異常快楽殺人

異常快楽殺人 (角川ホラー文庫)
平山 夢明
角川書店
売り上げランキング: 10249

<内容>
昼はピエロに扮装して子供たちを喜ばせながら、夜は少年を次々に襲う青年実業家。殺した中年女性の人体を弄び、厳しかった母への愛憎を募らせる男。抑えがたい欲望のままに360人を殺し、現在厳戒棟の中で神に祈り続ける死刑囚…。無意識の深淵を覗き込み、果てることない欲望を膨らませ、永遠に満たされぬままその闇に飲み込まれてしまった男たち。実在の大量殺人者七人の究極の欲望を暴き、その姿を通して人間の精神に刻み込まれた禁断の領域を探った、衝撃のノンフィクション。


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面白かった。
淡々と大量殺人者七人について書かれているんだが
平山氏の文章は私の肌にたいへん合うのでサクサク読めた。
どうしてどのように殺人を犯したか以外にも
犯人たちの幼い頃の話や家庭環境についても書かれているので
家族のあり方にも参考になると思う。
個人的にはベトナム戦の話に大変興味を持った。
「おわりに」に『感謝と、あなたの強靭な精神と貪欲な探究心に敬意を表したい。』
と書いてあるからこういう本を読み慣れてない人や苦手な人は
読むのには注意が必要かと思われます。