新世界より

新世界より(上) (講談社文庫)
貴志 祐介
講談社 (2011-01-14)
売り上げランキング: 2040
新世界より(中) (講談社文庫)
貴志 祐介
講談社 (2011-01-14)
売り上げランキング: 2565
新世界より(下) (講談社文庫)
貴志 祐介
講談社 (2011-01-14)
売り上げランキング: 1099

<内容>
1000年後の日本。豊かな自然に抱かれた集落、神栖66町には純粋無垢な子どもたちの歓声が響く。周囲を注連縄で囲まれたこの町には、外から穢れが侵入することはない。「神の力」を得るに至った人類が手にした平和。念動力の技を磨く子どもたちは野心と希望に燃えていた…隠された先史文明の一端を知るまでは。


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凄く面白かった!!!
上中下巻で長いかな?と思ったけど世界観に引きこまれてしまって
アッという間に読んでしまえる本でした。
上中巻の少年少女時代の話がうまい具合に下巻の大人時代の話に溶け込んでて
綿密に計算されて作られてるのが凄いです。
投げっぱなしで回収されない部分もないので、読み終えてスッキリ。
内容的には何だか切なくなってしまいましたが。
ラストのバケネズミの種明かしの部分で凄く色々考えさせられて。
登場時からスクィーラの事そんな好きじゃなかったんだけど
ガラスケースの場面では凄く泣けてしまった。
この小説で泣いたのは瞬の告白シーンとココかな。
瞬は好きな子だったのでなお更!
鏑木肆星・瞬・奇狼丸が好きだったので彼らの活躍はワクワクしてました(笑)
1000年後の日本ということで、フィクションなのは分かってるんだけど
あまりに色々とリアルなので
「ラーマン・クロギウス症候群」とか「橋本・アッペルバウム症候群」とか
実際あるんじゃないかと調べてしまったり(笑)