小説 アトム大使 (角川つばさ文庫)
<内容>
ぼくはタマオ、12歳。ぼくにはロボットの友だちがいる。友だちの名は、アトム。ぼくがアトムにはじめて出会ったのは、ぼくが家を出て迷子になった時だった。ロボットだけど、優しい気持ちを持つアトムのことを、ぼくはすぐ好きになった。でも、とっても力が強くて、頭もいいアトムには、じつはおそろしい秘密があったんだ―。みんなのヒーロー・アトムの誕生物語。
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私は手塚治虫氏の「アトム大使」を読んだ事がないので
どこが違うとか分かりません。
私が大塚英志氏の文章が好きだからなのか
1ページ目読んだだけで涙が出た。
小説で1ページ目から泣く事なんてないのに。
最初の数行でノスタルジーな気分に浸ってしまったようです。
児童書とは思えないほどに内容が深くて凄く考えさせられるお話でした。
宇宙人・地球人のどちら側にいるかで自分がどう振舞うんだろうと思ったら…
タマちゃんのママ達みたいに振舞えたら良いなと思うけど。
ママ達に何回泣かされたことか救われた事か。
母は強しそして優し。
漫画のデビルマンにもあるけど、自分たちと少しでも違うものを
排除しようとする行動を見ると凄く悲しくなる。
実際にそうなったら自分も排除する立場になってしまうんだろうか
と考えると寂しくなる。
漫画や映像で見ると客観的に全体が見えるから「嫌だな」と思うけど
リアルの世界でも自分が気付かないだけで、こういうことたくさんあったりなんだよね。
自分の見える範囲からでも変えていけたらとは昔から思ってる事なんだけど
実際に出来てるかというと良く分からない。
アトムが本当に人間より人間らしくて可愛くて涙でまくりでした。
「ダイジョーブ」の意味を知ったときなんてブワーって。
「アトム、これいらない」でブワーって。
凄く良い話だったので児童書だからと避けないで皆に読んで欲しい本だなぁ。
手塚治虫氏の「アトム大使」を読んでみたくなりました。
コメント
お久しぶりです!
アトム大使読んでいただきありがとうございます!それに気に入ってもらえたようで何よりです!
私もアトム大使は本当に深い話だと思いました。差別の問題などを扱っていて。多くの人に読んで欲しいです。