思ってたけど
いざとなったら物悲しいと言うのもあるのかも知れない。
終わってみて凄く心が軽くなりましたけどね。
その代わりに涙が止まんないんだよ。切ない…
今度は『天使編』の続きでも書いてください。
もう暫く摩陀羅に縛られて待ち続けます。
後で一番初めの摩陀羅読み直そう。

ところで、この小説。
表紙が可愛いんですが、表紙買いした人は内容わかるんか?
摩陀羅シリーズ読んだことない人はさっぱりだと思うんだけど…
中には摩陀羅シリーズって書いてあるけど、内容封されてる本屋じゃ
絶対にわからないよね…

そして摩陀羅の話し。
書いても書いても一人イタチゴッコ気味なんですが
自分の中でなーーんか消化しきれないモノがあってねぇ。
体の真ん中に黒くこびり付いて固まっちゃった感じのモノが。
消化不良で具合が悪いって訳じゃないけど、うまく消化できない
頑固な焦げやアブラ汚れみたいな?(笑)
キッチン周り掃除するヤツが欲しいねぇ~~
ユダヤが摩陀羅と夏凰翔を殺し続ける輪から
抜け出せばそのこびりついたモノは取れると思ってた。
けど、最後の転生の話し読んでも取れなかったぜ(*TーT)b
ていうか、結局はその運命を変えられずにユダヤ=摩陀羅な
自分を殺しちまってるわけだけど~~
それって麒麟含め4人は救われたのかね~~~
というか、影王好きな私としては彼も救われて欲しい。
でも、影王に関しては希望が感じられん。
それが彼な訳でもあるから良いんだろうけど…いいのかな…?