黄金のアデーレ 名画の帰還

ハイ☆スピード!を見た後に続けて「黄金のアデーレ 名画の帰還」を観た。

マリア・アルトマン、82歳。アメリカに暮らす彼女がオーストリア“政府”を訴えた。それは“オーストリアのモナリザ”と称されるクリムトの名画を「私に返してください」という驚きの要求だった。クリムトが描いた、黄金に輝く伯母・アデーレの肖像画は、第二次世界大戦中、ナチスに奪われたもので、正当な持ち主である自分のもとに返して欲しいというのが、彼女の主張だった。大切なものすべてを奪われたマリアが、名画よりも本当に取り戻したかったものとは──? 最後に明かされる真実が、前へと進む力をくれる希望と感動の実話。上映時間:109分

映画中に号泣して見終わったら頭が痛かったです。

メインのストーリーはマリアと弁護士のランディがオーストリアを相手に
ナチスに奪われたマリアの伯母アデーレの肖像画を取り戻すお話。
実話なので最終的に肖像画を取り戻せるのはわかっていたけれど
その過程を観ながら取り戻せるのかハラハラした。

更にマリアの家族の物語、ランディの弁護士そして人間としての成長も
同時に描かれていて後半は始終泣いていました。
マリアの家族をバラバラにされたオーストリアには戻りたくないという気持ちと
伯母アデーレ、両親との回想が交差して・・・。
ランディも最初はお金目当てですが、オーストリアに行ってから
自分でも「変わってしまった」と言っているように心持ちが大きく変わります。
しかし、弁護士事務所もやめてしまって奥さんのケイティが2人目を妊娠していて・・・
という時の行動で、ここまでランディが行動できたのは
ケイティが良い妻であったからだと思う。
破水している時に旦那の裁判に立つ服を選ぶなんて相当だと思う。

マリアは最終的にアデーレの肖像画を売却してノイエ・ギャラリーに飾ることになりますが、
最初からオーストリアから返却して手元に置こうと思っていたわけでなく、
自分の家から不当に奪われたことを認めて貰いたかっただけで、
オーストリア政府が最初から認めていれば今もきっとオーストリア国内で飾られていただろうし、
ここまで長期間裁判したりとこじれなかっただろうと。
オーストリア政府も負けて初めてマリアにオーストリアから出さないで欲しいとお願いするなど、
譲歩する気がまったくなかったのがね・・・

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