殺人鬼フジコの衝動

殺人鬼フジコの衝動 (徳間文庫)
真梨幸子
徳間書店 (2011-05-07)
売り上げランキング: 153

<内容>
一家惨殺事件のただひとりの生き残りとして、新たな人生を歩み始めた十歳の少女。だが、彼女の人生は、いつしか狂い始めた。人生は、薔薇色のお菓子のよう…。またひとり、彼女は人を殺す。何が少女を伝説の殺人鬼・フジコにしてしまったのか?あとがきに至るまで、精緻に組み立てられた謎のタペストリ。最後の一行を、読んだとき、あなたは著者が仕掛けたたくらみに、戦慄する!


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解説を除いたはしがきからあとがきまでが1作品の小説でした。
本編だけ読んでも作品として面白いですが、
はしがきとあとがきをキチンと読むと別の意味が出てきて
面白いなぁと思いました。
更にあとがき後の新聞記事でガラリと作品の意味が変わります。
本編はフジコが殺人鬼となる過程が綴られています。
小学生時代からフジコに対する虐待やいじめについて
書かれているので読んでいてげんなりする人もいるかも。
死体の解体とか苦手な人もいるだろうし。
この小説のジャンルは何になるのかな。
私はミステリーかなと思うんだけど。