十三番目の人格(ペルソナ)―ISOLA

十三番目の人格(ペルソナ)―ISOLA (角川ホラー文庫)
貴志 祐介
角川書店
売り上げランキング: 43419

<内容>
賀茂由香里は、人の強い感情を読みとることができるエンパスだった。その能力を活かして阪神大震災後、ボランティアで被災者の心のケアをしていた彼女は、西宮の病院に長期入院中の森谷千尋という少女に会う。由香里は、千尋の中に複数の人格が同居しているのを目のあたりにする。このあどけない少女が多重人格障害であることに胸を痛めつつ、しだいにうちとけて幾つかの人格と言葉を交わす由香里。だがやがて、十三番目の人格「ISOLA」の出現に、彼女は身も凍る思いがした。第三回日本ホラー小説大賞長編賞佳作。


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貴志祐介のデビュー作品
感想で「デビュー作品だから・・・」という感想をいくつか目にしてたので
なんだかんだと後回しにして読んでなかった本。
古いせいでなかなか本屋でも見かけなかったしね。
で、たまたま本屋で見かけたのと読む本がちょうどなかったので買ってみた。
面白かったです!
感想で「デビュー作だからあんまり」って書かれる作家さん結構いるし
実際読んでみてその通りだったっていうのも多いんだけど
ISOLAは違った。面白かった!
私の好みだったってのもあるのかなぁ。
内容が阪神大震災直後の神戸の話で
3.11の後に読んだのがタイミング的にも良かったのかもしれないけど。
ラストが救われてなくて寂しいけど、これはこれで仕方ないかな。
救われるほうが難しかったかなと思う。