ドグラ・マグラ

ドグラ・マグラを読み終えた。
ドグラ・マグラ (上) (角川文庫) ドグラ・マグラ (下) (角川文庫)
だいぶ前から持ってたのに、途中まで読んでは止めを繰り返し
今度こそ全部読んでやる!という気合で読みました(笑)
いつも上巻の真ん中辺りでギブアップしてたんだけど
下巻に入ったら面白くて一気に読んだ。


内容が理解出来たかどうかは別にして(笑)
大きな流れは分かっているんだけど、読み終えた後でも
自分の考えが正しいかどうかは分からない。
話が『Aだよ。やっぱり嘘だよ。Bだよ。やっぱり嘘だよ。』
みたいにコロコロと転がるので、読んでる途中でも
「今私はこの話を信じてるけど後で違うと言われるんだろうから
信じちゃいけないんだ」と全部信じずに話を読み進めてみた。
こんな風に小説を疑りながら読むことほとんどないんだけど。
内容もあんまり深く考えたら脳みそ暴れそうになるので
表面の薄いところだけで考えた方が良いかも(笑)
台湾でのタイトルが『脳髄地獄』って言うらしいけど
正にそんな感じの小説だったわ。
もう1回読み直すと更に違った場面が見えてくるんだろうな。
そして色々考察すると『堂廻り、目眩み』なんだよね~
中にポコポコと論文とか入ってるけど「胎児の夢」面白かったな。
すっごく「なるほどね」と思っちゃったし。
胎児の頃のこと覚えてないからいいけど、覚えたら地獄ね…
読まなくても良いけど、手元に1冊置いて起きたい本かな。
すらすら読める本じゃないし、内容は?と聞かれても困る本だし。
でも、文字がこんなに凄い力持ってるって感じる事ほぼ無いからね。
文章だけで人を狂わすことも出来るんだろうと感じられる本。
こういう本が存在するってのが凄い。