七つの怖い扉

七つの怖い扉を読む。
七つの怖い扉 (新潮文庫)
阿刀田高、宮部みゆき、高橋克彦、乃南アサ、鈴木光司、
夢枕獏、小池真理子という7人の短編を集めた小説です。
ほんのり怖くて残暑にピッタリの本。


『迷路』 阿刀田高
よく見かけるコピペで
ある日、泣き声がしゃくに障ったので妹を殺した、死体は井戸に捨てた
次の日見に行くと死体は消えていた

というヤツの元ネタだと思われます。
どちらが先かは判断付かないけど内容はそっくり。
『布団部屋』 宮部みゆき
宮部みゆき自身は嫌いじゃないんだけど
昔からこの人の文章の書き方を体が受け付けない。
何故か分からないけど苦手なんだよな。
話は普通に面白かったけど、そんな怖くはない。
『母の死んだ家』 高橋克彦
こういうオチ結構好きです。
ありそうでなさそうな感じがね。
雰囲気が凄く好みだった。
『夕がすみ』 乃南アサ
読んでるとすぐにオチが分かる話。
よくある感じだからかな。
主人公の今後を考えると離れられないし恐ろしいね。
『空に浮かぶ棺』 鈴木光司
期せずして読んだ山村貞子が産み落とされる話。
鈴木光司さんの文章すごく読みやすいけど
こういう絡みつく怖さの本を進んで読みたくはないなぁ(笑)
スプラッターは好きだけどジャパニーズホラーのねっとり感はちょっと…
で、この人はリング大好きなのね?(笑)
『安義橋の鬼、人をくらふ語』夢枕獏
面白かったが、オチがどっちに取って良いのか悩む。
『康平の背中』 小池真理子
読み易かったけど、理解は出来なかった。
まんじゅうってなんなの?
まんじゅう怖いって落語か???
ただ話の中で流れてる空気はとても怖い。
読み進む毎に怖さの色が濃くなる話。