<内容>
ぼく片桐稔は、ある日、姉の家で何者かに頭を殴られ、一ヶ月間意識不明に陥る。目覚めたぼくは、姉があの日殺されたと知らされ、そして、鼻から「匂い」を失ったかわりに、とてつもない嗅覚を宿すことになった。姉を殺したヤツは同じ手口で次々と人妻を手にかけていき、ぼくは―。斬新な発想で独自の世界を築き続けてきた著者が、満を持して放つ、新たな衝撃作。類書なき、嗅覚サスペンス。
-----------
臭いとかすっぱいなんていう匂いを感じることが出来なくなり
代わりに匂いを視覚として見えるようになった主人公・稔のお話。
稔の見ている世界の説明でPS2のドッグズライフを思い出した。
あともやしもんの主人公みたいな感じかなと。
いくつかの物語が平行して展開して行って
ラスト近くでひとつに繋がるというのは読んでて楽しい。
サスペンスの醍醐味と言うか好きな部分。
匂いを感じられなくなった稔の物語もきちんと完結するし
読んでてスッキリでした。
私はこんな鼻にはなりたくないけど…(笑)